不動の滝と阿夫利神社|高崎市吉井町にたたずむ神秘的なB級スポット
全国各地には「不動滝」という名の滝がたくさんあります。
群馬でも例外ではなく不動の名をもつ滝がいくつかありますが、今回はそのひとつ、高崎市吉井町にある不動滝に足を運んでみました。
阿夫利神社の奥に祀られ、不思議な雰囲気が漂うスポットです。落差わずか2mの小さな滝、吉井町の「不動の滝」をご紹介します。
高崎市吉井町不動滝
Googleで「不動滝」と検索し、ふと目に留まった高崎市吉井町にある不動の滝。YouTubeなどで動画も紹介されており、見ると昼間でも薄暗い山の中の神社の奥に小さな滝が流れ落ちている…という少々ニッチなスポットのようです。
これは、ワタクシ秘境ハンター、行かなければならない!と妙な使命感にかられ足を運んでみました。
阿夫利神社内に祀られる不動滝
吉井町の中心部から車を走らせること10分程。
民家のわきを抜けていくと急に林道のような狭い道になり、その先に神社があります。
うっそうとした森の中をドキドキすしながら進むと、赤い鳥居が急に現れます。この阿夫利神社の奥に不動の滝があるということです。
鳥居の前に車をとめられるスペースがあったのでこちらに駐車。かなり神秘的なスポットに、いよいよ突入です。
不思議な雰囲気が漂うスポットに潜入
赤い鳥居が目印の阿夫利神社に到着。鳥居をくぐると拝殿があるのでまずは参拝します。
こちらが本殿。
奥に進み本殿の脇を通ると不動の滝が姿を見せます。落差わずか2mの小さな滝です。
その向かって右側には谷不動尊と刻まれた石碑が彫られています。
谷不動尊と阿夫利神社
谷集落の南奥にある阿夫利神社。その小さな沢の岩壁に落差2mばかりの不動滝がかっています。そしてその岩壁には、現在では風化してその姿は定かでありませんが1mほどの高さの不動明王と十三仏が刻まれています。
この不動明王は空海(弘法大師)がこの地に足を運んだ際に、一夜のうちに刻んだものの彫り終わらないうちに夜が明けたといわれているとのことです。
阿夫利神社は新堀城主多比良豊後守友定が戦勝祈願し、命を救われた神社であるとも伝えられています。江戸時代には普賢寺に属し、境内には高遠藩の石工による灯篭や双体道祖神なども置かれています。
毎年3月28日には獅子舞などが舞ってにぎやかなお祭りがあったとのことですが、後継者がなく一時中断。しかし、のちに保存会が誕生し郷土の文化財としても見直され昭和58年にはあかぎ国体にも出演したということです。
昭和の終わりには谷集落におよぶゴルフ場建設に伴い、現在の社殿が新築され、不動尊とは別に現在の阿夫利神社が独立しました。
沢の対岸には祠が並ぶ
阿夫利神社の沢の対岸には、たくさんの祠が並びます。その手前には結界が。
ここから先は神の領域、人間よ、踏み込んでくれるな。そんな雰囲気が漂う神秘スポットです。
祠の奥にはさらに山へと続く細い道があるのですが、いったいこの先に何があるのか、ワタクシには足を踏み入れる勇気はなく、遠くから祠に手を合わせその場を後にしました。
高崎市吉井不動の滝スポット情報(アクセス・駐車場)
住所:群馬県高崎市吉井町多比良
アクセス:
車 上信越自動車道吉井ICより約10分
電車 上信電鉄吉井駅よりタクシーで約10分
駐車場:(神社前に駐車スペースあり・無料・約3台)
まとめ
高崎市吉井町にある不動の滝いかがでしたか?
阿夫利神社の奥に祀られ、かつて不動明王像と十三仏が彫られていたという岸壁に流れる滝や、その周りの祠などがみられる群馬の神秘的なスポットです。
夏でも涼しい空気と神秘を肌で感じることができること間違いなし。ぜひ近くを訪れた際には足を運んでみてくださいね!
※情報は取材当時のものです