赤城神社|群馬赤城山頂で女性の願いが叶う?伝説のパワースポットへ
上毛三山のひとつ赤城山。
前橋市内には三夜沢町の赤城神社、二之宮町の二宮赤城神社など、赤城神社と呼ばれる神社が14社ありますが、そのうちでももっとも有名なのが、赤城山頂の大沼湖畔小鳥ケ島に鎮座する「赤城神社」。古くから女性の願掛け神社として知られる壮大なる自然に囲まれた人気パワースポットです。
日の出や新緑、紅葉の名所としても人気の「赤城神社」をご紹介します。
自然豊かな赤城山頂にある赤城神社
上毛三山のひとつ、標高1,828メートルの赤城山は、古くから神が棲む山として信仰されてきました。
火口原湖である大沼・爆裂火口の跡にできた火口湖の小沼があり、ロケーションも抜群でボートなども楽しめる、おすすめ観光スポットでもあります。
山頂部には1,290haの広さをもつ県立公園「赤城公園」が広がり、ドライブやハイキング、登山を楽しむ人が四季折々の自然の美しさを満喫できます。
そんな絶景が広がるロケーションに赤城神社は鎮座します。
赤城山の自然を満喫できる県立赤城公園についてはこちらもチェック!
赤城神社の歴史と御祭神
赤城神社には赤城山と湖の神様「赤城大明神」が主祭神として祀られています。
設立年は不詳ですが、806年(大同元年)には小沼から見上げる地蔵岳の中腹から大沼の畔に遷宮されたという記録があります。
この記録により、当時建立されていた地が大洞と名づけられたとのことです。
江戸時代に入ると相殿に徳川家康公を祀り、三代将軍徳川家光公により社殿が再建。赤城山全体に神域が及ぶほど大きくなり、11世紀には神階正一位を昇叙し幅広い信仰を集めました。
赤城山にある8ヵ所の登山口には近隣の村民が奉納した鳥居が設けられ、前橋よりの登山口が一の鳥居と呼ばれるようになりました。
明治時代に入り小沼畔、豊受神社、小鳥ヶ島、厳島神社などの赤城山内の神社を合祀、その後、1970年(昭和45年)、300年以上にわたる赤城山の厳しい気候にさらされ荒廃が進んだため大洞より小鳥ヶ島厳島神社の跡地に遷宮されたとのことです。
2006年(平成18年)には大洞遷宮1,200年を迎え、社殿の修復と境内の整備が行われました。
大沼・小鳥ヶ島にまつわる赤城姫伝説
古くから女性の願掛け神社として有名だという赤城神社ですが、それは赤城姫の伝説に由来しているといわれます。
都を追われ、赤城の地にやってきた高野辺大将家成には赤城姫と淵名姫という誰もがうらやむほど美しい姫が2人いました。
上毛野国で幸せに暮らしていましたが、姫たちの母が病気で倒れ急逝します。残された娘たちのために家成は後妻・桂御前を迎え、やがて2人の姫が生まれますが、その美しさや人柄は赤城姫・淵名姫には及びませんでした。桂御前は2人の美しい姫を疎ましく思い殺害を計画します。
その後、都より赦免され上毛野国の国司に任命された家成が大勢の従者を連れて家を空けた隙に、淵名姫が殺されてしまいます。
家成はこれを聞き上毛野へ引き返し桂御前を捕らえ、赤城山へ逃げたという赤城姫を求めて向かいます。大沼の東岸に着くと一羽の鴨が泳いできて、その翼を広げた背に赤城姫と淵名姫の姿が。2人の姫は赤城大明神に召され神となり、2人を乗せた鴨は小鳥ヶ島になったといわれています。
これ以降、赤城の神に祈願した女性の願いは必ずかなえられ、また美しい娘を授かれるという伝説が生まれました。
赤い煌びやかな社殿、そして境内
さて赤城神社にやってまいりました。パワースポットといわれる社殿や境内をご紹介しましょう。
かつての赤城神社が鎮座した大洞
©http://akagijinja.jp/midokoro/midokoro.html
昭和45年まで赤城神社が鎮座していた大洞。大同元年に遷座されたことから、年号を取ってこのように名づけられました。神秘的かつ幻想的な光景が広がります。
大明神御神水
©http://akagijinja.jp/midokoro/midokoro.html
大沼、小沼から湧き出る水は御神水と呼ばれ一掬千金の水として朝廷や幕府に献上されてきました。
また5月8日に行われる山開き祭、例大祭にはこの水を持ち帰り各村の田の口に注いで豊作を祈願するということです。
小鳥ヶ島・赤城神社境内
現在の赤城神社が位置する小鳥ヶ島。1970年(昭和45年)に遷宮されました。
かつては大洞の弁天宮脇から船で参拝していましたが、現在は神橋がかけられ歩いて参拝できます(取材当時は老朽化にともなう調査と対応策検討のため通行不可のため、島裏の駐車場から入りました)。
こちらが神橋である「啄木鳥橋」。全長72m。真っ赤な橋が、ときには水面に映る絶景が見られます。
参道を進むと社殿が見えてきます。
手水舎で心と体を清め、本殿を参拝します。
静寂とともに神々しさを感じる赤城神社、パワースポットの名にふさわしい厳かな雰囲気です。
赤城神社のご利益と御祈願
参拝後は授与所でお守りや御朱印を賜るのもGOOD。赤城神社で賜ることができる多くのご利益、ご祈祷や御朱印についてご紹介します。
赤城神社のありがたいご利益
心身健康、病気平穏、開運招福、家内安全、商売繁盛、社運隆昌交通安全。学業成就、良縁、縁結び、子授け、安産など、あらゆる方面でのご利益があるといわれます。
赤城神社での御祈願・ご祈祷
また、御祈願殿において合格祈願、着帯・安産祈願、初宮参り、七五三参り、厄祓い・方位除け、交通安全祈願などの御祈願・ご祈祷も受けられます。
本殿右側にある授与所受付で申し込みできますが、電話やファックスでの予約しておけば、待ち時間なく御祈願が受けられます。
4月~11月末 9:30~16:30
12月~3月末 10:00~16:00
初穂料・玉串料(ご祈祷料):1件につき5,000円~
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さまざまなお守りと御朱印
©http://akagijinja.jp/omamori/omamori.html
授与所では、さまざまなご利益のお守りを授受できます。
姫守や子育て守、安産美人祈願、子授け守など祈願に応じたお守りが並びます。また四季ごとの色鮮やかな姫守もありますよ!
そしてこちらが赤城神社の御朱印。美しい神橋と大沼が印刷されています。現在は書置きのみとなっており、初穂料は300円です。御朱印帳も数種類販売されています。
季節にちなんだ式典・行事も
赤城神社では四季にちなんだ行事が開催されます。
1月1日の歳旦祭に始まり、2月3日には節分祭、5月8日山開き、10月体育の日には秋季例大祭、年越しの除夜祭など毎月祭典が行われています。
赤城神社イベント一覧:http://akagijinja.jp/saiten_gyouji/saiten_gyouji.html
赤城神社施設情報(参拝受付時間・アクセス・駐車場)
住所:群馬県前橋市富士見町赤城山4-2
電話:027-287-8202
アクセス:
車 関越自動車道赤城ICより約1時間
電車 JR前橋駅より関越交通バスにて1時間10分
駐車場:あり(無料・120台)
まとめ
春から夏にかけては新緑、そして秋には紅葉が美しく、初日の出も美しい、自然豊かな赤城山頂に鎮座する赤城神社はパワースポットとしても人気があります。
主祭神・赤城大明神と、境内社にはさまざまな神様が祀られ、古の伝説にまつわるご利益があるといわれる厳粛なるスポットです。
御祈願やご祈祷も受けられ、お守りや御朱印も授かれます。
周辺には壮大な自然が広がり、山歩きやハイキングにもピッタリ。旅行のプランに組み込んで群馬屈指のパワースポット「赤城神社」で神聖な力を授かりに参拝してみてはいかがでしょうか!
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※情報は取材当時のものです