群馬県の鍾乳洞人気おすすめ4選
神秘的な美しさと、地球の歴史を感じさせる独特の雰囲気に惹きつけられる鍾乳洞。群馬県には、洞窟探検したくなる鍾乳洞があるのをご存知でしょうか。伊香保周辺には風穴(ふうけつ)が多く、中でも1番大きな風穴には、ワシノ巣風穴と名前がつき、観光名所となっています。
今回は、群馬県上野村にある人気の不二洞やみどり市の小平鍾乳洞、高崎市の洞窟観音などをご案内します。数万年から数百万年にわたって形成された美しい鍾乳石や石筍が並ぶ洞窟は、まるで自然の美術館。子どもから大人まで楽しめる天然のテーマパークといえるでしょう。
また、洞内の気温は一年中安定しているため、夏にはひんやりと涼をとることもできます。デートやご家族・友人とのレジャーとして、洞窟探検に出かけてみてくださいね。
鍾乳洞とは
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鍾乳洞とは、雨水や地下水が石灰岩を溶食して生じた洞窟のことです。雨水や地下水が岩を浸食し、数千万年という長い年月をかけて巨大な洞窟になり、天井からつららのように伸びる鍾乳石や床に立つ石筍(せきじゅん)など、美しい形状を作り出します。
鍾乳洞は、地球の神秘的な自然現象の一つであり、観光名所としても人気です。群馬県内には2大鍾乳洞と呼ばれる人気の鍾乳洞や、天然記念物に指定されている鍾乳洞が存在します。
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群馬県の鍾乳洞①不二洞【上野村川和】
「不二洞(ふじどう)」は 多野郡上野村の川和自然公園内にある群馬県の天然記念物に指定されている鍾乳洞です。洞内の長さは約2.2kmに及び、関東最大級の規模を誇ります。
ただし、この長さは800年の時を経て大まかな全景を把握したもので、新しい支洞が平成4年にも発見されるなどして、未だに全貌を現していない、迷宮のような鍾乳洞です。所要時間は、1周約40分ほど。
洞内の温度は、夏・冬変わらず約10度。夏は涼しく、冬は暖かいため、1年中快適に楽しめます。現在は北海道にしか生息しないヒグマの骨が見つかった空穴や、段をなす石旬が仏像のような五百羅漢など、パワースポットも多く点在しています。
不二洞の周辺にはまほーばの森や天空回廊スカイブリッジがあり、人気の観光スポットで、家族でのレジャーやデートなどにもおすすめです。
割引対象:団体割引/障害者割引/やまびこ荘・ヴィラせせらぎ・まほーばの森ご宿泊割/ぐーちょきパスポート 一律100円引き
営業時間:
夏季 9:00~16:30
11月 9:00~16:00
冬期12月~3月中旬頃 10:00~15:00
定休日:年中無休
住所:群馬県多野郡上野村川和665
電話:0274-59-3117
駐車場:あり(無料・約100台)
アクセス:
車 上信越自動車道 下仁田ICより約40分
電車 上信電鉄 下仁田駅よりタクシーで約40分
公式Instagram:https://www.instagram.com/tenkuukairou_uenomura/
群馬県の鍾乳洞②生犬穴【上野村乙父】
©https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/171645
「生犬穴(おいぬあな)」は、不二洞と同じく多野郡上野村にあり、群馬県の二大鍾乳洞とされている鍾乳洞です。国の天然記念物に指定されていますが、現在は入り口が施錠されているため、残念ながら洞窟探検はできません。
昭和初期に地元の青年たちによって発見された生犬穴。ヤマイヌが住んでいたとの言い伝えがあり、「おいぬあな」と呼ばれるようになったという説も。実際に、鍾乳洞発見時には、オオカミをはじめとした獣骨が多く見つかっています。
©https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/171645
洞窟の形は不規則で、長さは約300mほど。発見当時は、石筍や石柱などが無数に立ち並び、神秘的な景観で、学術的価値が高いものと評価されていましたが、鍾乳石の持ち去りや持ち込んだ照明のススで洞内が汚されるなどの行為が頻発し、美観が損なわれてしまいました。また中を探検できる日が訪れてほしいですね。
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群馬県の鍾乳洞③小平鍾乳洞【みどり市大間々町】
「小平鍾乳洞(おだいらしょうにゅうどう)」は、みどり市と桐生市の間にある、自然公園小平の里の一角にある鍾乳洞です。1984年に、古くからの伝説に基づいて再発見されました。全長は約93m。
洞内の気温は、1年を通じて13~15度と一定を保っており、真夏は涼しく冬は暖かいので、まるで自然のエアコンのようだと評判です。
洞窟内には、学術的に貴重な二次生成物(洞穴内生成物)や、日本でも珍しい鍾乳石が存在し、神秘的な自然のトンネル探検が楽しめます。足元が暗く、背筋がひんやりと感じるため、心霊スポットと噂されることも。
©https://16106midori.jp/spot/seeing/15/
鍾乳洞の出口から続いている植物園では、四季折々の花が楽しめる他、小平の里はキャンプや水遊び、自然散策などが満喫できて、家族連れに人気のスポットです。食事処では、コシのある手打ちうどんやそば・自然の幸たっぷりの定食に舌鼓をうち、帰り際には、ふれあい館で地元の名産品を購入するのもおすすめです。
個人 大人320円/小中学生150円
団体20人~ 大人270円/小中学生100円
※鍾乳洞・湿生植物園の2つの施設を見学できる料金。(どちらか片方の施設の見学の際も同料金。)
営業時間:
4月~9月 9:00~17:00
10月~3月 9:00~16:00
※最終入場は、鍾乳洞 閉門30分前/植物園 閉門1時間前
定休日:
4月~11月 無休
12月~3月 火曜(祝日の場合は翌日)
12月28日~1月4日までは休館
住所:群馬県みどり市大間々町小平甲445
電話:0277-73-2006
駐車場:あり(無料・約47台)
アクセス:
車 上信越自動車道 太田薮塚ICより約25分
電車 わたらせ渓谷鐡道 大間々駅より車で約13分
公式Instagram:https://www.instagram.com/midori_kankou/
群馬県の鍾乳洞④洞窟観音【高崎市石原町】
「洞窟観音(どうくつかんのん)」は、高崎市観音山にある神秘的で荘厳なパワースポット。呉服商の山田徳蔵により、大正8年に着工され、50年の歳月をかけて浅間山の溶岩で作られた人工の洞窟です。自然にできた鍾乳洞と間違われたり、高崎鍾乳洞と呼ばれたりすることも。
長さ約400mの洞窟内の空間には、39体の石彫観音像が配置されています。生み出したのは、名工高橋楽山です。それぞれの観音の背景は、いわれに合わせて、溶岩や群馬県産の三波石で丁寧に作り込まれています。その空間全体が近代仏教美術の傑作といわれています。
©https://gunma-kanko.jp/spots/41
洞窟内の温度は通年17度。心霊スポットではありませんが、薄暗さと静寂さから、怖いと感じる声もちらほらと聞かれます。
夏季(4月1日~12月15日) 大人900円/小人500円
冬季(12月16日~3月31日) 大人700円/小人400円
団体(夏季・冬季共通) 大人600円/小人400円
営業時間:
【夏季】4月1日~12月15日
平日:10:00~15:00(14:30 最終入園)
土日祝:10:00~16:00(15:30 最終入園)
【冬季】12月16日~3月31日
平日:10:00~15:00(14:30 最終入園)
土日祝:10:00~16:00(15:30 最終入園)
11月:10:00~16:00(15:30 最終入園)
定休日:不定休
住所:群馬県高崎市石原町2857
電話:027-323-3766
駐車場:あり(無料 乗用車60台・バス4~5台)
アクセス:
車 上信越自動車道 前橋ICより約20分
電車 JR高崎駅よりタクシーで約10分
公式Instagram:https://www.instagram.com/doukutsukannon/
群馬県の鍾乳洞まとめ
群馬県にある鍾乳洞を4つご案内してきました。
ミステリアスな美しい鍾乳石と壮大な洞窟空間は、非現実的な世界が広がり、日ごろの忙しさを忘れさせてくれそうです。独特な地形と複雑に広がる空間のなか、幻想的なライトアップが楽しめたり、壮大な雰囲気と美しい石彫観音が拝観できたりと、多様な形で洞窟を堪能することができます。
鍾乳洞は自然の力が生み出した、神秘的な世界を体験する絶好のスポットです。現在は探検できない鍾乳洞もありますが、再開が待ち望まれるところ。
洞窟の周辺が公園になっている所もあり、レジャーとしても楽しめるから、ご家族やデートなどで群馬県の鍾乳洞をぜひ探索してみてくださいね。
※情報は記事作成当時のものです