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神聖なまでに美しい―群馬が誇る人間国宝の刀剣を拝みに「大隅俊平美術館」へ!

 2018/01/17 東毛エリア 観光
 
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「人間国宝」とはよく耳にする言葉ですが、どんな人を指しているのかご存知ですか?

実はこの名は通称で、正式には「重要無形文化財保持者」として認定されています。

国にとって歴史上・芸術上の価値が高い音楽や演芸、工芸技術を「重要無形文化財」といい、その技術を保持している人を「人間国宝」と呼びならわしているのです。

太田市には人間国宝がふたりいますが、

そのうちのひとりが刀匠・大隅俊平(おおすみとしひら)。

刀匠とは、刀剣づくりの名匠のことです。

普段は目にすることの少ない刀剣ですが、大隅刀匠の作品を見たら、一目であなたもその美しさのとりこになってしまうはず!

昨今は刀剣女子の来館も増えていると評判の、人間国宝・大隅俊平の作品を常設する「大隅俊平美術館」の見どころをご紹介します。

華々しい経歴

受付からすぐの展示室1では、略歴について知ることができます。

大隅俊平は昭和7年、現在の太田市に生まれました。

20歳で後に人間国宝となる長野県の宮入昭平刀匠の弟子となり、研鑽を積みます。

昭和33年、26歳のときに「作刀技術発表会」に初出品ながら優秀賞を受賞。

その後毎年のように優秀賞や特賞を受け続け、

昭和49年・51年・53年には「作刀技術発表会」改め「新作名刀展」にて最高の賞である「正宗賞」を授与しました。

「正宗賞」は過去63年の間にわずか15回しか受賞者がいません。

そのうちの3回を大隅刀匠が授与しているというのですから、その技術の高さは推して知るべし、ですね。

平成9年に人間国宝に認定され、平成11年には紫綬褒章を受章。

平成15~17年には3年続けて紺綬褒章を受章しています。

目のくらむような華々しい経歴の数々……!

では、その経歴を産み出した作品とは、どのようなものなのでしょうか?

実直さを表したような直刃(すぐは)の刀剣

美術館のいちばん奥にある展示室3に、大隅俊平の作品が展示されています。

派手な経歴とは対照的な、無駄のないシンプルな刀剣。

銀色に光るその姿はただただ美しく、神聖なものに触れたような、厳かな気持ちになります。

特に、一見地味で目立たないように見える直刃の刀剣は、その淀みのない線がすがすがしいほど。

見ていると、不思議と気持ちが穏やかになってきます。

ここで「直刃」について簡単に説明を。

日本刀には刃先(切れる側)と棟(切れない側)があることはご存知ですよね。

作刀の工程で、刃先をより固く丈夫にするために、土を塗って焼き締めるという作業があります。

すると土を塗った通りに色が変わり、模様のように。これを刃文(はもん)といいます。

刃文にはまっすぐな「直刃」と、波打つ「乱刃(みだれば)」がありますが、「直刃」はごまかしがきかないだけに難しいのです。

大隅俊平は、難易度の高い直刃一筋に作品をつくり続けました。

「直刃の大隅」と称賛されたほどでしたから、それだけでも技術の高さがうかがえますね。

作風だけでなく、ご本人も実直で清廉潔白なお人柄だったそう。

「直刃の大隅」という言葉には、技術だけでなく、大隅刀匠の徳の高さへの称賛も含まれているようです。

お土産におすすめ!銘切プレート

あまりに美しいので1口欲しくなってしまいますが、残念ながら販売はしていません(仮に販売していたとしても、きっと手が出せないお値段でしょうね……)。

代わりに太田市所蔵の刀剣68口の写真が納められている図録(\1,000)もいいですが、おすすめは「銘切プレート」。

刀剣はかならず中心(なかご。柄の中に入る部分)に銘を打ちます。

同様の技術で、大隅俊平のお弟子さんの刀匠が、金色のプレートに好きな文字を刻んでくれます。

表4文字・裏4文字までで、送料も含めて1,000円ジャスト!

期間は2カ月ほどかかりますが、来館記念やお土産に人気のグッズです。

神聖なまでに美しい―群馬が誇る人間国宝の刀剣を拝みに「大隅俊平美術館」へ!まとめ

「大隅俊平美術館」は、独立した昭和54年から没する平成21年まで大隅刀匠が住んでいた自宅と仕事場を改装し、平成24年に開館しました。

精神を研ぎ澄まし、肉体を駆使する刀剣づくりの合間、野良猫を懐に入れて庭を愛でるのが楽しみだったそう。

美術館の庭園は、庭づくりが趣味だったという大隅刀匠がつくられたもの。

心を落ち着かせる美しく手入れされた庭木も、必見ですよ。

【大隅俊平美術館】

開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)

入館料:300円(団体240円)中学生以下無料

所在地:太田市由良町3051

TEL:0276-20-6855

FAX:0276-20-6856

URL:http://www.oosumi-museum.jp/

※ナビ検索の際は電話番号ではなく住所を入力してください

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群馬県太田市を中心とする、ママクリエイター団体。
ライター5名で執筆を行っています。