岩井堂観世音御堂|断崖下に建てられた懸崖造(けんがいづくり)の御堂に圧倒【渋川市村上】
群馬県渋川市の草津温泉に向かう国道353号線沿いにひっそりと建つ「岩井堂観世音御堂(いわいどうかんぜおんみどう)」。
岩窟を利用した高床式の御堂で、渋川市指定文化財となっている貴重な建造物。岩の中に埋め込まれているような珍しい御堂を拝観するべく訪れてみました。
岩井堂観世音御堂の場所
岩井堂観世音御堂は、国道353号線を渋川方面から草津温泉に向かう道中の左側にあります。
大きな目印がないので少しわかりづらく通り過ぎてしまいそうになりますが、JR小野上温泉駅から車で2分ほど進んだ先にある大きな断崖に赤い文字を目印にしてください。
断壁の前が駐車場になっています。
岩井堂観世音御堂とは
岩井堂観世音御堂は、延久5年(1073年)に岩井堂城主 山田太郎為村が創建したと伝えられ、その後観応の頃(1350年)に藤原季長によって再興されたそうです。
その後天正の乱のよって堂が焼かれてしまいますが、江戸時代の享保年間に再建され、現在の観世音御堂は大正3年に大改修されたものです。
境内付近の岩山は、小野子山の噴火によって溶岩が流出してできたものです。
岩山を利用しながら断崖の隙間に建てられている姿は圧巻です。
御堂は岩窟を利用した懸崖造(けんがいづくり)の高床式の建物で、高いはしごを上って参詣します。
本尊は聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)です。かつては吾妻観音札所の第一番として信仰を集めていました。
御堂の格子戸の中央部分の一か所の格子が大きくなっていて中が見やすく、聖観世音菩薩の仏像をじっくりと拝観することができます。
洞窟に安置されたたくさんの石仏
御堂の左側の階段を降りた先には洞窟があり、三十体余りの石仏が安置されています。
洞窟の中なので少し暗くなっているので、緊張しながらも近くでしっかりと拝ませて頂きました。
歴史を感じるたくさんの石仏が祀られていました。
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岩井堂観世音御堂に隣接する大鳥神社
岩井堂観世音御堂と同じ敷地内には大鳥神社が鎮座しています。
参道を登って参拝させて頂きました。
本殿
主祭神などの記載はありませんでしたが、調べてみると大鳥神社の主祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)であり火盗除け、病気除、諸難除のご利益があるとされています。
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岩井堂観世音御堂基本情報
住所:群馬県渋川市村上13
問い合わせ先:0279‐52‐2102(渋川市役所文化財保護課)
駐車場:あり
アクセス:
車 渋川伊香保ICから約30分
電車 JR吾妻線 小野上温泉駅から徒歩10分
渋川伊香保周辺情報:https://www.jalan.net/travel/090000/091100/
小野上温泉駅周辺で宿を探す:https://travel.rakuten.co.jp/yado/traffic/gunma/00000000000000114326.html
岩井堂観世音御堂まとめ
群馬県渋川市の国道353線沿いにひっそりと旅に出かける人を見守るように建つ岩井堂観世音御堂をご紹介しました。
岩窟の中に埋め込まれているかのように建てられた姿は圧巻。昔の人々の技術に感動させられます。
草津旅行などの道中にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
※情報は記事作成当時のものです