【閉店】高崎駅近「滝の湯訪問記」昭和レトロ銭湯で体も心も温まるひとときを
群馬の代表的な観光資源に温泉があります。県内の様々な場所に温泉街があり、日帰り温泉施設での入浴も楽しめますが、昔ながらの人情と歴史を肌で感じることができる銭湯もおすすめです。
そんな群馬の銭湯の中で、今回は高崎市にある古式ゆかしい「滝の湯」をご紹介します。
のれんの向こう側に広がる昭和レトロな空間「滝の湯」
高崎市西口から烏川方面へ徒歩10分ほどの距離にある住宅地、その中に「滝の湯」はあります。
一見すると民家のようですが、突如現れる古びた煙突でここが銭湯だとわかります。
正面に回ると、いかにも銭湯といった風情の“ゆ”の文字が中央に書かれた青いのれんが揺れています。もはやレトロというよりも激渋、なんとも言えないなつかしさがあふれ出してきます。
なんとなくご近所の常連さんが多いのかなというイメージがありますが、一体どんな銭湯なのでしょうか!期待に胸が高まります。
玄関は一緒、入り口は男女別々 一体どんな店内なのか?!
玄関には下駄箱そして円型の傘立て、いずれも歴史を感じます。
入り口は男女別。突入すると中央に番台があり、男性と女性の脱衣所が仕切られています。女湯は向かって右側、男湯は左側となっています。
チョー渋い昭和の時代にタイムスリップしたような感じです。
脱衣場にはロッカーもありますが、このときの番台だったおかあさんが籠を出してくれました。サービスと目が行き届いているのがわかります。
人の温かさを感じる場所、昔はこんな風にアットホームで、人と人の距離が近かった。
脱衣所兼休憩スペースは広々。鏡がありレトロな椅子が並び、扇風機も置かれています。さていざ浴室に潜入します!
浴室には日本伝統のお風呂文化が広がっていた!
浴室には、立って使えるシャワーが1つと、固定されたシャワーがたくさん。
そして押している間だけお湯と水が出る、昨今の温泉施設や健康ランドなどでは見られない歴史を感じるカラン。
左側の黒が水で右側の赤がお湯となっていて、お湯は少しぬるめでした。
そして浴槽は浅めと深めに分かれており、湯温は熱め!どちらもお湯の温度は同じで、浴槽の中がつながっています。
いざ体を洗って入浴してみると熱い!水で少し薄めて入ることをおすすめします。
お湯に浸かってすぐはとても熱さを感じますが、しばらく入っていると慣れてきます。
温まる~!まるで極楽浄土。
壁の向こう側から聞こえてくる声もまた風情がありますね。
椅子、そしてケロリンの桶が整列しているのにも、なつかしさを感じました。
女風呂はピンク系、男性は薄緑系の浴室と色が違うそうです。
風呂上りには銭湯ならではの、コーヒー牛乳やフルーツ牛乳が楽しめます。
不定期ですが様々なお湯の種類が楽しめる
滝の湯では、不定期ですがお風呂のお湯の種類が変わるとのこと。
ラベンダーやジャスミンなど香りや、銭湯で使われる伝統的な薬湯、センキュウ末配合の生薬風呂「じっこう」。
この日は「温浴素じっこう」でした。天然温泉とは違っていても、体が芯から温まります。
どの日にどの入浴剤が入れられるかは決まっていないそうなので、どんなお湯に出会えるかは行ってからのお楽しみ!これはリピートして楽しむしかありませんね!
滝の湯は遠赤外線、超音波風呂で疲労回復や肩こり、腰痛、神経痛、リュウマチなどの適応症があるとのことです。
滝の湯店舗情報詳細
営業時間:14:00~22:00
定休日:月曜日
入浴料金:中学生以上 400円/小学生 180円/幼児 80円
住所:群馬県高崎市竜見町7-6
電話:027-323-7170
駐車場:あり
※建物向かって左側に3台ほど駐車スペースがあります。向かって右側ではないのでご注意くださいね!
まとめ
高崎市浴場組合の事務所にもなっている、昭和の渋さが感じられる銭湯「滝の湯」いかがでしたか?
昔ながらの銭湯ならではの、人と人との触れ合いを感じることができます。
お湯は廃材を燃やして沸かしているとのことで熱々!不定期で変わる薬湯「センキュウ末生薬じっこう風呂」が体を芯から温めてくれました。番台のおかあさんとの歓談も楽しく、心も体も温まるひとときを過ごせます。
高崎駅から徒歩10分程度なのでアクセスも良好。なつかしさあふれ、古き良き日本を堪能できる滝の湯、ぜひ訪れてみて下さいね!
※情報は取材当時のものです
高崎市竜見町の滝の湯に行ったら、更地になってました。
昨年10月に行ったのですが、跡形もなくなっており、良いお湯だったのに残念でたまりません。
辞めてしまったのでしょうか? ご存じの方いますか?
ご連絡ありがとうございます。
弊社にて確認させて頂いたのですが、やはり閉店されてしまったようです。非常に残念です。