みなかみ町「矢木沢ダム」ダムカードコレクターも必見!日々の暮らしを守る奥利根の水源
みなかみ町奥利根地区、利根川本流の最上部に位置する矢木沢ダム。
今回は手つかずの大自然に抱かれたこの人気ダムを訪ねました。ダムカードの情報もあります。マニアの方もお見逃しなく!
みなかみ町に建設された3つのダム
群馬県最北端のみなかみ町。スキー場や温泉地が広がりペンションなども建ち並ぶ奥利根地区は、緑豊かな群馬屈指の観光スポットです。
この地域には、今回紹介する矢木沢ダムの他に藤原ダム、奈良俣ダムが建設され、人々の生活を潤す貴重な水源となっています。
藤原ダムと奈良俣ダムは、以前We love群馬でも紹介しました。ぜひこちらを参考にどうぞ。
矢木沢ダムは、ダム湖百選にも選ばれた奥利根湖を中心に広がるダムで、独立行政法人水資源機構が管理するダムです。奥利根湖の周囲には、ブナやナラなどが青々と茂る、利根川源流部自然環境保全地域が設置されています。
矢木沢ダムについて
1959年(昭和34年)に着工、1967年(昭和42年)に建設が完了した矢木沢ダム。実に8年もの歳月を費やして完成しました。
形式は、非越流式アーチ式コンクリートダム。長い名前ですが、非越流式というのは、ダム本体に洪水吐(放流設備)を持たないタイプのダムを指します。放流の際は、スキージャンプ式洪水吐からの落差30mにもなる豪快な流れを見ようと集まる観光客で、辺りは渋滞します。
ちなみにこの矢木沢ダムの放流は、残念ながらライブカメラで見ることができません。しかし、別の利根川水系の3つのダム(藤原ダム・相俣ダム・薗原ダム)のライブカメラは、利根川ダム統合管理事務所によって公開されています。興味がある方はぜひご覧ください。
矢木沢ダムは、堤高131m、堤頂長352m、堤頂標高856m、総貯水量2億430万立方メートルを誇る多目的ダムです。
ダムの役割は洪水調節、流水の正常な機能維持、新規利水、発電の4種類。私達の生活に絶え間なく水を供給してくれるだけでなく、水害被害を防止するダムとしても活用されているのですね。
利水に関しては、群馬県のみならず東京の一部の水道用水としても、矢木沢ダムの水が利用されています。
いざ矢木沢ダムへ!
広い駐車場に車を止めると、目の前に奥利根湖が開けてきました。
ここからはまだダムの堤体は見えず、歩いて先に進みます。そして…ついに矢木沢ダムが見えてきました。
足元がすくむほどの高さ!工事に携わった方々はどれだけ大変だっただろうかと、思わずにはいられませんでした。洗練されたフォルムのダムと、周辺の豊かな自然が調和する光景は息をのむ美しさです。
矢木沢ダムのダムカード情報!
矢木沢ダムの敷地内にある防災資料館、ネイチャービュー矢木沢にはダムより高い位置に展望台が設けられています。ここでは、上越新潟との県境に連なる山々や奥利根湖、それを取り囲む景色の大パノラマが楽しめます。
さらにネイチャービュー矢木沢の隣にはダム管理事務所があり、お目当てのダムカードはここでもらえました。
コレクターの方はもちろん、そうでない方も訪問記念に1枚いかがですか?
配布時間:8:30~17:00(土日祝祭日を含む)
「ネイチャービュー矢木沢」営業時間:9:00~16:00
矢木沢ダム 施設情報
5月中旬〜9月30日 6:00~18:30
10月1日〜11月下旬 8:00~17:30
入場料金:無料
定休日:積雪のため11月下旬~5月上旬まで閉鎖
住所:群馬県利根郡みなかみ町藤原6381-4
電話:0278-75-2081(水資源機構沼田総合管理所 矢木沢ダム管理所)
駐車場:あり(無料・37台)
アクセス:
車 関越自動車道水上ICより約60分
電車 JR水上駅よりタクシー約40分
公式HP:https://www.water.go.jp/kanto/numata/
※最新の貯水率はこちらから確認できます
※詳細は管理事務所へ直接お問い合わせください
「帰れマンデー」で紹介されたみなかみ町の老舗和菓子屋さん。ぜひ立ち寄ってみてください!
まとめ
奥利根湖をダム湖に持つ矢木沢ダム、いかがでしたか?周囲には自然以外基本的に何もありませんが、心を無にしたい、都会の喧騒から離れたいという人には絶好のロケーションです。
今回は見ることができませんでしたが、豪快な放流シーンを一度は目にしたいものです。水上温泉郷や猿ヶ京温泉などでも知られるみなかみ町の観光も兼ねて、一度矢木沢ダムを訪れてみてはいかがでしょうか?
※情報は取材当時のものです