わたらせ渓谷鐵道沿線おすすめ区間を列車で行く日帰り観光モデルコース
わたらせ渓谷鐵道は、トロッコ列車に揺られながら壮大な自然を列車から眺めることができる、人気の鉄道。
この記事では、トロッコ列車の種類やチケットの購入方法をはじめ、わたらせ渓谷鐵道沿線で日帰りでも楽しむことができるモデルコースをご紹介します。宿を取らなくても、モデルコースを巡ることで十分に日帰りの旅を楽しむことが可能です。
お得なチケットの購入方法から、観光施設やグルメスポットまでご紹介するので、旅の参考になれば嬉しく思います。
どのトロッコ列車で行く?運行区間や整理券の購入方法をご紹介
トロッコ列車には、「トロッコわっしー号」と「トロッコわたらせ渓谷号」の2種類があり、どちらも非常に可愛らしいデザインの車両。鉄道が好きな方にとってはたまらないトロッコ列車です。
ここからは、「トロッコわっしー号」と「トロッコわたらせ渓谷号」になるための必要なチケット、購入方法や場所など詳しく解説します。
どちらに乗るかによって運転区間が若干変わってきますので、お目当ての観光地などを中心に、どちらの車両に乗車しようか選んでくださいね。
トロッコわっしー号で行く
©https://www.watetsu.com/
渡瀬川の渓谷を眺めながら、素晴らしい自然を満喫できるトロッコわっしー号。
このトロッコ列車は、わたらせ渓谷鐵道のキャラクターである「わ鐵のわっしー」をイメージしてデザインされました。
通常の車両と、開放感のある窓ガラスのないオープンタイプのトロッコ列車を連結し、2両編成で運行。窓ガラスのないオープンタイプは、渓谷のさわやかな風を感じることができます。
運行区間は桐生~間藤間で、停車駅は桐生・相老・大間々・水沼・神戸・沢入・通洞・足尾・間藤です。
乗車するには、乗車券とトロッコ整理券が必要になります。
整理券の発売場所は以下の通りです。
- 相老・大間々・通洞の各駅
- JTB各支店・東武トップツアーズ各支店・日本旅行各支店・近畿日本ツーリスト各支店
- ローソン・ミニストップ各店
- 桐生市民活動推進センターゆい(桐生駅構内)
- 東武日光駅・鬼怒川温泉駅のツーリストセンター
乗車日の1ヶ月前の午前11時から購入可能ですので、旅行の日程が決まったら売り切れる前に購入するのをおすすめします。
トロッコわたらせ渓谷号で行く
©https://www.watetsu.com/
鉄道ファンにも人気のトロッコわたらせ渓谷号は、ディーゼル機関車が客車を引っ張るスタイルで運行。
機関車は2種類あり、トロッコ車両と同じ色の「DE10-1537」と、赤い色の「DE10-1678」です。当日どちらの車両になるのかも楽しみの一つ。
運行区間は大間々~足尾間で、停車駅は大間々・水沼・神戸・沢入・通洞・足尾です。
わっしー号と同様、乗車には乗車券とトロッコ整理券が必要で、トロッコわっしー号と同じ場所で発売されているので、当日あわてなくていいように予め用意することをおすすめします。
お得な1日フリーきっぷ
わ鐵全線に使える1日フリー切符があるのをご存知でしょうか。
桐生~間藤間のわたらせ渓谷鐵道全線が1日中乗り放題で、乗り降りも自由なお得なフリー切符です。
沿線施設で使用できる割引特典もついているので、ぜひこちらの乗車券も検討してみてください。
※発売日当日限り有効
特典:
水沼温泉センター 入館料2割引
富弘美術館 入館料2割引
発売場所:
桐生・相老・大間々・通洞・足尾の各駅
東武トップツアーズ各支店・日本旅行各支店・近畿日本ツーリスト各支店
東武トップツアーズ各支店・日本旅行各支店・近畿日本ツーリスト各支店では、利用日を指定して1ヶ月前から発売しているので、予定を立てて利用することもできますよ。
日帰りでも大満足!トロッコ列車で行くおすすめモデルコース
ここからは、トロッコ列車で行くおすすめコースのご紹介です。
自然を存分に感じられる場所から美術館などの施設、神社まで幅広くお伝えしていきます。
日帰りでも満足できる内容になっているので必見。
わたらせ渓谷鉄道での観光を考えている方の参考になれば幸いです。
①桐生明治館【桐生市相生町】
©https://goo.gl/maps/7XgNB6ySVfcyEhn66
桐生明治館は、明治11年に前橋市で「衛生所兼医学校」として建設された建物。昭和59年から3年ほどかけ半解体修理工事が行われ、正門・門柱・門扉が創建当初の姿へ修復されました。
見た目は白い洋館で、お城のような印象。これは明治時代に流行した、擬洋風建築というもので、見た目が西洋風でシンメトリーになっているのが特徴です。
一階の展示室にはテーブルや椅子、ピアノ、人力車、など明治時代に使用された調度品。2階にはえんじ色の2脚の椅子があり、こちらは明治35年に大正天皇が使用したものと言われています。
普段は触れることができませんが、イベントで桐生明治館が無料開放されるときにのみ、この椅子に座ることが可能です。桐生明治館にはレトロな雰囲気たっぷりの喫茶店もあるので、歴史ある建物でコーヒーと軽食を楽しんでから旅を始めるのはいかがでしょうか。
定休日:月曜(祝日を除く)・祝日の翌日・年末年始
住所:群馬県桐生市相生町2-414-6
電話:027-752-3445
駐車場:あり(約20台)
アクセス:
車 北関東自動車道 太田藪塚ICより約25分
電車 わたらせ渓谷鐡道 相老駅より徒歩約8分
②高津戸峡【みどり市大間々町】
©https://gunma-dc.net/
渡良瀬川の中流にある高津戸峡は、「関東の耶馬渓」とたたえられる景勝地です。
紅葉の名所でもあり、新緑から紅葉の季節にかけての時期がとても美しく一見の価値あり。四季折々の景色が楽しめる高津戸峡は、ぜひ訪れてほしい場所の一つです。
高津戸峡は、インパクトのある赤い橋「高津戸橋」がとても有名で、特に新緑の季節には赤い色が映え、写真を撮るスポットとしても人気。
現在の橋は4代目。3代目の形を残したアーチ型の橋です。3代目はアーチの上を渡る形状だったのですが、現在の橋はアーチの中を通る構造になっています。アクセスもよく、大間々駅から徒歩5分で行くことが可能です。
電話:0277-76-9049(みどり市 産業観光部 観光課)
駐車場:あり(約70台)
アクセス:
車 北関東自動車道 太田藪塚IC・伊勢崎ICより約25分
電車 わたらせ渓谷鐡道 大間々駅より徒歩約10分
③草木湖【みどり市東町】
©https://gunma-dc.net/
草木湖のダムはダム湖百選にも登録されており、観光スポットとして人気のある場所です。ダムマニアにも愛されており、パワースポットとして訪れる人も多くいます。
草木ダムは、草木湖から流れ出る水をコントロールすることに加え、渡良瀬川沿岸の洪水を防ぎ渡良瀬水域の水源を保持するために作られました。
東京ドーム36個分の広さと46杯分の水量を誇る湖は圧巻。毎年8月15日には草木湖祭りが行われ、花火が打ち上げられます。この時期は特に観光客が賑わい、ぜひ訪れてほしいシーズンです。
草木湖は、わたらせ渓谷線神戸駅(ごうどえき)から町内循環バスで訪れることができます。
広大な湖とダムをぜひ一度ご覧ください。
電話:0277-97-2131(草木ダム管理所)
駐車場:あり(約16台)
アクセス:
車
北関東自動車道 太田藪塚ICより車で約70分
東北自動車道 佐野藤岡ICより車で約100分
電車 わたらせ渓谷鐡道 神戸駅より、わたらせ渓谷鐵道 町内循環バス「ダムサイト」下車約5分
④富弘美術館【みどり市東町】
©https://gunma-dc.net/
草木湖に隣接している富弘美術館は、事故によって身体が不自由となってしまった星野富弘氏の作品が数多く展示されています。口で筆をくわえて描かれた絵とは思えない絵や詩画が展示されており、魅力たっぷりの作品ばかり。
シャボン玉をイメージした館内に併設されているカフェの窓からは、草木湖の綺麗な景色が望めます。綺麗な景色と一緒にドリンクやデザートを楽しみながら、美術品について語るのもいいですね。
富弘氏の作品も多く販売されているミュージアムショップには、書籍やCD、グッズなどもあるので、お土産を買って帰ることもできます。富弘美術館は、「1日フリー切符」で入館料が2割引とお得に利用できますよ。
定休日:12月~3月/月曜 (祝日の場合は翌日)
※展示替えのため臨時休館することがあります
住所:群馬県みどり市東町草木86
電話:0277-95-6333
駐車場:あり(約100台)
アクセス:
車 北関東自動車道 太田藪塚ICより約55分
電車 わたらせ渓谷鐡道 神戸駅より路線バスで約10分
⑤貧乏神追放神社【みどり市東町】
少し変わった参拝方法で幸せになれるという貧乏神追放神社(招福神社)。マニアの間では有名な神社で、この神社で参拝をすると貧乏神や疫病神を叩き出すことができます。
鳥居はなく、祠がひらいており、中には金槌をもった大黒様。そして中央にはさんざんに殴り蹴られた御神木があります。
まずお賽銭と拝礼をしたら、大きな声で「貧乏神・疫病神でていけ」と叫びます。
その後は右側にある竹の棒を構えて、中央の御神木を3回たたいて3回蹴り飛ばす!
草木ドライブインの中にあり、この参拝方法は恥ずかしさもありますが、貧乏神と疫病神を追い払いたい方はぜひチャレンジしてみましょう。
電話:0277-95-6137
駐車場:あり(草木ドライブイン)
アクセス:
車
日光宇都宮道路 清滝ICより約45分
東北自動車道 佐野藤岡ICより約80分
北関東自動車道 伊勢崎ICより約50分
電車 わたらせ渓谷鐡道 神戸駅よりバス約10分
⑥水沼駅温泉センター【桐生市黒保根町】
©https://goo.gl/maps/15DBpSNmq7to6E3A6
貧乏神追放神社の後は神戸駅から水沼駅まで16分で、無人駅の構内で日帰り温泉が楽しめる水沼駅温泉センターに到着します。
温泉には、駅のホームを歩いて線路の上の通路を渡ると行くことができ、時間によってはわたらせ渓谷鉄道の電車も見ることも可能です。
温泉には、大きな内風呂と露天風呂があり、その隣にはサウナも完備。内風呂の中にはかっぱの像が湯に浸かっています。こちらは、渡良瀬川「釜が淵の河童伝説」にちなんで名付けられ、かっぱ風呂と呼ばれているようです。
美肌の湯と呼ばれているこちらのお湯は、神経痛や五十肩、打ち身、冷え性などを改善する効能を期待できると人気の温泉施設ですよ。
施設内にある、みずぬま食堂で夕食を食べられるので、モデルコースの締めくくりにぴったり。旅の疲れを癒し、のんびりとくつろいで旅の思い出を振り返ってみてください。
入浴時間10:30~20:00
みずぬま食堂10:30~19:00
10:30~18:00 温泉入浴時間(冬期間4月~11月は19:00)
11:00~22:00 ご宴会
定休日:不定休
住所:群馬県桐生市黒保根町水沼120-1
電話:0277-96-2500
駐車場:あり(約100台)
アクセス:
車 北関東自動車道 伊勢崎ICより車で約40分
電車 わたらせ渓谷鐡道 水沼駅より約1分
じゃらん予約:https://www.jalan.net/kankou/spt_10308cc3360048558/
ランチやカフェにぴったりのグルメスポット
旅をする中で大きな楽しみの一つである食事。その地域にしかないお店など、特別なグルメをいただけるのは旅の醍醐味です。
ここからは、わたらせ渓谷鉄道沿線のグルメスポットをご紹介します。前述した観光地の近くにある場所が多く、アクセスも良い場所ばかりです。
テレビで紹介された人気店も多くあり、観光シーズンには賑わうこと間違いなしなので、ぜひお問い合わせ・予約のうえ訪れてくださいね。