渋川市真光寺|通称あじさい寺で石仏と紫陽花のある梅雨の風情を堪能
渋川市の街中にある「威徳山無量寿院真光寺」。桜や紫陽花などの名所として有名なお寺で、あじさい寺とも呼ばれています。
例年春になるとソメイヨシノやしだれ桜が、そして梅雨時期には瑠璃色の紫陽花が咲き誇り参道や境内を彩ります。
指定文化財も多く所蔵されており、見応えと風情があふれる「真光寺」をご紹介しましょう。
渋川市の紫陽花名所「真光寺」
渋川市の真光寺。平安時代に創建された群馬でも有数の名刹です。下野国で生まれた第3代天台座主で慈覚大師ともいわれる円仁によって開山されたといわれています。
戦国時代には武田信玄の保護を受け、また江戸時代には、天台宗の関東五ヶ寺にも数えられたという由緒あるお寺です。
真光寺の紫陽花スポット
梅雨時期には多くの人が訪れる真光寺。通称あじさい寺の美しい紫陽花スポットをご紹介しましょう。
石柱の門から続く美しい紫陽花の花道
お寺の石柱門から山門までの参道は、この季節、色鮮やかな紫陽花が咲き誇ります。
見ごろを迎えると参道の両脇が花道のように瑠璃色の紫陽花で埋め尽くされ、寺院の雰囲気に似合うしっとりとした美しさを放ちます。
山門から境内へ
山門前にも紫陽花が。
赤門と呼ばれる開かずの門、勅使門の手前には仁王像が鎮座します。その周辺にも美しい紫陽花が植えられています。
青を中心に紫も。
ピンクや白などいろいろな色の紫陽花が咲いています。
参道から境内のいたるところにちらほらと紫陽花が咲き、梅雨時期ならでは、お寺ならではの風情あふれる光景が広がります。
創建も古く由緒ある真光寺。境内に一歩足を踏み入れるとノスタルジックな雰囲気を感じます。
門や参道に咲く紫陽花を見ながら散策していると、まるで昔にタイムスリップしたかのような錯覚に包まれます。
真光寺は春の桜の名所としても有名
真光寺は桜の名所としても人気のスポットとなっています。ソメイヨシノのほか、4月上旬から中旬には、古株の枝垂桜が圧巻の姿を見せてくれます。
桜のシーズンになると、地元の人をはじめとした多くの見物客が足を運びます。
境内に見られる様々な文化財
平安時代からの由緒と歴史ある真光寺の境内には、多くの文化財が所蔵されています。
群馬県重要指定文化財に指定されている木彫狛犬は室町時代の作風で彫られています。真光寺の鎮守白山神社の社殿にあったものといわれ、木彫寄木造りの上に布を張って漆塗りされています。
右から万日堂、鐘楼、閻魔堂、百体観音堂。鐘楼の洪鐘も群馬県指定重要文化財となっており、江戸初期に再興されたものといわれます。
また、壱銭職の聖徳太子塔は渋川市指定史跡に登録されています。
太子堂。
近年、改修されたという本堂。
このほか、真光寺には一石造地蔵菩薩像や木暮足翁の墓など歴史的建造物や史跡が多く残されており、紫陽花とともに歴史文化にふれあうこともできます。
薬師如来像などの像も数多くあります。
真光寺スポット情報(アクセス・駐車場)
紫陽花の見ごろ:6月中旬~7月中旬
入場料:無料
住所:群馬県渋川市渋川748
電話:0279-23-5152
アクセス:
車 関越自動車道渋川伊香保ICより約10分
電車 JR渋川駅より徒歩約15分
駐車場:あり(無料・台数不明)
真光寺のほかにも、群馬県内のアジサイスポットはたくさんありますのでチェックしてくださいね!
まとめ
渋川市の、あじさい寺として親しまれる「真光寺」の紫陽花いかがでしたか?
6月上旬から7月中旬にかけて、山門から境内まで美しい紫陽花の花を鑑賞できます。また春には枝垂桜の名所としてもにぎわいます。
境内や敷地内には歴史的にも価値の高い文化財や史跡が並ぶ名刹です。
お散歩やお出かけなどがおっくうになる梅雨時期ですが、雨の季節だからこその風物詩、美しい紫陽花とともに、古き良き日本の歴史を感じに足を運んでみませんか?
※情報は取材当時のものです