【FP監修】学資保険はいつから入る?加入と受け取りのタイミングが大切!
こどもの将来のために入っておきたい学資保険ですが、いつ頃から加入したらいいのか、迷うことありませんか?早い方が良いとは聞くけど、ベストな加入時期はいつなのか?また、いざ加入するとして学資金の受け取り時期はいつにするべきなのか?今回はそんな疑問を解決するために、学資保険の加入時期と受取時期について、一番お得な方法を教えます!
【この記事の監修】
年間100世帯の面談経験を元に、個人のコンサルティングやweb上での相談サービスに加え、お金の専門家として様々な情報サイトで執筆を手掛ける。
保険のみならず、年金や社会保険、資産運用や老後資金など幅広い知識で家計にベストなアドバイスを行うFPとして人気が高い。
FP2級・AFP 資格保有
学資保険の加入は早いほどお得!
学資保険への加入は、できれば出産前やこどもが0歳のときがおすすめです。
その後も早ければ早いほうがお得です。
早いことによるメリット
①保険料が安い。
保険料は契約者である親と、被保険者であるこどもの年齢で決まります。
加入年齢が早ければ、払込期間が長くなるため、月々の保険料が安くなります。
学資保険に加入すると、その契約日から保険に付いている保障が受けられるので、早めの加入をおすすめします。 ③払込期間を短く設定できる。
加入年齢が早ければ、払込期間の設定を選ぶ幅が広がります。
例えば、「0歳で加入して10歳まで払い込む。」というプランにすると、比較的に生活費のかからない時期に払い込みを終えてしまうことも可能になります。
遅いことによるデメリット
①審査が通りにくくなることがある。
加入する際には、それまでの病歴や、加入時の健康状態の審査があります。加入時期を遅らせることで、病歴が増えて審査が通らなくなる可能性が高くなります。
特に、1歳を過ぎると赤ちゃんは母体の免疫がなくなり、感染症にかかりやすくなります。よって0歳の時に加入するのがおすすめです。
②加入できなくなる。加入年齢にはこどもにも親にも上限があります。こどもが7歳以上になると加入できない学資保険が出てくるので、選択の幅が狭くなってしまいます。
学資保険はいつから入れる?
学資保険は「出産前加入特則」によって、出産予定日の140日前から加入できます。
加入年齢の上限は6歳までの保険が多く、中には小学生からでも入れる保険もありますが、ほとんどの場合は未就学時までです。
出産してからの乳幼児期は、育児の中でも一番手のかかる時期です。日々は慌ただしく過ぎてしまうので、出産前にしっかりと検討して、最適な保険を選んでおくと安心です。
もし赤ちゃんに万が一の事があった場合は、契約は無効になり払い戻されるので、妊娠が分かったら、さっそく検討していきましょう。
・メリット
入学準備費用を家計の中から捻出する必要がなくなります。
「進学お祝い金」も受取総額の一部ですから、先に受け取った分、満期金が少なくなります。
大学入学時にまとまった金額を一括で受け取る方法
もっとも教育費がかかる17歳~18歳時にまとめて受け取るプランです。それまで受取金はありません。
・メリット
高校3年生の秋ごろから、受験費用や入学金、大学1年時の授業料など、短期間にまとまったお金が必要です。
この時期に給付金を受け取ります。受取金はすべてを使わなくても、その後の費用に流用もできますから、大学進学を安心して迎えられます。
・デメリット高校進学までの教育費は他で貯蓄をする必要があります。
大学入学後、毎年学資金を受け取る方法
一番お得な受け取り方です。
大学に進学した後、4回に分けて毎年学資金を受け取るプランです。それまで受取金はありません。
・メリット
保険料の積立期間が長くて受取時期が遅いほど、返戻率が高くなるため、満期の金額が増えて得をします。
最後の22歳で受け取る受取金は、大学院の進学資金や社会人への準備資金に充てることもできます。
高校入学までの教育費と、大学入学時にかかる大きな出費には別で備えておく必要がありますから、契約者に十分な貯蓄が必要です。
学資金の受け取り時期は遅ければ遅い方が返戻率が上がってお得ですが、家計に合わせた無理の無いプランを選ぶことも大切です。
途中解約は損!加入前にしっかりプランニングを
将来の教育費を貯蓄するために加入する学資保険ですが、こどもの成長とともに家計の状況は変わり、毎月の支払が家計の負担になることがあるかもしれません。
そんな時は、「途中で解約する。」という選択肢もあります。
学資保険は掛け捨てではありませんから、満期を待たずに途中で解約してもお金は戻ってきます。ですがそれにはデメリットが3つあります。
貯蓄と違い保険料の一部は他の費用に充てられています。
・契約の締結や維持にかかる経費
・保険金の支払い
・特約の医療保障
払込保険料からこれらの費用を差し引いた額が、解約返戻金として戻ってくるため、解約時期によってはそれまでの払込保険料より少ない額しか戻らず、損をしてしまいます。
解約返戻金は保険会社によって、また契約時の年齢や性別によっても違ってきますが、元本割れする可能性が高いでしょう。
家計にゆとりができたら再び加入をしよう。そう思っていても、学資保険には年齢制限があります。
こどもと契約者である親の両方に年齢制限がありますから、年齢によっては再加入ができないこともあります。 ③万が一の保障がなくなる。
学資保険に加入していることで受けていた医療保障や死亡保障がなくなります。
また契約者の親に万が一のことがあった時の「払込免除特約(はらいこみめんじょとくやく)」もなくなります。親にもしものことがあった場合に、こどもは進学を諦めなくてはならない状況になるかもしれません。
このように学資保険を途中で解約することは、教育費の貯蓄が止まるだけでなく、他にもデメリットがたくさんあります。
契約時には、途中で解約することのないように、しっかりと内容を見て無理のない支払い計画を立てることが大切ですね。
主な学資保険7社の加入可能年齢
それでは、実際に保険会社によって年齢制限にどのくらいの違いがあるのかを見てみましょう。
保険会社 | 商品名 | 年齢制限 |
かんぽ生命 | はじめのかんぽ | 12歳(12歳払い済の場合は6歳) |
アフラック | 夢みるこどもの学資保険 | 7歳(10歳払い済の場合は5歳) |
第一生命 | こども応援団 | 10歳 |
住友生命 | こどもすくすく保険 | 9歳 |
明治安田生命 | つみたて学資 | 6歳 |
フコク生命 | みらいのつばさ | 7歳 |
ソニー生命 | 学資金準備スクエア | 3歳 |
一番年齢制限が高く、年齢の幅が広いのは「かんぽ生命 はじめのかんぽ」で12歳までです。
ソニー生命の「学資金準備スクエア」は加入が3歳までと、比較的年齢制限が低くなっています。
このように保険会社や保険の種類によって差がありますから、できるだけ早い時期に、家計とこどもの将来に合った保険を選ぶことが大切です。
学資保険の検討は1歳までがおすすめ!育休中にじっくり検討を
出産前と比べ、育休中は収入が減ってしまう家庭が多いですが、子育てにはお金がかかりますよね。また、将来の学資金についても早めから用意しておかなくてはなりません。
そこで、学資金の用意のためにおすすめなのが学資保険の加入です。
学資保険は自宅からでも見積もりを依頼したり、資料請求できるので、育児の合間に少しづつ検討することができます。加入期間が長いほうが返戻率が高いので、早めに加入しておく方がよりお得ですよ。
学資保険にはさまざまな商品があり、そのプランや保障内容などもさまざまで、なかなか一つに絞るのは難しいもの。
自分に一番合った学資保険を選ぶには、プロの相談員が数ある保険商品の中から選んでくれる保険相談窓口を利用することが一番の近道です。
以下に、人気の保険相談窓口の特徴を比較した一覧表を記載しましたので、気になる保険相談窓口があったら、ぜひチェックしてみてくださいね。
保険の相談窓口比較一覧
数ある保険相談窓口の中から主な会社についての特徴を一覧表にしましたので、参考にしてみてください。
商品名 | オススメ度 | 特 徴 | 取扱い 保険会社数 | 相談方法 | キャンペーン※ |
マネードクター | ★★★★★ | 全国に97拠点を展開し、経験豊富なFP在籍数がトップクラスの1000人以上を誇り、保険以外にもマネープランなど、あらゆる提案を行ってくれる | 27社 | 店舗 訪問 オンライン | 食品、日用品など(1000円前後) |
ほけんのぜんぶ | ★★★★★ | 全国に28拠点を展開。年間1万組以上の相談実績のある経験豊富な相談員はファイナンシャルプランナー資格取得率100%。保険相談以外にもマネープランなど、幅広い相談に対応可能 | 41社 | 電話 訪問 | 食品、日用品など(1000円前後) |
ゼクシィ 保険ショップ | ★★★★ | 新婚のカップル向けにライフプランを提案してくれる。 2020年10月時点での利用者が4.5万組を突破 | 24社 | 店舗 オンライン | なし |
みんなの生命保険 アドバイザー | ★★★ | 業界経歴10年を突破した老舗。 無理な勧誘などがあった際には「ストップコール」制度が利用できる | 民間の生命保険会社のほとんど | 訪問 オンライン | 黒毛和牛 |
ほけんガーデン プレミア | ★★★ | 担当プランナーの「人柄」と「経験」を最重視し、顧客に寄り添った提案が特徴 | 約10社 | 事務所 訪問 オンライン | ベビーフード、ベビー用品など(1500円前後) |
保険マンモス | ★★ | 全国で3500人以上のFPと提携し、累計35万人以上の相談実績。 2020年保険相談に関する調査で3冠を達成 | 記載なし | 訪問 オンライン | 食品(700~800円前後) |
※キャンペーンは予告なく変更・終了する場合があります
この中でもマネードクターは、専門知識を持ったFP(ファイナンシャルプランナー)が1000人以上という、保険相談窓口の中でもトップクラスの在籍数を誇ります。
他ではなかなか教えてもらない保険情報や貯蓄方法などを教えてもらえるなど、口コミでもとても人気の高い、おすすめの保険相談窓口ですよ。
まとめ
学資保険が必要なことは分かっていても、どの保険がいいのかよく分からないし、まだ先でいいかな…と思っていませんか?
育児中は忙しく、そしてこどもの成長は早く、あっという間に月日は流れていきます。その間に、返戻率はどんどん下がってしまいます。
教育資金は必ず必要になるものですから、早めに確保の見通しを立てましょう。そうすればあとは安心して、こどもの成長を見守ることができます。
まとめ
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