群馬の味噌で免疫力アップ！県内屈指の味噌処セレクション6選

大豆の生産が盛んな群馬県では古くから麹文化が栄え、味噌作りが盛んに行われてきました。甘じょっぱい味噌ダレをたっぷり塗った焼きまんじゅうや、愛されて約50年にもなる味噌パンなど、群馬の人には馴染み深い食材ですね。

ご存知の方も多いかもしれませんが、味噌を食べると免疫力がアップすると言われています。

そこで今回は、味噌汁など日々の献立に取り入れたい、群馬が誇る味噌についての情報を幅広くお届けします。味噌はなんで体にいいの！？そんな豆知識もあわせてご紹介します。

知って得する！味噌の基礎知識や効用

畑のお肉とも呼ばれる大豆。これを発酵させた味噌は、さかのぼること奈良時代から醸造が行われています。

味噌とひと口に言ってもその種類はさまざま。味噌が健康維持に役立つのは知っているけど、白味噌と赤味噌の違いくらいしか分からない…そんな人もいるかもしれません。

そこでここでは、味噌という調味料の奥深さを少し探ってみます。

主な味噌のタイプ

味噌の主原料は大豆と塩ですが、その種類を分けるものは主に麹（こうじ）です。
麹とは、大豆、麦、米などの穀物（デンプン質）に麹菌を繁殖させた発酵食品で、日本酒や焼酎にも用いられています。麹の違いで分けると味噌は4種類あります。

• 豆味噌：大豆に豆麹を加えたもの（つまり原料は大豆のみ）
• 麦味噌：大豆に麦麹を加えたもの
• 米味噌：大豆に米麹を加えたもの
• 調合味噌：上記の味噌を2種類以上配合したいわば混合味噌

ほかにも下記のような種類に分類されます。

味の種類：甘味噌、甘口、辛口
※食塩の量と麹歩合（原料に対する麹の比率）により異なります。
麹歩合が高い（麹の量が多い）ほど甘口になり、食塩が多いほど辛口になります。麹歩合が高いほど甘口に、食塩の含有率が多いほど辛口に仕上がります。

色の種類：白味噌・淡色味噌・赤味噌など
※原料の種類に加え、大豆の発酵工程（蒸したのか、煮たのか、熟成期間、麹の量、発酵途中に混ぜたかどうか）に影響を受けて色が変化します。

味噌の主な栄養成分と効用

味噌の原料である大豆には7つの有効成分（大豆レシチン、植物性コレステロール、リノール酸、ビタミンE、ペプチド、食物繊維、サポニン）があり、そのうちリノール酸と大豆レシチンには血中コレステロールの上昇を抑える効果があるということが明らかになっています。

また味噌は、栄養学と医学の観点から専門家による研究が行われており、さまざまな研究結果が論文で公表されています。

特に注目されているのが、ガンのリスクを下げる効用です。1日3杯以上みそ汁を飲むことで乳がんの発症率が40%減る、胃がんの予防効果があるなどとされています。

また、脳卒中や心臓疾患などの発症率を低下させたり、糖尿病の改善にも有用であるとも言われています。

味噌で免疫力が上がると言われる理由は？

ウイルスを外敵から守る効果があるとして、昨今人々の関心を集めている味噌。なぜそのような効果があるのか、調べてみました。

私たちの体内の免疫細胞の多くは腸に集まっており、腸内環境を整えることが免疫力の向上を促進します。味噌やヨーグルト、納豆などの発酵食品は乳酸菌の宝庫であり、この乳酸菌が腸内の悪玉菌を減らし善玉菌を増やしてくれることで、腸内環境が整います。

これによって体の免疫力が高まり、ウイルス対策や風邪などの防止につながるのですね。

群馬の味噌で健康を手に入れよう！

さて、ここからは群馬を代表する味噌屋さん（農協含む）と、販売している味噌のラインナップを見ていきましょう。何軒かのお店ではお取り寄せもできるので、外出がなかなかできないこのご時勢にもぴったりです。

上野村農業協同組合

©http://www.uenomura.jp/tourism/buy/jyukkokumiso.html

県内最西南端の秘境、多野郡上野村のJA上野村が醸造・販売を行っているのが十石（じゅっこく）みそ。

気候上稲の栽培ができない上野村では、数百年前から主食の麦を熟成させ、麦味噌を作っていました。その名残が今でも残っており、この十石みそは昔ながらの天然醸造で作られています。

深いコクと旨味が口に広がる十石みそ。ぜひご自宅で本格的なお味をどうぞ。群馬県内のA-COOPや一部ベイシア店舗に加え、村営の通信販売サイトでも購入が可能です。

糀屋（高崎市）

©http://www.komenohana.com/

高崎市問屋町で営業を続ける糀たまり漬・味噌糀屋（こおじや）。1566年の創業以来、約450年わたり当初の製法を受け継ぎつつも、時代の変化やニーズを満たせるよう、新商品の開発にも力を入れています。

オンラインショップでは、20割手作り米みそや合わせみそなどの定番をはじめ、店名にも冠されている看板商品「糀たまり漬」、若い人にもウケが良い「糀ジェラート」などが販売されています。贈答用の詰め合わせも種類が豊富です。

こうじや徳茂醸造本舗（中之条町）

©https://tabelog.com/gunma/A1004/A100403/10017046/

四万温泉を有する吾妻郡中之条町にあるこうじや徳茂醸造本舗では、厳選された原材料を用い、完全無添加にこだわった品質の高い味噌が人気のお店です。

味噌のラインナップは米味噌、特上米味噌、特上麦味噌の3種類。味噌のほかにも天然こうじや加工品、ギフトセットなども取り揃えています。

お取り寄せしたい方は、メールか電話で注文をどうぞ。

こうじや徳茂醸造舗では、味噌ジェラートも販売しています。

群馬県の観光旅行情報サイト We love群馬

こうじや徳茂醸造舗の味噌ジェラートは吾妻に来たら食べるべき一品

https://we-love.gunma.jp/gourmet/miso

四万温泉や沢渡温泉など群馬の名湯からほど近い群馬県中之条町で味噌造りを行うこうじや徳茂醸造舗。手作り味噌の製造から味噌の委託加工まで行っています。今回は、味噌専門店のジェラートが絶品ということで食べに行ってみました。中之条町で手作り味噌にこだわる老舗群馬県吾妻郡中之条町に1899年（明治32年）から味噌を作り続けているこうじや徳茂醸造舗。現在は、4代目が原料、醸造方法、無添加にこだわって伝統的な方法で味噌造りをしています。伝統の丁寧手作り味噌屋のラインナップ伝統の製法そして原料、作り方にこだわったお...

田村方雄商店（南牧村）

©https://tamuramichio.nanmokushoko.com/

至高の自然に囲まれた甘楽郡南牧村で、創業以来120年以上、天然醸造で味噌づくりに励んでいる田村方雄商店。日本古来の調味料味噌で、お客さんの健康維持の手助けをしたいという柱を掲げており、醤油の醸造でも知られるお店です。

田村方雄商店のブランド商品であるヤマタみそは、麦みそと米みその2種類展開で、うち麦みそは「つぶ」と「こし」に分かれています。香りが強めの麦みそは、もろきゅうなどのお野菜とも相性抜群です。

商品は、店舗のほかに電話やファックスで購入が可能です。

榎田醸造有限会社（前橋市）

©http://misodoko.co.jp/

前橋市岩神町の老舗榎田醸造では、粒味噌や麦味噌、漉（こし）味噌などを完全手作りで醸造しています。
大吟醸、吟醸、米糀といった比較的安価な味噌に加え、ちょっと贅沢な樽詰味噌も製造しています。

©http://misodoko.co.jp/

味噌以外でも榎田醸造では、ご飯やお茶のお供にうってつけのみそ漬や、醤油の風味豊かなたまり漬などが売れ筋です。女性も大好きなゆず味噌は、爽やかさとまろやかさの加減が絶妙ですよ。

全おしながきは、公式HPからお取り寄せできます。

有限会社桜井味噌店（神流町）

©https://kanna-s.org/business.cgi?ph=2&id=101

水と緑の街神流町の神流川沿いの群馬県奥多野エリア。山深いこの土地に佇む立派な建物が桜井味噌店です。

ここのおすすめはなんと言っても伝田郷（でんたごう）みそです。
店主よりすぐりの天然素材を使用し、添加物不使用でじっくりと熟成させます。新鮮な酵母をそのまま袋詰めしているので、口に入れると豆の深い香りが感じられます。

©https://tabelog.com/gunma/A1005/A100502/10012097/

醸造が浅めで、豆のプチッとした食感が楽しめる1年物と、醸造が長い分、コクが存分に表現された2年物があるので、一緒に食べる食材に合わせてお好みの味噌をチョイスしてみてくださいね。

残念ながら現在のところ、お取り寄せには対応していないようです。

まとめ

新型コロナウイルスの影響もあり、最近その効果が改めて見直されている発酵食品。その中でもヨーグルトや納豆と並び、私たちの日常生活に身近な味噌は、ガンなどの病気の予防だけでなく、免疫力もアップさせてくれる優れものです。

そこで今回は日本有数の大豆の産地、群馬の味噌処を紹介してきました。どのお店も大豆や水、麹などの素材に強いこだわりを持ち、日々丁寧に丹精を込めて味噌を醸造しています。

あなたも毎日の食卓に味噌を積極的に取り入れながら、ぜひその健康効果を体感してみてくださいね！

※情報は取材当時のものです