中之条町林昌寺|しだれ桜名所で小渕恵三氏も眠る真田家ゆかりの寺院
吾妻郡中之条町にある「宝満山白雲院林昌寺」。戦国武将真田家ゆかりのお寺で、元首相・小渕恵三氏が眠るお寺としても知られています。
しだれ桜の名所として毎年4月には賑わいを見せる「林昌寺(りんしょうじ)」の歴史や魅力をお伝えします。
真田氏によって再建された「宝満山林昌寺」
平安時代に創建されたといわれる林昌寺。一時期衰退したこの寺を、戦国時代真田家ゆかりの矢沢薩摩守頼綱が再建しました。
上泉の合戦で敗走した際に一人の若武者が頼綱の身代わりになり矢を受け討死。その後夢に地蔵菩薩の化身が現れ、自分が身代わりになったと告げられます。これに感謝をした頼綱が堂宇を再建し地蔵菩薩像を祀ったのだそう。
真田昌幸が、寺紋に真田家の家紋六文銭(六連銭)を使うことを許可したといわれています。
林昌寺を参拝してみます。
山門周辺
こちらが山門。県の重要文化財にも指定されています。内部には仁王像が鎮座します。そして階段を上り境内に進みます。境内には閻魔大王や不動明王、六地蔵が立ち並びます。
また浅間爆発犠牲者供養塔や五重の塔、おろかものの碑などもあります。
本堂周辺
400年以上前に建立されたといわれる本堂、真田家家紋の六連銭があしらわれています。1741年に作られた身代わり地蔵、座っている姿は珍しいのだとか。
本田半平の墓や、裏手には元首相小渕恵三氏のお墓もあります。
さらに、1766年岩井村田中永八、田中貞行、石工信仰伊那郡御嶌村岩田清左エ門作の宝篋印塔は見事な細工が施されており、信州高遠の石工研究者に注目されています。
観音堂
観音堂内部には千体仏が鎮座。寺院・お堂などで粗末に扱われていた仏像を集め保存・供養のために観音堂を建て仏像を祀りました。
林昌寺見所の一つ、春の風物詩シダレザクラ
林昌寺といえば春の風物詩、シダレザクラでも有名。梵鐘楼の近くで美しく咲き誇る姿は圧巻。中之条町の天然記念物に指定されています。
例年多くの見物客がその姿を見に足を運ぶ人気の花見スポットです。
林昌寺は四万温泉への観光や旅行の際におすすめの立ち寄りスポットです
林昌寺スポット情報(アクセス・駐車場)
電話:0279-75-2064
駐車場:あり(無料・台数不明)
アクセス:
車 関越自動車道渋川伊香保ICより約50分
電車 JR中之条駅より徒歩約15分
まとめ
中之条町にある「宝満山林昌寺」いかがでしたか?真田家家紋の六連銭の寺紋が与えられた真田ゆかりのスポットです。
春の風物詩、シダレザクラは町の天然記念物に指定されています。元首相の小渕恵三氏も、ここで安らかに眠っておられます。
見どころ満載なので、ぜひ参拝し、古の時を感じられてみてはいかがでしょうか?
※情報は取材当時のものです