館林市富士嶽神社で富士登山気分|古墳上の社殿で家内安全の御利益を
群馬県館林市に、まるで富士山に登るかのような感覚を味わえる神社があるのをご存じでしょうか?
その名も「富士嶽(ふじたけ)神社」。
本殿まで続く長い階段は富士登山を彷彿とさせ、石碑もあり参拝とともに楽しめます。そんな館林市にある神社「富士嶽神社」をご紹介しましょう。
富士嶽神社とは
館林駅より車で5分ほどの距離、国道122号線沿いにある「富士嶽神社」。社殿は古墳上に鎮座しており、富士嶽神社古墳とも呼ばれているようです。
群馬県遺跡台帳によると「小桑原古墳群の中核の前方後円墳」ということですが、全国4,600余りの前方後円墳を集大成した「前方後円墳集成」には記載がなく、前方部分のない円墳となっています。
富士山に対する信仰に基づき、富士山を神格化した浅間大神を祀る浅間神社です。
古墳の頂上にある社殿への道は表参道と裏参道があり、それぞれ富士登山に見立てたような合目石が置かれています。
富士登山さながらの参拝
富士嶽神社を参拝します。神門正面に絵馬殿がありここをくぐります。右側に手水舎があるので、参拝前に身と心を清めます。
手水舎近くには富士登山四拾度大願成就碑と日露戦役記念碑があります。表参道から境内を目指します。
社殿までの道のりには日枝神社、清滝神社、織姫神社、八幡宮などが鎮座します。
参道には合目石があり、まるで富士山登山をしているかのような気分を味わえます
階段を上りきると拝殿が現れます。両側にはたくましい狛犬が鎮座し、古墳の頂上から配下を見守りづけてくれます。
富士嶽神社の歴史と由緒
創建された年月は詳らかではないようですが、徳川幕府時代の館林城主により、修復や営繕がされてきたといわれています。この時代より周辺住民に多く崇められてきたようです。
明治時代に多数の神社を合祀
明治9年に区内9ヵ村(羽附・赤生田・松原・谷越・新宿・小桑原・青柳・堀土・近藤)の郷社となり、明治43年には本社境内の稲荷神社・大山祇神社・菅原神社・近藤村菅原神社・松原村厳島神社・長良神社・稲荷神社・新宿村長良神社・神明宮・琴平神社・根本神社・相殿八坂神社・小桑原村神明宮・稲荷神社・菅原神社・琴平神社・相殿大山祇神社・雷電神社を合祀しました。
境内末社に八幡宮・愛宕神社・織姫神社・清滝神社・日枝神社・小御嶽神社があります。
御祭神と御利益
富士嶽神社の祭神は、富士山本宮浅間大社をはじめとした全国の浅間神社と同じく「浅間大神」、日本神話に登場する木花佐久耶毘売命(コノハナノサクヤビメノミコト)としています。
御利益は夫婦和合・縁結び・安産・子育てとされ、毎年山開きの日に子の成長祈願として額に御神印を押す行事も。また酒造、火鎮めの神としても古くから厚い信仰を受けてきたといわれています。
御朱印や御守りも
本殿向かって右側にある社務所では、御守りをはじめ、お札や絵馬、御朱印も授与していただけます。
家内安全、縁結び、商売繁盛、五穀豊穣など、富士嶽神社の御利益が賜れますよ。
富士嶽神社の例祭日
1月1日の元旦祭、6月1日の初山大祭、旧暦8月1日には火祭がおこなわれます。初山祭では子供の成長を祈願して額に御神印を押す神事、通称「ペッタンコ祭」も開催されます。
浅間神社独特の神事として広く継承されているとのことです。
裏参道
帰りは裏参道の石段を下ります。
富士嶽神社基本情報(住所・アクセス・駐車場)
電話:0276-73-9551
アクセス:
車 東北自動車道館林ICより約15分
電車 東武伊勢崎線館林駅より徒歩約20分
駐車場:あり(無料・20台以上可)
まとめ
富士山登山気分で参拝できる、群馬県館林市にある富士信仰の浅間神社「富士嶽神社」いかがでしたか?
古墳の上に鎮座し、街を見守り続けてきました。
拝殿までの階段には、合目石もあるので参拝とともに登山の雰囲気も味わえます。
境内社務所ではお守りやお札、御朱印も授与されています。富士山頂を目指す気分で、家内安全や縁結び、子育てなどの御利益を賜ってみてはいかがでしょうか。
※情報は取材当時のものです
先程、初めて前を通り掛かりました。あまりのカッコよさに敷地内へ。ただ、作業員がお仕事されており、駐車禁止の貼紙も…失礼ながら、写真だけ撮らせて頂き帰って来ました。是非ご挨拶に伺いたい!