名胡桃城|天然の要塞といわれる静かな時が流れる真田由来の城。続日本100名城スタンプや御城印も必見
みなかみ町月夜野地区にある名胡桃城(なぐるみじょう)址。
戦国時代、群馬の武将たちが活躍したことでも知られる城跡です。
現在は城跡を散策でき、御城印などももらえる観光スポットの一つとなっています。
真田三名城や続日本100名城にも数えられる名胡桃城(なぐるみじょう)址と周辺のオススメスポットをご紹介しましょう。
真田三名城のひとつ名胡桃城繁栄の歴史
みなかみ町にある名胡桃城は室町時代に築かれた小さな山城です。
戦乱が続いた中世から近世の時代に大きく関わった城です。
関東を統治していた上杉謙信の死後、現在の利根沼田地区は上杉・武田・北条氏によって領地の奪い合いが行われていました。1579年ごろ、上杉氏と同盟を組んだ武田勝頼に令を受けた真田昌幸が名胡桃城を築いたといわれています。
織田信長の死後、徳川家康も関わりこの辺一帯では絶えず領地争いが行われていました。
1589年豊臣秀吉が北条氏と真田氏の領地を裁定しましたが、北条氏の家臣であった猪俣邦憲が名胡桃城を侵略。この名胡桃城事件をきっかけに豊臣秀吉は小田原攻めを行い、名胡桃城はわずか10年ほどで廃城となってしまったのです。
天然の要塞といわれた名胡桃城の造り
名胡桃城は、ささ郭(くるわ)・本郭(ほんくるわ)・二郭(にのくるわ)そして三郭(さんのくるわ)などが一直線に並ぶ連郭式の山城。
堀切で区切られた各郭は急な崖や石などが積まれた土塁や柵、櫓などで守られていました。武田氏がよく用いていた丸馬出しも確認され、三郭は後から造られたことが確認されています。
天然の要塞といわれる所以がここにあります。
名胡桃城をめぐる
馬出しから名胡桃城址へ潜入します。
次に見えてくるのが三郭、堀切にかかった木橋を渡り先に進みます。
二郭が広がり中央に通路があります。
先へ進むとまた堀切が!敵が攻めて来るのをさぞかし警戒していたのでしょう。
さらに奥へ進むには木橋で堀切を渡ります。その先には本郭とささ郭が現れます。
ささ郭の先には万が一の時に脱出できる搦門があったとされています。
搦門があった場所からは利根川をはじめ利根沼田地区を一望する絶景が広がります。
城跡を散策していると静かな時が流れ、この地で争いがあったことなど想像もつきません。
当時の般若郭があった場所が現在、駐車場となっています。
ボランティアさんの周辺ガイドもあり
お城や歴史には興味があるけれど、難しくてちょっと…という人でも大丈夫。
名胡桃城案内所には歴史ガイドの方が常駐しているのでガイドをしてくれます。
ガイドは事前に予約申し込みを公式HPから行えます。
利用すべくは観光案内所。御城印もここで!
こちらが観光案内所。城址のすぐ隣にあります。
中にはお城の詳しい説明や歴史、周辺の観光情報など様々な情報が提供されています。
兜は無料でかぶってみることができます。
御城印や日本100名城スタンプをゲットせよ!
城めぐりの醍醐味のひとつ、名胡桃城の御城印はここで購入できます。
価格は1枚300円。
御城印とともに真田にちなんだ六文銭のシールももらえます。
また続日本100名城スタンプも無料で押せます。
真田四名城をめぐり、御城印を集めると特別な御城印もいただけますよ!
名胡桃城址スポット情報
営業時間(観光案内所):9:00~16:00
定休日:なし(観光案内所は木曜休館)
住所:群馬県利根郡みなかみ町下津3462
電話:0278-62-0793
駐車場:あり(観光協会裏無料・台数不明)
アクセス:
車 関越自動車道月夜野ICより約5分
電車 JR沼田駅よりタクシー約15分
城跡をめぐった後のオススメランチスポット
名胡桃城からほど近い場所にある「和風レストランしんりん」。
地産地消群馬の食材を使った旬の和食メニューが楽しめます。
店内にはギャラリーもあり、ステンドグラスの作品が展示されています。城址めぐりとともにおいしいランチを味わってくださいね。
まとめ
築城からたったの10年で廃城となった群馬の山間の地にそびえた名胡桃城。
現在は城址として多くの観光客が足を運ぶ真田三名城の一つです。
戦国時代、有名な戦国武将によって領地争いが行われたこの地。
築城からわずか10年ほどで廃城した名胡桃城は豊臣秀吉が天下統一するきっかけとなった山城です。
険しい崖の上に作られ、様々な思考が凝らされた天然の要塞ともいわれる名胡桃城は見所満載。
城跡をめぐった後はオススメのランチスポットで群馬の食材を使った料理を堪能することもできます。
御城印も入手できるのでぜひ足を運んでみて下さいね。
※情報は取材当時のものです