【FP監修】住友生命の学資保険「スミセイのこどもすくすく保険」は返戻率が低い?シミュレーションと他社比較!
こどもの教育資金のために学資保険を検討しているパパママたちはたくさんいると思いますが、学資保険も種類がたくさんあって、なかなかひとつに絞ることは難しいですよね。
学資保険選びで一番のポイントはやはり返戻率ですが、商品によって返戻率にかなりの差があります。
今回は住友生命の「こどもすくすく保険」について解説しますが、正直なところあまり返戻率自体は高くありません。
では他にどんなメリットがあるのかなど、他社商品と比較しながら詳しく見ていきましょう。
【この記事の監修】
年間100世帯の面談経験を元に、個人のコンサルティングやweb上での相談サービスに加え、お金の専門家として様々な情報サイトで執筆を手掛ける。
保険のみならず、年金や社会保険、資産運用や老後資金など幅広い知識で家計にベストなアドバイスを行うFPとして人気が高い。
FP2級・AFP 資格保有
「こどもすくすく保険」の返戻率をシミュレーション
返戻率は、「受取学資金額総額」÷「支払い保険料総額」×100で算出することができます。
返戻率が100%を超える場合は、支払った保険金額よりも多くの学資金を受け取ることができ、反対に100%を下回ると、元本割れとなります。
返戻率は、将来の受取額の増減に直結するので、学資保険を選ぶ上でとても大事なポイントとなります。
そこで、まずは「はじめのかんぽ」の返戻率についてシミュレーション例を紹介します。
子供:0歳、契約者男性:30歳
基準学資金:200万円
の場合
プラン | 返戻率 | 保険料月額 | 支払い期間 | 学資金受取時期 |
18歳満期 | 101.7% | 16,384円 | 12歳まで | 12,15,18歳 |
22歳満期 | 102.9% | 20,228円 | 12歳まで | 12,15,18歳,22歳 |
上のシミュレーション結果を見てみると、どちらのプランも返戻率が100%を超えていますが、支払い期間を伸ばすとさらに返戻率が下がります。
上記の条件で支払い期間を15歳までに設定すると、18歳満期のプランで100.7%、22歳満期のプランで101.9%と、支払った額とほとんど変わらない金額を受け取ることになります。
各社学資保険の返戻率比較表
こちらは主な学資保険の返戻率の比較一覧表です。
気になる学資保険がある場合は、ぜひそちらもチェックしてみてください。
ロゴ | 商品名 | 返戻率 | 公式 サイト |
日本生命 ニッセイ学資保険 | 108.5 | ||
ソニー生命 学資金準備スクエア | 105.5 | ||
フコク生命 みらいのつばさ | 105.5 | ||
明治安田生命 つみたて学資 | 104.8 | ||
第一生命 こども応援団A型 | 103.6 | ||
住友生命 こどもすくすく保険 | 101.7 | ||
JAこども共済 学資応援隊 | 101.1 | ||
アフラック 夢見るこどもの学資保険 | 98.1 | ||
かんぽ生命 はじめのかんぽ | 88.5 |
この表を見ればわかるように、こどもすくすく保険は学資保険の中でも返戻率が低めの商品であることがわかりますね。
プランの特徴
ではここで、こどもすくすく保険の特徴について見ていきましょう。
加入可能年齢 | 子供:出産140日前から最高9歳まで |
大人:男性69歳、女性75歳まで | |
保険料支払期間 | 18歳満期:12歳、15歳 22歳満期:12、15、18歳 |
満期年齢 | 18歳、22歳から選べる |
プラン内容 | ①18歳満期(中、高、大学入学時に学資金を受け取る) ②22歳満期(中、高、大学入学時と満期時に学資金を受け取る) |
保険料払込免除 | あり |
子供の医療保障 | こども総合医療特約、こども入院保障充実特約 |
クレジットカード払い | 月払いのみ対応 |
こどもすくすく保険では、「18歳満期」「22歳満期」のどちらかを選択します。
「18歳満期」は中学、高校入学時に学資祝金を受け取り、大学入学時に満期学資金を受け取るタイプ。
「22歳満期」は中学、高校、大学入学時に学資祝金を受け取り、22歳時に満期学資金を受け取るタイプです。
祝金の受け取り方法
学資金はそれぞれ以下の割合で支払われます。
基準保険金額に対する学資金の支払い割合
満期年齢 | 学資金の支払割合(基準保険金額に対して)※ | |||
12歳 | 15歳 | 18歳 | 22歳 | |
18歳 | 10% | 10% | 100% | - |
22歳 | 10% | 10% | 30% | 100% |
例えば基本学資金が100万円の場合
満期年齢 | 学資金の受取額 | ||||
12歳 | 15歳 | 18歳 | 22歳 | 受取合計額 | |
18歳 | 10万円 | 10万円 | 100万円 | - | 120万円 |
22歳 | 10万円 | 10万円 | 30万円 | 100万円 | 150万円 |
メリット、デメリット
ここまでこどもすくすく保険の特徴を紹介しましたが、では他社の学資保険と比べて、どういったメリットやデメリットがあるのでしょうか?
メリット
こどもすくすく保険のメリットとしては、子供も大人も加入年齢の上限が高いというところでしょうか。
例えばソニー生命の学資金準備スクエアの場合、子供が3歳までしか加入できず、大人の年齢制限も低いため、かなり早めに加入しておく必要があります。
またクレジットカード払いに関してはまだ対応していない学資保険もたくさんありますが、保険料を月払いで支払う場合にクレジットカード払いができるので、カードのポイントも一緒に貯めることができます。
デメリット
こどもすくすく保険は、元本割れはしないものの返戻率はそんなに高くないので、貯蓄性のある商品とは言えません。
また、医療保障と特約が用意されていますが、これを付帯すると確実に元本割れしてしまいます。
住友生命にはもう一つ、教育資金を目的とした個人年金保険である「たのしみキャンバス」という商品があり、こちらの方が少しだけ返戻率が高く設定されています。
しかし、この商品には契約者にもしものことがあった場合の「払込免除特約」がついていない為あまりメリットが無く、おすすめできる商品ではありません。
保障が少なくても貯蓄性の高い商品がいい場合は、ソニー生命の「学資金準備スクエア」や日本生命の「ニッセイ学資保険」がいいでしょう。
逆に保障を重視するなら、元本割れはしますがかんぽ生命の「はじめのかんぽ」の医療保障が一番充実しています。
こどもすくすく保険は、貯蓄性に関しても保障に関しても他社商品と比べると有利さに欠ける商品ですね。
学資保険の相談は、保険相談窓口がベスト
学資保険には様々な種類のものがあって、プランや返戻率、メリットデメリットもそれぞれで、なかなか一つに決めることは難しいですよね。
自分に一番合った学資保険を選ぶには、プロの相談員が数ある保険商品の中から選んでくれる保険相談窓口を利用することが一番の近道です。
以下に、人気の保険相談窓口の特徴を比較した一覧表を記載しましたので、気になる保険相談窓口があったら、ぜひチェックしてみてくださいね。
保険の相談窓口比較一覧
数ある保険相談窓口の中から主な会社についての特徴を一覧表にしましたので、参考にしてみてください。
商品名 | オススメ度 | 特 徴 | 取扱い 保険会社数 | 相談方法 | キャンペーン※ |
マネードクター | ★★★★★ | 全国に97拠点を展開し、経験豊富なFP在籍数がトップクラスの1000人以上を誇り、保険以外にもマネープランなど、あらゆる提案を行ってくれる | 27社 | 店舗 訪問 オンライン | 食品、日用品など(1000円前後) |
ほけんのぜんぶ | ★★★★★ | 全国に28拠点を展開。年間1万組以上の相談実績のある経験豊富な相談員はファイナンシャルプランナー資格取得率100%。保険相談以外にもマネープランなど、幅広い相談に対応可能 | 41社 | 電話 訪問 | 食品、日用品など(1000円前後) |
ゼクシィ 保険ショップ | ★★★★ | 新婚のカップル向けにライフプランを提案してくれる。 2020年10月時点での利用者が4.5万組を突破 | 24社 | 店舗 オンライン | なし |
みんなの生命保険 アドバイザー | ★★★ | 業界経歴10年を突破した老舗。 無理な勧誘などがあった際には「ストップコール」制度が利用できる | 民間の生命保険会社のほとんど | 訪問 オンライン | 黒毛和牛 |
ほけんガーデン プレミア | ★★★ | 担当プランナーの「人柄」と「経験」を最重視し、顧客に寄り添った提案が特徴 | 約10社 | 事務所 訪問 オンライン | ベビーフード、ベビー用品など(1500円前後) |
保険マンモス | ★★ | 全国で3500人以上のFPと提携し、累計35万人以上の相談実績。 2020年保険相談に関する調査で3冠を達成 | 記載なし | 訪問 オンライン | 食品(700~800円前後) |
※キャンペーンは予告なく変更・終了する場合があります
この中でもマネードクターは、専門知識を持ったFP(ファイナンシャルプランナー)が1000人以上という、保険相談窓口の中でもトップクラスの在籍数を誇ります。
他ではなかなか教えてもらない保険情報や貯蓄方法などを教えてもらえるなど、口コミでもとても人気の高い、おすすめの保険相談窓口ですよ。
まとめ
今回は住友生命の「こどもすくすく保険」について詳細を解説しました。
医療特約をつけなければ元本割れしない商品ではあるのですが、あまり目立つメリットは見当たりませんでした。
学資保険は長い期間を通して子供の将来の為に積み立てていくものなので、ぜひ1人で考えず、保険相談窓口を利用して、保険やマネープランの知識を持ったプロに相談しながら選ぶことをおすすめします。
ポイントまとめ
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