安中市の有名な歴史ある観光スポットおすすめ7選
群馬県安中市は、歴史の息吹が隅々に感じられる観光スポットがある街。
今回は、安中市の観光スポットの中でも、歴史探訪にぴったりの素敵な場所をご紹介します。
平安時代から続くお寺をはじめ、まるでタイムスリップしたかのようなレトロな建造物や鉄道跡など、盛りだくさんの内容です。
中でも、国の重要文化財に指定されたレンガ造りの建物は必見。
また、全国でも珍しい羊や招き猫が鎮座する神社も紹介します。魅力的な御朱印も、ぜひチェックしたいポイントです。
さらに、自然にも恵まれていて、四季折々の草花を楽しみながら歴史探訪に出かけ、歩き疲れたら近くの磯部温泉でゆったりとリフレッシュするのもおすすめです。
①碓氷山金剛寺【安中市松井田町新堀】
©https://goo.gl/maps/CWine6AGM5qPhPVa8
碓氷山金剛寺(うすいさんこうごうじ)は真言宗豊山派(しんごんしゅうぶざんは)の寺院。
1036年に碓氷定光(うすいさだみつ)が開基したと伝えられています。
この頃、碓氷峠に毒蛇が棲みつき、村人を悩ませていました。そこで定光が観音様に祈願したところ、観音様の化身が現れ毒蛇を退治してくれたそう。この観世音様をご本尊とし、蛇骨とともに堂宇を建立したのが金剛寺の始まりです。
地元の碓氷峠や霧積(きりづみ)などから産出した巨石を使い造園した庭園では、四季折々の花模様が楽しめます。
関東1都6県の花の寺と呼ばれる寺院の一つにも選出され、関東八十八ヶ所三番、東国花の寺群馬六番としても知られています。
©https://goo.gl/maps/CWine6AGM5qPhPVa8
金剛寺は高台に位置し、群馬の名峰・妙義山がそびえ立つ様も観賞できることから、歴史を知らない人でも訪れる価値があり、おすすめです。
②旧丸山変電所【安中市松井田町横川】
©https://goo.gl/maps/an3y5V9pAPT67kgC9
旧丸山変電所は、碓氷峠を行き来する列車の電力を供給するために、明治44年に建てられた、純レンガ造りの建築物です。蓄電池室と機械室2棟があり、建物は国の重要文化財に指定されています。
普段は外側からの見学のみですが、内部公開を不定期に開催。内部見学を希望する場合は、事前に安中市のHPでチェックをしておくのが安心です。
旧丸山変電所は、信越線横川駅を起点としたハイキングコース、アプトの道の最初のポイントでもあります。アプトの道は、自然を満喫するデートコースとしても人気で、めがね橋と呼ばれるアプト式鉄道時代に使用されていた、特徴的な橋梁も見どころの一つです。
©https://goo.gl/maps/an3y5V9pAPT67kgC9
近くには、碓氷峠鉄道文化むらや碓氷関所跡などが点在し、江戸時代や明治時代の交通の歴史を学ぶスポットとしても最適。
変電所への車の乗り入れは不可のため、横川駅周辺の駐車場に停めてハイキングコースを歩くか、碓氷峠トロッコ列車でのアクセスになります。
TEL:027-382-7622
駐車場:なし
アクセス:
車 横川駅まで(変電所への乗り入れ不可のため)上信越道 松井田妙義ICより約17分
電車 JR信越本線 横川駅より徒歩30分
安中市HP:https://www.city.annaka.lg.jp/kanko_spot/hendensho.html
③旧熊ノ平駅【安中市松井田町坂本】
©https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000195818/
旧熊ノ平駅(きゅうくまのたいらえき)は碓氷峠を抜ける単線のすれ違い駅で、急勾配を登るアプト式でも有名です。
平成9年の廃線とともに荒廃した駅舎が残っています。現役時代は、山の中にある中間駅として利用され、昭和41年からは信号場として鉄道の安全確保の役割を担っていました。
よくイメージする、乗客が乗降できるホームがある駅ではなく、トンネルと山の中にあるため複雑な構造をしたスイッチバック駅の一種です。
©https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000195818/
廃線が、遊歩道として整備されたアプトの道にあり、碓氷峠鉄道遺産に触れながらゆったりと散策するのがおすすめ。
④羊神社【安中市中野谷】
こちらは羊太夫を祀っている羊神社で、全国に2社しかない珍しい神社です。
鳥居をくぐると、凛々しい2体の狛犬が神様をお守りしています。その先にある社殿の前には愛らしい羊の狛犬が。
主祭神は、天児屋根命(あまのこやねのみこと)といい、日本神話に登場することでも有名で、出世や開運、合格祈願にご利益があるといわれています。
もう一座は多胡羊太夫(たごひつじだゆう)という上野国の伝説となった人物です。こちらは健康や学問、経済に関する御利益があるそうです。
羊神社に社務所はなく、車で10分ほどのところにある咲前神社で御朱印を賜ることができます。羊神社の御朱印は2種類あり、通常のものと、ひつじだるまが描かれた可愛らしいものです。
磯部温泉からもアクセスがいいので温泉の前後にぜひ立ち寄ってみてください。
⑤安中藩郡奉行役宅【安中市安中】
安中藩郡奉行役宅は、幕末から明治初期にかけて猪狩家幾右衛門懐忠(いがりけいくえもんやすただ)が、藩中藩郡奉行として住んでいた建物です。
猪狩家は、今でいうところの警察や裁判官の役割を担い、安中藩の農民たちを統治していました。
建物は、平成に入ってから、古い図面などをたどって当時の外観を復元させたもの。江戸時代の面影そのままに再現されています。建物の中には、安中藩の解説や紹介パネルが展示されており、ボランティアによるガイドも利用できます。
歴史の勉強や歴史好きの人にはもってこいですね。
近くには、安中城の家臣達の住居として使っていた建物を再現した旧安中藩武家長屋があり、当時の家臣たちの暮らしに思いを馳せることができます。
3~11月 9:00~17:00(入館16:30まで)
12~2月 9:00~16:30(入館16:00まで)
休館日:月曜(月曜が祝日の場合はその翌平日)、年末年始
入館料:
安中市民 無料
市外の方 大人210円/高校生以下無料
団体(20人以上) 大人120円
住所:群馬県安中市安中3丁目6-9
TEL:027-381-3855
駐車場:あり
アクセス:
車 上信越自動車道 松井田妙義ICより約5分
電車 JR信越本線 西松井田駅より徒歩約15分
⑥赤穂義士四十七士石像【安中市東上秋間岩戸】
赤穂義士四十七士石像(あこうしじゅうしちぎしせきぞう)は、赤穂義士・片岡源五右衛門(かたおかげんごえもん)の下僕・元助(もとすけ)が浅野長矩(あさのながなり)夫妻と四十七義士の供養のため、建立した47の石像のことです。せり立つ岩肌の下に、およそ20年の歳月をかけて作られました。
その眺めは迫力があり、壮観で、実際に訪れた人からは「なんでもっと早く来なかったのだろう」との声も出るほど。
それは、吉良邸の討ち入りに失敗し、切腹した主人や仲間の慰霊のため、長い年月をかけて石像を作った元助の気持ちがひしひしと伝わってくるからかもしれません。
忠臣蔵ファンにとっても、一度は訪れてみたい場所といえるでしょう。
毎年3月25日には、秋間史跡保存会や自治体が中心となり、元助を偲んだ供養祭がおこなわれています。
また、車で10分ほどの場所には、ぐんま三大梅林である秋間梅林があり、2月中旬から3月下旬が見頃なので、この時期にはお花見とセットで立ち寄りたいスポットです。
⑦海雲寺【安中市郷原】
群馬県安中市にある海雲寺は、招き猫発祥の地、東京世田谷区にある曹洞宗豪徳寺の分身です。
お殿様が鷹狩りの帰り、猫に招かれて訪れたお寺で、和尚様のありがたい話や、雷雨を避けられたことが「招き猫」の始まりだとか。
全国でも数少ない招き猫の寺として有名ですが、手入れが行き届いた綺麗な境内としても評判高いお寺です。
招き猫は招福殿に奉納されており、通常は狛犬がいる場所に、2匹の招き猫が鎮座しています。そのような光景も、招き猫のお寺という呼び名にピッタリ。
御朱印が欲しい場合は、呼び出しのブザーがあります。御朱印やお守りを購入すると、住職さんがその場でお祓いをしてくれることでも評判です。
まとめ
安中市には、豊かな自然や温泉街とは一味違った、歴史の魅力あふれる観光スポットがあります。
街を離れて一歩その土地へ踏み入れると、まるでタイムスリップをしてしまったかのような錯覚に陥ります。歴史の壮大なスケールと、古くて美しいものに圧倒される旅もいいものです。歴史の流れを肌で感じ、昔の人の情熱に心躍らせながら、ぜひ安中市の文化に触れてみてください。
また、歴史ある場所は、パワースポットとしての効果も期待できます。日常の喧騒を離れ、ゆっくりと歴史の旅で癒されてみるのは、いかがでしょうか。
※情報は記事作成当時のものです