保渡田八幡塚古墳｜埴輪が立ち並ぶ1500年前の豪族が眠る高崎古墳スポット。歴史も学べ古代ロマンを堪能

はにわの里公園としても知られている保渡田八幡塚古墳。

公園内に堂々と大きな古墳が広がり、休日にもなると多くの見物客や観光客でにぎわいます。かつての古墳が再現され、高崎市内屈指の古墳公園として人気がある保渡田八幡塚古墳をご紹介しましょう。

保渡田古墳群の中心に位置する保渡田八幡山古墳

保渡田古墳群とは？

群馬県高崎市保渡田町にある3つの古墳から形成される古墳群。

井出二子山古墳・保渡田八幡塚古墳・保渡田薬師塚古墳と3つの古墳が連なるように並び、1996年から4年間かけて保存復元されました。1998年には上毛野はにわの里公園が整備されました。

公園内は、かみつけの里博物館や群馬県立土屋文明記念文学館があり、古墳とともに歴史も楽しめるスポットです。

古墳とともに歴史を学べる上毛野はにわの里公園についはこちらの記事をチェック！

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高崎に【はにわ】が出現！？「上毛野はにわの里公園」に行ってみよう！

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観光スポットとしても人気の保渡田八幡塚古墳

そんな上毛野はにわの里公園の中心部にある保渡田八幡塚古墳。
発掘調査に基づき、当時に近い形で大きな墳丘が忠実に復元され、散策を楽しむ人でにぎわいます。石室の見学も可能です。

古墳の大きさ、造られた年代などについて

保渡田八幡塚古墳は周辺二つの古墳と同様、5世紀の後半から6世紀にかけて造られました。順番としては、井出二子山古墳の次に造られたといわれています。

こちらが保渡田八幡塚古墳。

その大きさは全長102ｍ、後円部径58メートル、高さ6ｍそして前方幅53mの大きさを誇ります。当時の高さは削られているので、実際の大きさはわかりません。

二重に取り巻く周濠は馬蹄形、さらにその外側を幅の狭い外周溝がめぐります。

内濠部のくびれ部分と後円部の後ろ側に4つの中島があり、ここで様々な祭事が行われたといわれています。

墳丘には葺き石が葺かれ、円筒列が墳丘裾部、中島裾部、中堤縁に見られます。

また墳丘部分が三段構築になっており、その周堤にはまるで王国がいまでも繁栄しているかのように埴輪列が作られ、古墳との壮大なコラボレーションを見せてくれます。

出土品や石室について

はにわの里という事もありたくさんの出土品が見つかっています。

前方部前面の中堤上に円筒埴輪列で方形に区画された部分から人物類や、ウマ・ニワトリなどの家畜、イノシシ・水鳥など狩猟鳥獣をモチーフとした形象埴輪が出土しています。
これらの動物埴輪は、埴輪祭祀の一つの表現様式として注目されています。

また、鵜形埴輪も出土していて古墳時代から儀礼・行事としての鵜飼が行われていた可能性を示す資料として注目されています。

歴史的にも重要な資料がたくさん発見されている保渡田八幡塚古墳。

古墳の後円部では舟型石棺が発見され、階段を下ると実際の石棺を見学できるドーム施設があります。

東枕で置かれた石棺は凝灰岩でできていて、ここから約10km以上離れた、観音山丘陵から切り出されていることも分かっています。

保渡田八幡塚古墳スポット情報

まとめ

榛名山のふもと、のどかな田園地帯の中に広がる保渡田八幡塚古墳いかがでしたか？

近くには2つの古墳があり、この地帯を有力な豪族が支配していたことがわかります。

中でもこの保渡田八幡塚古墳は、はにわの里公園として整備されており、地元の人がお散歩に訪れたり、観光地として多くの人が足を運びます。

保渡田八幡塚古墳や近くの古墳にも足を運び、スケールの大きい古代ロマンを感じてみてくださいね！榛名山にしずむ夕陽もきれいですよ！

※情報は取材当時のものです