「上毛かるた」だけじゃない!太田市ではお馴染み?「太田かるた」
群馬県のみならず、全国的に有名になった「上毛かるた」。
嵐の櫻井翔さんがCMで挑戦したり、全国大会が開かれたりと、着々と知名度を高めています。
ほかにも、群馬県内のある地域で親しまれている“かるた”があるのはご存じですか?
そのひとつが、太田市の「太田かるた」です!
「太田(市民憲章)かるた」発行の由来
「太田かるた」は、平成18年に新しい市民憲章が制定されたのを機につくられました。
読み札に選ばれたのは、当時、市民・小中学生から応募があった中の優秀作品44点。
平成17年に旧太田市、新田郡尾島町、新田町、藪塚本町の1市3町が合併し、21万人に増えた太田市民に「新しい太田市のことをもっと知ってもらいたい」と、歴史・文化・史跡などがよく分かる読み札になっています。
その由来から、太田っ子は「(太田)市民憲章かるた」と呼んだりもするんですよ。
「太田かるた」 商品の説明
「太田かるた」は太田市役所1階の市政情報コーナーにて販売されています。
価格はワンコインの500円(税込)。
「上毛かるた」よりもお安い設定になっています。
ちなみに、わが家は子どもが学校で配布された注文用封筒で購入しました。
項目所在地(30カ所)
太田かるた読札一覧
参考URL:http://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0050-001shimin-soudan/karuta.html
競技方法
競技人数
個人戦は1対1、団体戦は4人一組となり、そのなかから3人が出場します。
団体戦は交代も可能です。
競技開始の空札
『市民憲章 人と心と まちづくり』の札を2回読み、競技が開始されます。
薄いピンク色をしているので、分かりやすいですね。
また、「し」札は最後の2枚には入れないルールになっています。
採点方法
1枚1点で計算し、同点の場合は「し」札のある方が勝ちです。
詳しいルールなどはこちら⇒ http://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0050-001shimin-soudan/files/2010-0309-1000.pdf
太田かるた大会
太田市内の小学校では冬になると「太田かるた」の練習がはじまります。
3・4年生を対象とした「太田かるた大会」に出場する代表を決める戦いが行われ、休み時間に代表選手が集まって練習する学校も。
太田かるたを知ったあとは市内各所の名前がスラスラでてきます。
<太田かるた大会>
参加対象: 市内小学校の3・4年生
競技種目:団体戦4名(競技者は3名 交代可)、個人戦1名(団体戦選手以外のもの)
※各学校代表は団体戦1チーム、個人戦1名とする
日程: 2月中旬
会場: 太田市運動公園市民体育館
参考URL:http://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0170-010kyoiku-shogai/karuta.html
気になる札をピックアップ
群馬県内でも屈指の工業都市である太田市。その特徴が良く出ている札です。
中島飛行機(現・富士重工業)の創始者・中島知久平の札。
今では「世界のSUBARU」になりましたね。
世界規模といえば、縁切寺・満徳寺の札です。
「世界に二つ」のうち、もう1つは鎌倉の東慶寺。
離婚したい女性を庇護する“縁切寺”と言う制度は日本にしかないそうですよ。
太田市の名産品と言えば、「紅児玉(すいか)」と「やまといも」。
どちらも一目で分かる絵札になっています。
太田っ子たちがよくお世話になるのが、「運動公園」と「こどもの国」。
思いっきり体を動かせる環境が、元気な太田っ子を育んでいるのかもしれません。
そして、太田市は老人にも子どもにも優しい都市。
全国に先駆けてはじまった「第3子支援制度」のおかげか(!?)、まわりには3人、4人兄弟姉妹の家も多く、「ホントに少子化なの?」と思ってしまうほどです。
筆者いちばんのお気に入りが、「へ」札。
心地よいリズムの読み札と、観音様に巻きつく蛇と子どもたちのコラボが印象的なとり札。
一度聞いたら、頭から離れません。
「太田かるた」にもAndroidアプリがあった!
読み手がいなくても遊べるように開発されたこのアプリ。
かなりマイナーかと思われた「太田かるた」ですが、全国に広がるキッカケになるかも!?
「上毛かるた」との違い
大きさは「太田かるた」の方が少し大きめです。
また、揃えると点数が高くなる“やく札(上毛かるた・団体戦のみの採点方法)”がありません。
一発逆転がない分、1枚=1点の「太田かるた」は実力差がハッキリでると言えるでしょう。
小さな子でも勝ち負けが分かりやすい「太田かるた」。
太田市の歴史や観光地について知りたい方にも、おすすめしたい一品です!
「上毛かるたについて」はこちらがオススメ!