上野国式内社七之宮小祝(おぼり)神社は無病息災病気平癒の守り神
群馬県高崎市石原町の閑静な住宅地にたたずむ小祝(おぼり)神社。
上野国(こうづけのくに)式内社の七之宮とされる由緒ある神社です。
無病息災・病気平癒などの御利益があるといわれ、文化財としても価値をもつ高崎市「小祝神社」をご紹介しましょう。
上野国式内社七之宮「小祝神社」
小祝神社―おぼり神社―は、上野国式内社のうちの七之宮とされています。
上野国式内社は群馬県内に十二社あり、延長5年(927年)に成立した格式「延喜式神名帳」に記載される神社です。旧社格は郷社、ご神紋は三つ巴となります。
正式な建立年度は不明ですが、これが成立した平安時代中期には存在していたということが分かっています。
現在の本殿は、江戸時代に高崎城主であった間部詮房(まなべあきふさ)によって享保2年(1717年)に棟上げされたもので、高崎市の神社本殿としては最古のものとされています。
本殿背面に嵌め込まれた彫刻パネルが建造年代にかかわる貴重な指標とされており、棟札、奉納額、寄進銘とともに、それぞれ高崎市指定重要文化財となっています。
御祭神と御利益
小祝神社の御祭神は、全国的にも希少とされる医薬の神「少彦名命(スクナヒコナノミコト)」で、姿がとても小さく一寸法師のモデルになった神様といわれています。
無病息災・病気平癒・厄除けなどの御利益があるといわれます。
近くを流れる烏川には聖石橋という橋がかかり、烏川の中に「聖石」「赤石」「川越石」の三石があるといわれる石とかかわりの深い神社です。
近世以降は安産の神としても信仰されており、戌の日の祈祷に訪れる人も多いです。そのほか初宮詣、七五三などのご祈祷も受け付けされています。
文化財にも指定される高崎最古の本殿
神門をくぐると右側に社務所がありその奥に手水舎、絵馬掛けが見られます。
そして奥に社殿があります。
現在の社殿は本殿と拝殿・幣殿が一体となっていますが、もともとは本殿のみが単独で建設されていたと記録されており、拝殿・幣殿は後補とのことです。
屋根は、当初は桧皮葺または柿葺だったそうですが、現在は銅板葺となっています。本殿内部は外陣(手前二間)と内陣(奥一間)に分かれ、内陣には厨子が安置されています。
背面の彫刻は鮮やかで美しく、重要文化財に指定されるだけあって、なかなか見ごたえアリです。
御朱印、お守りも人気!
©https://www.obori-jinja.com/index.php?id=sec02
本殿手前の社務所ではお守りや御朱印を授与してくれます。医薬の神が祀られているので、健康や病気平穏、安産祈願のお守りも充実。
また縁結びや厄除け、家内安全、商売繁盛のお守りもあります。
参拝の後は御朱印も給われます。指定日以外は書置きのものとなります。
今回いただいた御朱印はこちら。少彦名命、開運招福の御朱印です。
その場で直書きをしていただける日は公式HPをチェックしてくださいね!
さらに月限定の御朱印もあります。特別な御朱印は枚数限定のこともあるので、早めの参拝がおすすめです。
©https://www.obori-jinja.com/index.php?id=sec02
小祝神社基本情報(御朱印授与時間・アクセス・駐車場)
住所:群馬県高崎市石原町1247
電話:0270-65-9178
アクセス:
車 関越自動車道高崎ICより約20分
電車 JR高崎駅より徒歩約25分
駐車場:あり(無料・本殿裏20台)
まとめ
上野国七之宮・小祝神社。御祭神は医薬の神「少彦名命」で、病気平穏・安産などの御利益があるとされています。
貴重な文化財でもある彫刻パネルは目を見張るほどの美しさで参拝とともに楽しめます。
通常の御朱印のほか、期間限定や月限定御朱印もあるので、ぜひ授与日をチェックして参拝されてみてはいかがでしょうか。
※情報は取材当時のものです