猿田彦神社|物事を良い方向へ導くみちひらきの神様。本殿の外壁には「三国志演義」の鏝絵が描かれている【渋川市石原】
「猿田彦神社」は、群馬県渋川市中心部の住宅やお店が立ち並ぶ中にひっそりと佇んでいる神社です。
群馬県では唯一、本社殿を構えた猿田彦神社で、年一度の大祭の日には市指定重要無形民俗文化財である三十六座の大和神楽が奉納されることで有名です。
県内では数少ない鏝絵(こてえ)を鑑賞できる渋川市の猿田彦神社の御祭神やご利益についてご紹介していきます。
猿田彦神社の由緒と歴史
猿田彦神社は、平安時代初期に創建されたと伝えられています。当初は、現在の渋川市北橘町箱田に鎮座していましたが、1613年に現在の地に遷座されたそうです。
猿田彦神社の御祭神
猿田彦神社の主祭神は猿田彦大神です。邇邇芸命(ににぎのみこと)の天孫降臨の際に先導役を務めた神様です。
また、猿田彦大神の背や鼻が高く、目は鏡のように照り輝き、赤いほおずきのようだったと言われ、その立派な容姿から邪心を払ってくださる神様であり、のちに天宇受売命(あめのうずめ)と結婚し、農業・漁業を指導して日本の国を豊かにした神様だと伝えられています。
猿田彦神社のご利益
五穀豊穣・厄除け・交通安全などのご利益があり、さらにはみちひらきの大神であることから学業や仕事をいい方向に導いてくれるといわれています。そして縁結びや夫婦和合などのご利益もあるとされています。
猿田彦神社の境内参拝
参道入口
25号線沿いの民家と民家の間にひっそりと参道があります。
明治天皇御参拝記念碑
明治二十六年十月三十一日の大演習の祈りに明治天皇が猿田彦神社に行幸、御参拝された。この時の記念碑が参道正面に建っています。
鳥居
拝殿
格子戸の中にお賽銭箱があります。格子戸からお賽銭を投げ入れてお参りが出来ます。
本殿
拝殿の北側に本殿があります。正方形の本殿の外壁三面には鏝絵(漆喰による彫刻)が施され、屋根の上には金の鯱が乗っています。
拝殿の西側にある御神像殿
2008に奉納された猿田彦大神と天宇受売命の石像が納められています。
格子の中を覗くと二人の神様のお顔を拝見することが出来ました。