上毛かるたゆかりの地をめぐる旅|「へ」平和の使徒 新島襄の軌跡をたどる
群馬のご当地カルタとして親しまれている上毛かるた。今回はこの上毛かるたの「へ」の札に詠まれる新島襄(にいじまじょう)と、彼にちなんだスポットを訪ねました。
今回も旅の参考にしたのは、県の文化振興課が刊行したお馴染みのガイドマップ「上毛かるた」ゆかりの地 文化めぐりです。
「上毛かるた」ゆかりの地 文化めぐりについて
上毛かるたに詠まれている土地や人物について、その背景や歴史の理解を、旅をしながら楽しく深めてもらいたい。そんな思いから群馬県が作成した冊子が「上毛かるた」ゆかりの地 文化めぐりです。
以前We love群馬でも紹介したので詳細は割愛しますが、初めて知った!という方はぜひ下記公式ページを参考にしてください。
前回は「え」の札に由来のある場所を巡ってみました。
上毛かるた「へ」の札 平和の使徒(つかい)新島襄について
高崎市を中心とする西毛地区ゆかりの人物新島襄は、明治の宗教家・教育者です。同志社大学の前身となる同志社英学校の創始者で、キリスト教主義の教育に力を注ぎました。
新島襄の妻は、2013年の大河ドラマ「八重の桜」の主人公として広く知られることとなった新島八重です。ちなみにこのドラマで新島襄役を演じたのは、有名俳優のオダギリジョーさんでした。
新島襄と関係の深いスポットをめぐりました
「上毛かるた」ゆかりの地 文化めぐりに記載の観光地に、実際に足を運んでみました。
日本キリスト教団 安中教会
近代的な教会のイメージとは大きく異なる、どちらかと言うと質素で落ち着いた佇まいの教会が目の前に現れました。
安中教会は、1878年(明治11年)に新島襄や湯浅治郎などに洗礼を受けた求道者30名が立ち上げた教会で、群馬県内で日本人が設立した初の教会でもあります。敷地内の温古亭、義円亭、牧師館は、2004年に有形文化財として登録されています。
なお、安中教会の見学は事前に予約が必要で、教会の行事がある際は中に入ることができません。
見学料:無料
見学休止日:日・月曜日(その他臨時のお休みあり)
住所:群馬県安中市安中3-19-10
電話:027-381-0680
駐車場:あり(無料・10台前後)
アクセス:
車 関越自動車道高崎ICより約30分
電車 JR安中駅より徒歩約25分
公式HP:http://www8.wind.ne.jp/a-church/
※詳細は施設へ直接お問い合わせください
新島襄旧宅
新島襄の生家とされ、1874年にアメリカから帰国した際には、両親とこの家で再会したと伝えられています。宅内は当時の雰囲気と面影が残されており、資料館も併設されています。
今回写真を撮りそびれてしまいましたが、裏庭には古墳の石室のような穴があり、お稲荷様が鎮座していました。
入館料:無料
定休日:月曜日・年末年始
住所:群馬県安中市安中1-7-30
電話:027-382-7622
駐車場:あり(無料・10台前後)
アクセス:
車 関越自動車道高崎ICより約40分
電車 JR安中駅よりタクシー約10分
公式HP:https://www.city.annaka.lg.jp/kanko_spot/niijima.html
※詳細は施設へ直接お問い合わせください
旧安中藩武家長屋
新島襄と直接は関係しないものの、安中教会や旧宅とあわせて訪れたい3つの名所も冊子に掲載されていました。
旧安中藩武家長屋は、安中城の家臣達の住居として使われていた長屋です。現在では、安中城西門近くにあった4軒が復元されたものを見学することができます。
当時の風情が残り、まるで戦国時代にタイムスリップしたかのよう。
3月〜11月 9:00〜17:00
12月〜2月 9:00〜16:30
観覧料:大人210円(高校生以下と安中市民は無料)
定休日:月曜日・年末年始(臨時定休日あり)
住所:群馬県安中市安中3-6-1
電話:027-381-3855
駐車場:あり(無料・台数不明)
※郡奉行役宅駐車場と共用
アクセス:
車 関越自動車道高崎ICより約35分
電車 JR安中駅よりバス10分→谷津坂下バス停下車 徒歩約5分
公式HP:https://www.city.annaka.lg.jp/kanko_spot/daimyou_buke.html
※詳細は施設へ直接お問い合わせください
旧安中藩郡奉行役宅
かつてこの建物には、安中藩主板倉勝明の側近山田三郎が住んでいたとされます。その後、安中藩の郡奉行を務めた猪狩幾右衛門懐忠の住居となりました。
平成に入り、古図面などをたどって当時の外観を復元させました。木造建築の奥ゆかしさを感じさせてくれる建物です。旧安中藩武家長屋の隣に位置するので、すぐに見つかりますよ。なお、旧安中藩武家長屋と郡奉行役宅が建ち並ぶ一帯は、別名「大名小路」とも呼ばれています。
3月〜11月 9:00〜17:00
12月〜2月 9:00〜16:30
観覧料:大人210円(高校生以下と安中市民は無料)
定休日:月曜日・年末年始(臨時定休日あり)
住所:群馬県安中市安中3-6-9
電話:027-381-3855
駐車場:あり(無料・台数不明)
アクセス:
車 関越自動車道高崎ICより約35分
電車 JR安中駅よりバス10分→谷津坂下バス停下車 徒歩約5分
公式HP:https://www.city.annaka.lg.jp/kanko_spot/daimyou_bugyou.html
※詳細は施設へ直接お問い合わせください
旧碓氷郡役所
1911年に再建された、群馬県内で唯一現存する郡役所の建物です。安中杉並木10本が木材として使用されています。
大正時代の郡役所廃止後は碓氷郡農業会が管理していましたが、1974年に安中市の所有物となりました。倉庫としてしばらく使用された後、1998年より一般公開されています。
12月〜2月 9:00〜16:30
3月〜11月 9:00〜17:00
入館料:無料
定休日:月曜日・年末年始(臨時定休日あり)
住所:群馬県安中市安中3-21-51
電話:027-382-3764
駐車場:あり(無料・台数不明)
アクセス:
車 関越自動車道高崎ICより約35分
電車 JR安中駅よりバス10分→谷津坂下バス停下車 徒歩約5分
公式HP:https://www.city.annaka.lg.jp/kanko_spot/usui_yakusho.html
※詳細は施設へ直接お問い合わせください
安中の銘菓「うまかんべえ」。あなたはもう食べましたか?
まとめ
今回は、上毛かるた「へ」の札に詠まれる偉人、新島襄ゆかりの安中市内文化スポットを巡ってみました。かつては中山道の要の土地として栄えた安中市。今回紹介した施設の他にも、歴史を体感できる史跡がたくさん存在します。
旅の時間に余裕がある方は、ぜひ安中のご当地グルメもあわせて楽しんでくださいね!
※情報は取材当時のものです