不破聖衣来|群馬県高崎市出身の陸上界スーパールーキーがかわいい!
2021年後半、彗星のごとく現れた女子陸上のスーパールーキー、不破聖衣来。
2021年10月の全日本大学女子駅伝ではエース区間の5区で6人抜き、区間記録を大幅に更新した不破選手。
さらに2か月後、12月の関西実業団ディスタンストライアルin京都2021・女子10,000mでは、初挑戦で日本歴代2位、U20世界歴代5位、U20日本最高と学生新記録を更新、米オレゴン州で開催予定の2022年夏の世界選手権参加標準記録を突破しました。
その後に参加した大会においても、区間新記録を更新し続けています。
今回は、群馬県高崎市出身の陸上界のニュースター、不破聖衣来選手のこれまでの活躍はもちろん、その魅力について掘り下げてみました。
不破聖衣来(ふわせいら)さんプロフィール
群馬県高崎市で生まれ育った不破聖衣来さんの基本プロフィールをご紹介しましょう。
生年月日:2003年3月25日
血液型:不明
身長:154cm
体重:37kg
所属:拓殖大学国際学部国際学科国際スポーツコース
出身地:群馬県高崎市
セイラという名前の響きからハーフなのかと思われがちですが、調べたところハーフだという情報は見つかりませんでした。
誕生日は、陸上の元日本記録保持者である福士加代子選手や、競走馬のディープインパクトと同じだとのことです。まさに、走るために生まれてきたような選手ですね。
身長・体重と平常時の心拍数
不破聖衣来選手は身長154cm、体重37kgと小柄ですが、平常時の心拍数・脈拍数が1分間に30~35くらいなので心肺機能がものすごく強いとのこと。一般的な成人の心拍数は60回から80回といわれるので驚異的な値です。この心肺機能の強さが素質と才能につながっているのかもしれません。
さらに10kmのロードでも上体と下半身の横ブレがないほど体幹が強いというのも速さの秘密のようです。
高校時代は貧血などに悩まされがちだったようですが、ご飯をよく食べるようになってからは疲労も抜けやすくなったとのこと。ちなみに、勝負飯はうなぎとホッケだそうです。
愛用シューズはNIKE(ナイキ)
©https://www.nike.com/jp/
そんな不破聖衣来選手の愛用シューズはナイキの「ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%2」。2021年の10月に開催された第39回全日本大学女子駅伝対校選手権では、このネクスト%2か「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%」を着用していた選手がすべての区間賞を獲得しているとのことなので、陸上をされている方は参考にされてみてはいかがでしょうか。
趣味・特技は料理とピアノ
不破聖衣来選手の趣味は料理とピアノ。もともとは食生活の改善と気分転換のために始められた料理は、自身でも100点という美味しさとのこと。
幼稚園の頃から習っているというピアノは、今も休日の気晴らしに弾いていて、ディズニーの音楽などが好きだそうです。
“負けなしピアス”は彼氏からのプレゼント?
©https://www.larachristie.jp/
若い女性らしく、おしゃれも楽しまれている不破選手。大学生になってから髪も染めてピアスも開けたそうです。
駅伝でも付けているピアスは、大好きなディズニーのミッキーマウスがモチーフとなっているLARA Christie(ララクリスティー)のハワイアンジュエリー・ディズニーコレクションのもの。
彼氏からではなく、2021年5月の関東インカレで優勝したお祝いにコーチからプレゼントされたそうで、ゲン担ぎでレースのときにしか着けないとのことですが、着けたレースは「負けなし」とのことなので負けなしピアスと呼ばれています!
あだ名は“フワちゃん”
タレントの「フワちゃん」と同じ名字であることから陸上界のフワちゃんとも呼ばれる不破選手。やはり中学生のときから、友達には「不破ちゃん」のあだ名で通っているそうです。
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高橋尚子さんも絶賛!不破聖衣来のすごすぎる経歴
こんばんは🌙*.。
1年の不破聖衣来です。
富士山女子駅伝まであと17日になりました!
2021年の集大成として良い結果を残せるよう、残りの1日1日を大切に過ごしていきたいと思います✨本番ではチーム一丸となって頑張ります🍊🔥
拓殖大学の応援よろしくお願いします!!#拓殖大学女子陸上部 pic.twitter.com/tKlJAjSGIM— 拓殖大学女子陸上部 (@takudai_ekiden) December 13, 2021
現在拓殖大学で活躍し、高橋尚子さんや増田明美さんなどからも絶賛されている不破聖衣来選手ですが、中学・高校時代もいろいろな実績を残しています。
群馬出身!中学・高校時代の不破せいら
【#ジュニオリ】
A女子3000m表彰㊗️
優勝🥇 不破聖衣来 (大類中) 9.27.46
2位🥈 原田まりん(田崎中) 9.31.85
3位🥉 橋本充央 (H.A.C) 9.35.37大会結果はこちら👇https://t.co/QQY41Gt7iq pic.twitter.com/03CJsPIL6s
— 日本陸上競技連盟 (@jaaf_official) October 29, 2017
群馬県高崎市で生まれ育ち、小学校の頃から毎朝、祖父や姉と走っていたという不破聖衣来選手。初めての大会は小学3年のときだったそうで、中学から本格的に取り組み始めたとのこと。
中学時代は、全中1,500mやジュニア五輪A3,000m優勝、ジュニア五輪B1,500m優勝といった素晴らしい実績を残しています。
さらに中2から2年連続出場した東日本女子駅伝では、2017年・2018年と2年連続で区間賞を達成。3年生のときには姉の愛莉珠さんと初めて襷をつなげられたのが嬉しかったとのこと。
高1の国体では少年B1,500mで2位の功績を残したものの、高2の春頃から、左足のシンスプリントで思うように走れない日々が続きました。しかし、高校3年で出場した日本選手権クロスカントリーU20(20歳以下)女子6kmで優勝という実績を残しています。
【#熊本全中】
女子1500m決勝は、不破聖衣来選手(群馬・大類)が優勝🏆✨4:25.07でした🎊https://t.co/kO5fIUUwKZ pic.twitter.com/js3GZp6s1Z— 日本陸上競技連盟 (@jaaf_official) August 22, 2017
小学校は高崎市立中居小学校であることから出身地は中居小学校区で、中学校はそのまま校区である高崎市立大類中学校に進学されたようです。2017年熊本全中1,500mで優勝とトップで活躍し、その後、高崎健康福祉大学高崎高等学校(通称・健大高崎)の普通科アスリートコースに進学。群馬で現在の基盤を築いてきました。
拓殖大学を選んだ理由
女子長距離の有力選手は、高校卒業後に実業団に進むケースが多いということですが、不破選手は2021年に拓殖大学に進学。
これは、中学時代から不破選手に注目していた五十嵐利治監督の存在が大きいようで、大学で世界を目指す選手を育てたいと誘われ決めたそうです。また、中学時代の先輩で姉の不破愛莉珠選手と同い年の八田ももか選手が所属していたことも影響しているのではといわれています。
2021年後半からの快挙
大学に入学してからは7月のホクレン5,000mで15分20秒68の学生歴代2位をマークし、9月の日本インカレ5,000mでも優勝するなど絶好調!
10月の全日本大学女子駅伝では5区で6人抜き、区間新記録をマークしチームの3位入賞に貢献、12月の全日本大学女子選抜駅伝では10人をごぼう抜きにするなどエース区間で記録を大幅に塗り替えました。
また11月の東日本女子駅伝では群馬県のアンカーを務め、10キロ区間で約37秒差を逆転、2時間17分10秒で群馬を14年以来、7年ぶりの優勝に導きました。
さらに、12月末の全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)でも全7区間で最長の5区において10人抜きを達成。チームを2位に導いたうえ、従来の区間記録を1分54秒も短縮して記録更新しました。
まさに群馬が誇る新星誕生です!!
全国都道府県対抗女子駅伝に群馬4区で出場
【都道府県対抗女子駅伝】
群馬県チーム
4区(4km)
不破聖衣来
12分29秒(区間新・区間賞)ご声援ありがとうございました!
※写真提供ありがとうございます!#拓殖大学女子陸上部 pic.twitter.com/Zkye7jKJMv
— 拓殖大学女子陸上部 (@takudai_ekiden) January 16, 2022
2022年1月16日に京都で開催された第40回全国都道府県対抗女子駅伝では群馬の4区(4km)において、長崎・広中璃梨花選手が2018年に記録した12分32秒を突破し12分29秒の区間1位で新記録を達成、13人抜きで22位から9位に追い上げて襷をつなぎました(群馬の総合結果は17位)。
「前にいる選手をひたすら追いかけて走った」とインタビューに応じた不破選手。これほどの結果を出しているにもかかわらず「100点満点でいうと80点ぐらい」と謙虚です。
「高校の時は全国大会に出場することが叶わなかったので、こういう形で全国の舞台で(高校の後輩の山田愛に)襷渡しができてよかった。今年は世界選手権とかがあるのでそこに出場できるように頑張っていきたいです」と笑顔で2022年のスタートを切りました。
⇒ まだまだいます!群馬の有名人
不破聖衣来さんインタビュー動画まとめ
10月の全日本大学女子駅伝において新記録を達成した後、注目された不破選手。日テレニュースにおける、キュートな素顔が垣間見えるインタビューです。
東日本女子駅伝前の福島ニュースのインタビューです。「群馬県の皆さんに勇気とか与えられる走りをしたい」との言葉も!
不破選手が大好物だという、ホッケ定食を食べる姿も観られますよ。
2021年12月に京都で行われた関西実業団ディスタンストライアル2021で、初の10,000mを走った際のインタビュー動画です。
30分45秒21という記録は日本歴代2位、U20世界歴代5位、U20日本最高という快挙で、学生新記録とのことです。
拓殖大学女子陸上競技部の富士山駅伝壮行会におけるインタビューです。
このほか、NHKのサイトに、全国都道府県対抗女子駅伝についての不破聖衣来選手のインタビュー動画もあります。
不破聖衣来選手の家族
いろいろと噂される、不破聖衣来選手の家族についてご紹介します。
父は元オリンピック選手の不破弘樹氏という噂はウソ
ネット上で錯綜している噂のひとつが、不破聖衣来選手がロサンゼルスオリンピックに出場した陸上選手・不破弘樹氏の娘ではないかということ。
同じ群馬出身で不破という姓であることから、そのようにささやかれていますが、実はこれは間違いです。
富士山女子駅伝レース後の日刊スポーツインタビューにおいても、お母様が中学の頃だけ長距離をされていたものの「両親は陸上選手ではない」と明言されています。
実は、陸上を始めたきっかけは、彼女のおじいさんということ。
小学校の持久走の練習で毎朝姉とともに祖父と走っていたことがきっかけで、初めての大会出場は小学3年生だそうです。
姉はセンコーの不破愛莉珠(ありす)選手
©https://www.senko.co.jp/jp/
お姉さんは、センコー女子陸上競技部の不破愛莉珠選手ということで間違いありません。
2021年9月30日にホクレン女子陸上競技部を退部し10月よりセンコー女子陸上部へ所属されたということです。陸上をしている中学生の妹がいるという噂もありますが、そちらは定かではありません。
中学時代に炎の体育会TVにも出演?
#上田ジャニーズ陸上部 のメンバー諸星君と長妻君が所属するLove-tune のLiveを鑑賞!凄くいいグループで迫力のあるLiveでした!そして今夜7時から…2人も所属する上田ジャニーズ陸上部が #福島千里 率いる女子日本代表とリレーで対決!お楽しみに #JAAF #上田竜也 pic.twitter.com/CUGIyaJwsc
— TBS炎の体育会TV🌈 (@taiikukaitv) October 20, 2017
「炎の体育会TV」に、不破聖衣来さんが出演されたことがあるとの情報も。
2017年10月21日放送分で、マスクをした一流アスリート(モハメド・ファラー)が1人で2,000m走るのに対し、少女アスリート5人が400mをリレー形式で走り対決するという回に当時まだ中学生だった不破聖衣来選手も出演されていたそうです。
インスタやTwitterで偽アカ出現!?
【注意とお願い】
Twitterに続きInstagramでも偽物が出ています。
TwitterもInstagramも本人はアカウントを持っていません。
今後も不破聖衣来を名乗るアカウントがあった場合全て偽物ですのでフォローしないで下さい!
よろしくお願いします! pic.twitter.com/VclMSCinnS— 拓殖大学女子陸上部 (@takudai_ekiden) January 7, 2022
不破選手の名で、InstagramやTwitterのアカウントがありますが、ご本人はどちらのSNSもやっていないので間違ってフォローしないようにご注意を!
不破聖衣来選手の情報は、拓殖大学の公式アカウントでチェックしましょう。
拓殖大学女子陸上部公式X(旧Twitter):https://twitter.com/takudai_ekiden
拓殖大学公式Facebook:https://www.facebook.com/TakushokuUniversity
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今後の進路や活動予定は?
2021年後半から注目され、驚異的な勢いで活躍している不破聖衣来選手。
今後は日本選手権で3位以内に入って世界選手権に出場することが目標で、ゆくゆくはパリオリンピック出場に向けて頑張りたいとのことです。
確定ではありませんが、2022年2月26日(土)に福岡で開催される、第37回U20日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走に出場する可能性もあるかと思われます。
2022年5月開催の日本陸上競技選手権大会10,000mで3位以内入賞し、7月にアメリカのオレゴン州で開催される世界陸上競技選手権大会への出場が期待されます(参加資格有資格者には入っています)。
まとめ
群馬が誇るニュースター、陸上界のスーパールーキー不破聖衣来選手。
大会のたびに新記録を更新するその驚異的な速さ・強さはもちろん、キュートな素顔や人柄にも親しみを感じられるのではないでしょうか。
2022年は世界選手権出場が期待され、2024年にはパリオリンピック出場も大いに期待される、いま最も注目の若手陸上選手です。
世界の不破ちゃんになる日も近いといっても過言ではありません。
今後もその活躍を、群馬県民みんなで見守っていきたいですね!
※情報は掲載当時のものです