チャツボミゴケ公園の秋は、紅葉と苔のコラボが幻想的なスポット

みなさん、チャツボミゴケをご存知でしょうか。
標高1,200mの弱酸性の水があるところに自生し、美しい緑色で幻想的な光景は見るものを引き付けます。
今回は、大自然の中の美しいチャツボミゴケをご紹介します。
※新型コロナウイルス感染拡大に伴い臨時休園、営業時間短縮などをしている場合がございますので、詳細は管理元に直接お問い合わせください。
見出し
穴地獄に自生するチャツボミゴケ
群馬県中之条町にあるチャツボミゴケ公園。草津白根山が火山活動を起こしてできた湿地、小沼帯です。
ここのチャツボミゴケは日本最大級。2,000m²もの壮大な風景が広がります。2015年、芳ヶ平湿群 穴地獄としてラムサール条約に登録され、2017年には六合チャツボミゴケ生物群集の鉄鉱生成地として国指定の天然記念物にも指定されています。
また、鉄鉱石の鉱床だったチャツボミゴケ公園は、戦中から戦後の1966年まで鉄鉱石が露天掘りにて採掘されていました。
穴地獄と呼ばれる採掘でできたくぼみに自生したのがチャツボミゴケです。穴地獄からは弱酸性の鉱泉が湧き出しているんですよ。
余談ですが、ここで採れた鉄鉱石を運び出すのに旧太子駅が利用されていました。
復元された鉄鉱石運搬の長野原線は、こちらの記事で詳しくご紹介します。チャツボミゴケが綺麗な時期は
チャツボミゴケ公園の開園期間は例年4月~11月末までですが、見ごろはその年の気候によっても異なります。
6月~7月、9~10月など、気温があまり上がらない時期がおすすめです。あまり暑いと苔が黒くなってしまうことがあります。
気温の高い真夏は避けた方がいいかもしれません。
秋には紅葉狩りも楽しめるチャツボミゴケ公園
チャツボミゴケ公園は駐車場に車を止めてアクセスします。案内所で料金を支払い公園へアクセスします。

山道を徒歩で行くのと、専用バスでの送迎があります。脚力に自信がある人は徒歩でもチャレンジできますよ。
バスは1人100円で利用可能です。
受付や駐車場、売店のあるところからチャツボミゴケ公園までバスで5分もかからずアクセス可能です。
バスは5分おきぐらいに来てくれるので慌てなくても大丈夫!1人100円をボックスに入れてバス停で待ちます。
バスに揺られること5分弱、穴地獄の入口まで楽々アクセスできます。
バス停から徒歩5分で穴地獄に到着。
バス停から穴地獄までは、約300m歩きます。坂道の脇には、穴地獄から流れる酸性の小川がありました。坂道を登っていくと、チャツボミゴケ群生地が見えてきます。
群生地までの道中には、白絹の滝が美しい姿を現します。
チャツボミゴケ公園の一番奥に苔の群生地があり、ぐるりと一周巡れる遊歩道が整備されています。
穴地獄のあちこちで強酸性の水が流れ、そこに身を任せるかのようにチャツボミゴケが自生しています。春から夏にかけては新緑、そして秋には紅葉とともに苔を楽しむことができるでしょう。
これが国指定の天然記念物チャツボミゴケだ!
少し日常から離れた山奥、綺麗な水の中に自生するチャツボミゴケをご覧ください。
夏場は暑さのために少し苔が黒くなってしまうとのことですが、きれいな緑色の神秘的な光景が広がります。
特に水際に多くのコケが見られます。木道を歩いていくと、さまざまなコケを見ることができますよ。
壮大な大自然の中、一生懸命生きている苔の姿は堂々としているのに、少し儚さも感じました。それが苔の持つ魅力なのかもしれません。
手つかずの大自然を後世に残すために中之条町が守り続け、現在もこのような形で維持されているのです。
ジェラートも味わえる!受付隣の売店
チャツボミゴケ公園受付の隣には、売店やトイレが完備されています。
売店には地元の農産物や特産物、こんこんぞうりなども販売されています。
さらに!チャツボミゴケ公園ならではのチャツボミゴケジェラートが食べられます。もちろんドリンクメニューもあり、コーヒーやミルクも味わえます。

「チャツボミゴケ公園」施設情報
開園期間:2020年5月23日~11月30日
※積雪などにより変動する場合があります
開園時間:9:00~16:00
受付時間:
4月~9月 9:00~15:00
10月~11月 9:00~14:30
※季節・天候により変動する場合があります
入園料:600円(小学生以下無料)
住所:群馬県吾妻郡中之条町大字入山13-3
電話:0279-95-5111
駐車場:あり(無料・約100台)
アクセス:
車
関越自動車道 渋川伊香保ICより約1時間45分
上信越自動車道 碓氷軽井沢ICより約1時間45分
※周辺地域の道路が狭いため、大型バスなどの運行はありません。
付近にはキャンプ場や温泉などの観光地、バスツアーも!
標高1,200mの高地にあるチャツボミゴケ公園。付近にはキャンプ場や草津温泉や白根山などの観光地が近くにあります。
草津温泉観光協会:
https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/
草津高原オートキャンプ場:
http://www.af08.com/camp-site/07-gunma/
白根山:
http://www.town.kusatsu.gunma.jp/
また芳ヶ平とチャツボミゴケ公園をめぐるバスツアーもあります!便利なので、ぜひご利用ください!
日帰り芳ヶ平湿原&チャツボミゴケ公園散策ツアーの情報はこちらから。まとめ
国内最大、世界の苔の中でも最も酸性に耐性のあるチャツボミゴケいかがでしたか?
標高1,200mの山奥の公園で美しい苔が鉱泉水に寄り添い自生している姿は、非日常的でとても神秘的です。訪れる人の心を癒す景勝地でもあります。
付近には草津温泉や白根山、オートキャンプ場などがあり観光地からもアクセスしやすい場所にあります。周辺の道が少し狭いので運転に注意が必要ですが、びっくりするような山道ではないのでご安心ください!
ぜひ世界でも珍しい苔を見に、足を運んでみてはいかがでしょうか!
※情報は取材当時のものです