国指定史跡「七輿山古墳」の桜が壮大すぎる!歴史を感じながら楽しめる群馬随一の桜スポット
群馬県藤岡市にある国指定史跡「七輿山古墳」。
古代ロマンあふれるこの地でも桜が満開を迎え、休日になると多くの人でにぎわっています。
今回は、七輿山古墳の歴史と、七輿山古墳桜情報、また、マニアや地元の人に愛されるレトロ自販機についてもご紹介します。
国指定史跡「七輿山古墳」は桜スポットだった
群馬県藤岡市を流れる鏑川。こちらの南側に位置するのが七輿山古墳です。
6世紀につくられた古墳としては東日本最大級といわれる七輿山古墳では春の桜シーズンになるとピンクの花が咲き誇り圧巻の風景が広がります。
全国でも珍しい遺物が出土する古墳
七輿山古墳は三段築成の前方後円墳で、長さは145メートル、前方部分は106メートル、後方円部分は87メートルそして高さは16メートルあります。
埋葬施設はまだ未発掘ですが墳丘周辺からは、円筒埴輪や形円筒埴輪、さらに人物や馬などの埴輪や土器、須恵器などが出土しています。
また大型の円筒埴輪は直径50センチ、高さ110センチ。
七条の凸帯を巡らせているという珍しいものです。
名前の由来は羊太夫伝説から
七輿山古墳の名前の由来は上野三碑でも登場する羊太夫の伝説から名付けられたといわれています。
奈良時代の多胡郡を賜った羊太夫は、八束の小脛と呼ばれる天馬に乗って朝廷へ日参していました。
そんなある日、昼寝をしている天馬の白い羽を抜いてしまいました。すると天馬は神の力を失い走ることができなくなってしまいました。
朝廷へ出向くことができなくなった羊丈夫は、謀反を企んでいるのではないかと疑われてしまい、当時構えていた八東城を討伐軍により追われることになりました。
討伐軍に追われた一族が落ち合った場所のことを「落合」と呼ばれるようになったとか。
また一族7名が自害し、輿に乗せて葬られたため七輿山古墳と呼ばれるようになったといわれています。
春桜のシーズンになるとソメイヨシノが咲き誇ります
実はこの七輿山古墳、春の桜シーズンになると古墳一帯にソメイヨシノが咲き、お花見に大人気のスポットなのです。
古墳内に植えられたたくさんの桜がピンクに色づき、緑色の松とのコントラストに目を奪われます。
まず驚くのがこの古墳の大きさ!
駐車場に降り立つと、圧巻の桜が目に飛び込んできます。
古墳に咲く迫力ある桜、こんな桜を今まで見たことがあったでしょうか!
古墳の周囲は遊歩道となっており、のんびりとした気分でお散歩できます。
この古墳、実は登れます。
墳丘を歩いて散策できるのです。
幾多の桜とその合間に咲く松の木が美しい光景を繰り広げています。
歴史を感じながら壮大な桜を眺望できる、群馬が誇るお花見スポットです。
毎年4月下旬~5月上旬には「ふじまつり」が開催されるので、こちらもぜひチェックしてくださいね!
国指定史跡「七輿山古墳」詳細情報
桜開花時期:例年4月上旬~中旬
史跡指定日:1927年6月14日
住所:群馬県藤岡市上落合831-1外
電話:0274-23-5997(藤岡市教育委員会 文化財保護課)
駐車場:あり(無料)
アクセス:
バス
JR八高線 群馬藤岡駅よりバス約30分「七輿山古墳入口」下車 徒歩1分
車
上信越自動車道 藤岡ICより約10分
古墳のすぐお隣にはあのレトロ自販機が並ぶドライブイン七輿も!
古墳駐車場のすぐ近くには、レトロ自販機の聖地「七輿ドライブイン」もあります。
お花見や古墳散策で疲れたらここでうどんやトースト、ハンバーガーを食べ、休憩もできますよ!
まとめ
伝説あり、桜ありの七輿山古墳。
4月上旬から中旬の短い期間墳丘にピンクの美しい桜が咲き誇り、壮大な風景が広がります。
お花見シーズン中は、多くの人が花見を楽しみに足を運ぶ群馬のフォトジェニックな桜スポットの一つです。
近くにはレトロ自販機が並ぶ七輿ドライブインもあり、休憩にはピッタリ。
是非桜のシーズンには足を運び、花を見ながらのんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか!
※情報は取材当時のものです