生きたまま行き来できる三途川が群馬に!黄泉の国への橋を渡ってみた

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群馬県甘楽郡甘楽町
小幡藩主の武家屋敷が立ち並ぶことでも有名な風光明媚な町ですが、ここになんと!あの世へと続く三途の川を渡る橋があるということで、気になっていたので行ってみました。

今回は、甘楽町にある利根川水系白倉川支流の小河川「三途川」についてレポートします。

群馬県にはあの世につながる三途の川があったという件

甘楽郡甘楽町に、死者が渡る川「三途の川」の名を持つ川があるとのことで、実際に行ってみました。
スポットとして有名なのは、国道254号線上にあるこちらの「三途橋」ですが、

今回は県道203号線上の橋から渡ってみました。

三途川 金井交差点

国道254号線金井の交差点を上信電鉄上州新屋方面へ向かうと、のどかな住宅地の中に突如現れる三途川の看板。

キター!ここがネット上、SNSやブログなどでも噂の三途川です。

三途川 新金井橋

三途川

三途川と203号線が交差するところにかかるのは新金井橋
普段なら気にも留めないような普通の橋です。
※実際に行かれる場合は、通行や近隣の方のご迷惑とならないよう車の停車位置などにご配慮願います

三途川 新金井橋

そして普通の川。

三途川 河川

しかし、一体なぜこのような名前が付けられたのでしょうか?
気になる気になる!

三途川 県道203号線

のどかな雰囲気住宅地の中、その謎は国道254号線沿いに佇む姥子堂にありました。

三途川の近くに佇む姥子堂

三途川 姥子堂
©http://www.town.kanra.gunma.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/kanra/70.html

街中を走る国道254号線には、それと知らずに三途川を渡ってしまう橋「三途橋」があります。

かつて姥ガ橋とも呼ばれていたこの橋のたもとに佇むのが姥子堂(うばこどう)

姥子堂の正確な建立年代はわからないとのことですが、1750年の宝勝寺文書に記されていることから、このころにはすでに存在していたのではないかといわれています。

また1820年の同文書には「閻魔山西光院本尊大日如来姥子堂あり」と記されており、真言宗宝勝寺の隠居寺であったと伝わっています。

そして、姥子堂の中には「しょうづかのばあさん」と呼ばれる三途の川にいるといわれる老婆「奪衣婆像(だつえばぞう)」(※脱衣婆と書くこともあるようです)が祀られています。

この世とあの世の境界にある「三途の川」

この世からあの世へ行く途中にあり。その境界といわれる三途川。

聞いたことはあると思いますが、詳しくは知らない人も多いのではないでしょうか。

仏教の教えでは、死後7日目に渡る川を三途川といいます。

善人は六文銭で六文船という渡し船に乗り、六文銭のない者や罪の浅い者は橋を渡り、罪深い者は泳いで三途川を渡るということです。

三途川を渡ったところにいる「奪衣婆」が川を渡って来る罪人の衣服をはぎ取り、それを「懸衣翁(けんえおう)」という老爺が「衣領樹」という木にかけるとのこと。

その濡れ具合によって生前の罪の重さをはかり、閻魔大王に送る役目をしているということだそうです。

このように姥子堂には閻魔・奪衣婆・三途川と、死者が渡る三途の川と共通点があることから、「三途川」の名も古くからの布教の表れだと考えられています。
甘楽町のリアル三途川は、当時から死者が渡る三途の川のように人々にに信仰されてきたのかもしれませんね。

三途の川を渡ってみた

三途川

そんな三途川を実際に渡ってみたところ、奪衣婆に会うこともなく(当然といえば当然ですが)とくになにも起こりませんでした

三途川

まだまだ冥途の世界へのおよびはかかっていないようです。一安心。

こちらは県道ですが、国道254号線の三途橋は交通量も多く、こちらのように「三途川」と書かれた目立つ看板もないため、なにも知らずに渡っている人も多いかもしれません。

全国のリアル三途川

ちなみに、日本国内には群馬県以外にも三途川が存在するようです。

ほかの三途川と比べると、群馬の三途川はわりと地味目かもしれません。
ご紹介しましょう。

青森県むつ市

下北半島の中ほど青森県むつ市にも三途川があります。

宇曽利山湖湖畔、日本三大霊場恐山の入り口手前というちょっとオカルトチックな場所にあり、周辺には賽の河原と呼ばれる場所もあります。

秋田県湯沢市

秋田県湯沢市にある三途川渓谷
渓流から40mの高さにある橋の下は断崖絶壁、川原毛(かわらげ)地獄という名所の入口にあたることから、こちらもオカルトスポットとして人気です。

橋の両側には、延命地蔵や合掌地蔵、2枚舌の罪を問うという泰山大王と閻魔大王の石像があります。

千葉県長生郡長南町

房総半島千葉県の長南町にある三途川。

日本一長い勅号を持つ「三途河頭極楽東門蓮華台上阿弥陀坊大平埜山本実成院長福寿寺」には象の像もあり金運アップのご利益があるといわれます。

甘楽町指定史跡「姥子堂」基本情報

見学時間:常時見学可

見学料金:無料

住所:群馬県甘楽郡甘楽町大字金井381-1
※三途川はこのすぐ西側の川となります

アクセス:上州新屋駅より徒歩約6分
車 上信越自動車道「富岡IC」より約10分

駐車場:なし

公式HP: http://www.town.kanra.gunma.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/kanra/70.html

 

問い合わせ先

問い合わせ先:甘楽町役場社会教育課文化財保護係

住所:群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡161-1

電話:0274-74-3131

まとめ

三途川

甘楽郡甘楽町にある三途川。

それは一見普通の川でしたが、古くから周辺住民にとって冥途信仰のある場所だったようです。
270年以上前から存在する姥子堂について記された文書からもそのことがわかります。

三途川を渡りましたが、とりあえず今回は奪衣婆に会うこともなく、無事に現世に留まれました。
群馬の人気B級スポットエリアとしても取り上げられる三途川は、国道・県道を走っていればいつの間にか知らずに渡ってしまう普通の川でした。
が、生きたまま行き来できる三途川…ためしに一度渡られてみるのもいいかもしれません。

甘楽町についての記事はこちらもチェック!

※情報は取材当時のものです

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