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宝積寺|樹齢140年のしだれ桜が圧巻!季節の花や自然が楽しめる【甘楽町】

群馬県甘楽郡にある心の里 宝積寺。

境内にあるしだれ桜が4月の上旬から中旬にかけて見ごろを迎えます。境内にはおよそ100本の桜があり、春になると可憐なピンク色に染まります。

甘楽町銘木十選にも選ばれ、圧巻のしだれ桜が見られる宝積寺をご紹介します。

宝積寺とは?

東国花の寺百ヶ寺の一つ宝積寺

一年中花の咲く寺として植樹活動にも積極的に行っているお寺です。

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

宝積寺の歴史

1280年(弘安3年)には天台宗としてすでに栄えていましいたが、その後1450年(宝徳2年)茨城県東昌寺から即庵宗覚禅師によって曹洞宗に再興しました。

1616年(元和12年)織田信長の孫、織田信良候が小幡藩主を務める際に菩提寺を宝積寺と定め、現在に至ります。

厳しい修行を行う道場として全国から多くの修行僧が集まり、永平寺や總持寺の両大本山へ沢山の禅師が昇住、末寺は46ヶ寺・門葉もんようは120ヶ寺にも及びます。

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

宝積寺で人気の仏様たち

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

宝積寺には愛嬌のある仏様が多く鎮座します。

境内の入口にはみがわり地蔵。地蔵様を削った石を飲み病気を癒したのだとか!

現在は身替地蔵札を希望者に配っています。

子宝に恵まれたい人はなむなむ子宝地蔵大菩薩。

子供の成長を祈る人はのんのん子育地蔵王菩薩をお参りしてください。

子供にまつわるご利益があるそうです。

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

小幡七福神のなでほてい。笑顔で出迎え、大きな耳で皆の願いを聞いてくれます。

頭を撫でてお参りすることから「なでほてい」と呼ばれるようになりました。

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

国峰城主小幡氏のお墓近くにまつられるカイコの仏さま。

恋愛成就、商売繁盛など富岡製紙場の工女さんもお参りに来ていたそうです。

お菊様伝説

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

国峰城主小幡信貞候の腰元に頭がよく美しいお菊様という女性がおり、信貞候はお菊様を寵愛。

ほかの腰元や奥方様からの嫉妬がひどくなり、城主が留守の間に皆でお菊様を陥れ、無罪の罪で蛇責めの刑に処してしまったとのこと。

お菊様が19歳、1586年(天正14年)の出来事でした。

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

境内に大きくそびえたつ観音様はお菊様の追善供養で建立されました。

天狗の腹切り石には悲しい物語が…

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

1563年(永禄6年)小幡氏の内紛宝積寺合戦の際に城から逃げてきた武士たちと寺の僧侶90人がその何倍もの敵と戦いました。

厳空坊覚禅(がんんくうぼうかくぜん)という2m以上の巨体をした僧侶が多くの敵兵と闘いましたが、敵が火矢を打ったことで諸堂は燃えてしまいました。

力尽きた厳空坊が本堂裏にある大きな石の上で切腹、この時から天狗の石切り場と呼ばれるようになったという悲しい話が言い伝えられています。

群馬県で初めて祀られたふれ愛観音

目の不自由な方が触れられるようにと建立されたふれ愛観音、比叡山延暦寺や京都の清水寺などの全国100のお寺に奉納されていますが、宝積寺は群馬県内で初めて収められたお寺。

本堂奥左側の部屋に祀られています。

病気がある人はその場所を、幸福を願う人は胸、知能アップを願う人は頭を参拝の時に触れます。

年間を通じて行われる様々な行事

1月1日には修証会、13日には開山忌かいさんき、3月には春彼岸会、4月29日には菊女観音祭、夏休みには子ども禅の集い、8月13日には万燈会、9月には秋彼岸会など年間多数の行事が行われています。

過去にはつるしびな展も開催!

2018年には、富岡市と渋川市の作家によるつるしびな展が開催されました。

2018年のつるしびな展の様子を紹介します。

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

江戸時代より伝わるつるしびなは、子供の幸せを願ったお母さんやおばあちゃんが心を込めて作ったといわれています。

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

福にちなんだ野菜やねずみの寄り合いの展示も。

また、ちりめんを使った花のパッチワークも展示され本堂土間で見ることができました。

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

本堂ではお守りも販売していました。

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

絶品地元メニューが味わえる群馬県甘楽郡の古民家カフェは、こちらの記事で紹介しています。

春には樹齢140年のしだれ桜と季節の花が楽しめる

樹齢140年のしだれ桜はこちら!

甘楽町 宝積寺 しだれ桜
©http://www.hoshakuji.jp/event.html#sakura

3月下旬から4月中旬まで楽しめる樹齢140年のしだれ桜。

甘楽町銘木10選に選ばれています。

まるで女王のような鮮やかさと純粋さを感じる淡いピンク色の大きなしだれ桜が咲き誇ります。

桜が咲く前には梅の花が見ごろを迎えます。

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

菊女観音様の背景に咲き誇る大きく美しいしだれ桜は見る者の心が奪われます。

しだれ桜の開花中はライトアップが行われ美しい夜桜も楽しめます。

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

ライトアップ開催予定期間:毎年4月上旬~4月中旬

開花期間中の拝観料:大人 200円 小人 無料(中学生以下)

開花時期によっては、日程が変更こともあるので、夜桜を見に行く際には事前に電話で確認することをおすすめします。

アジサイやイチョウなど季節の花も楽しめる

6月中旬から7月上旬にかけてはアジサイが楽しめます。

約30種類1500株のアジサイが咲き梅雨時期を楽しませてくれます。

また、甘楽町銘木10選に選ばれているイチョウは11月中旬から下旬に黄色い葉で彩られます。

近くにはおよそ300本のもみじがあり、秋の紅葉も楽しめます。

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

甘楽町 宝積寺 しだれ桜
 
 
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施設情報

宝積寺(ほうしゃくじ)
参拝時間:9:00~17:00
住所:群馬県甘楽郡甘楽町轟774
電話:0274-74-2743
駐車場:あり
アクセス:
電車 JR高崎駅から上信電鉄 上州福島駅または上州富岡駅よりタクシー10分
車 上越自動車道 富岡インターICより10分
公式HP:http://www.hoshakuji.jp/

 

甘楽町 宝積寺 しだれ桜
©http://www.hoshakuji.jp/about.html

まとめ

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

しだれ桜と季節の花々が楽しめる宝積寺いかがでしたか?

東国花の寺4番にも登録されている花にちなんだお寺です。

修行僧が厳しい修行を受けてきたお寺であることも有名。

また様々な悲しい伝説もあります。

甘楽町 宝積寺 しだれ桜

春には樹齢140年のしだれ桜が開花、多くの参拝客やカメラ好きにはたまらないスポットです。

美しい歴史あふれるしだれ桜。この春ぜひ、観て楽しんでみてはいかがでしょうか?

※情報は取材当時のものです






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