保渡田古墳群 井出二子山古墳|散歩コースにもぴったり!古代ロマン広がる史跡公園内の前方後円墳

井出二子山古墳 古墳
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高崎市の保渡田町から井出町にまたがる田園地帯には、大きな古墳が3基存在します。これらは総称で保渡田古墳群と呼ばれており、国指定史跡でもあります。

今回紹介するのはそのうちの1基、井出二子山古墳です。地名を取って「二子山古墳」と呼ぶ場合もあります。

現存するものは復元後の姿ですが、多くの遺物や遺構が出土したことで知られ、歴史的価値が高い古墳でもあります。早速見ていきましょう。

井出二子山古墳はどこにある?

上毛野はにわの里公園 地図

高崎市の中心部から郊外へ車を走らせること40分ほど。目的地の井出二子山古墳に到着しました。

この古墳は1998年に歴史公園として整備された「上毛野はにわの里公園」内に位置し、周辺には、5世紀後半(古墳時代)の文化を模型等で楽しく学べる考古博物館「かみつけの里博物館」が設置されています。

かみつけの里博物館 古墳

園内には、保渡田古墳群3基のうち、復元整備された井出二子山古墳保渡田八幡塚古墳が並んでいます。

井出二子山古墳について(大きさや出土品など)

井出二子山古墳 石像

1985年(昭和60年)に国指定史跡に登録された保渡田古墳群。そのうち、発掘前の形状に対し可能な限り忠実に復元された古墳が井出二子山古墳です。
約1500年前の豪族が埋葬された墓で、古墳時代の中期、5世紀後半の築造とみられる前方後円墳です。

当時このような古墳が次々と造られたのは、豪族が自らの権力を誇示するためであったり、死後も神となって人々を見守り続けると信じられていたため、などと言われています。

井出二子山古墳 説明

墳丘長108メートル、後円部径74メートル、高さ10メートル、墳丘部が三段築成で、前方部幅71メートル、高さ7メートル。周濠は馬蹄形で二重に造られており、内濠部に後円部を囲むようにくびれ部と斜面側後方部分に中島を4基配置している。墳丘・中島・中低部とも川原石で葺石としている。円筒埴輪列を巡らしている。
ウィキペディアより引用

井出二子山古墳 古墳

いざ古墳を目の前にすると、その大きさに圧倒されます。当時の形状を再現した石のレプリカが隣にあったので、当時の古墳の形状がひと目で分かりました。

井出二子山古墳 レプリカ

井出二子山古墳では、専門家の調査により、墳丘北側の中提部分から外濠西北隅の外側部分にかけて、多くの出土品が発掘されました。

装飾具は滑石製勾玉、碧玉製管玉、金製品、雲母製品など。さらに鉄製農耕具鉄鏃などの農具や、装飾付大刀、鉄刀、挂甲、冑などの武器や馬具など、豊富な種類の遺物が出土しています。

また、古墳からの出土品としてはお馴染みの円筒埴輪や形象埴輪、土師器、須恵器なども見つかっています。

井出二子山古墳 舟形石棺 説明

では、井出二子山古墳の主体部の詳細はどうなっているのでしょうか。

二子山古墳の主体部は、後円部頂部のほぼ中央にあり、川原石積み竪穴式石室であり、舟形石棺を置いている。埋葬施設は撹乱され、盗掘されていたが、衝角付冑、挂甲、鉄鏃、鉄矛、金製装飾具、金銅製飾履(靴)、鉄製農工具、玉類、馬具、石製模造品、装飾大刀などが破片で見つかった。また、盗掘を考慮すれば、銅鏡も伴っていた可能性が高い。なお、石棺蓋石は見つかっていない。現在、保存のため石棺は後円部墳頂下1メートル付近に埋め戻されている。
ウィキペディアより引用

井出二子山古墳 古墳

そして、井出二子山古墳の大きな特徴として知られるのが、中島と呼ばれる4つの円状の島。近畿地方の古墳では四角い中島が見られますが、丸型の中島は地方様式化されたものでは、と考えられています。

この中島から須恵器の破片などが見つかっていることから、古墳被埋葬者への葬送儀式、もしくはその他儀式の舞台として使用されていたという説があります。

井出二子山古墳を散策

井出二子山古墳 古墳

井出二子山古墳 古墳

古墳入口には案内図があり、先へ進むと井出二子山古墳が出現します。大きな外堀に囲まれ、墳頂に登るには階段を利用します。

井出二子山古墳 景色 田園

墳頂からは辺り一面が見渡せ、山々と田園風景のパノラマビューが広がります。

井出二子山古墳 説明看板

井出二子山古墳 説明看板

当時の豪族が眠っていたとされる舟形石棺の外観や、棺の中から発掘された出土品の内容が細かく解説されていて、勉強になります。

井出二子山古墳 説明看板

古墳北側へ歩を進めると「埴輪列と埴輪の立て直し」についての説明板が設置されています。築造当初、邪霊の侵入を防ぐために並べられた埴輪列を、どのように管理・修復していたかが学べる資料です。

井出二子山古墳 コスモス
©https://www.city.takasaki.gunma.jp/

さらに、井出二子山古墳の周堀付近では、秋になると約30万本ものコスモスが辺り一帯を彩ります。

またこの時期には、市主催の「かみつけの里古墳祭り」が例年開催されていて、ミニ円筒はにわ作りなどの体験コーナーや古代米の配布などが行われ、多くの人で賑わいます。

井出二子山古墳 施設情報

井出二子山古墳 古墳

営業時間:24時間
※「かみつけの里博物館」は9:30〜17:00(入館は16:30まで)

入場料金:無料
※「かみつけの里博物館」は大人200円・大学生と高校生100円・中学生以下と満65歳以上は無料

定休日:なし
※「かみつけの里博物館」は基本火曜日・年末年始・祝日の翌日

住所:群馬県高崎市井出町1403

電話:027-373-8880(かみつけの里博物館)

駐車場:あり(無料・約100台)

アクセス:
車 関越自動車道前橋ICより約30分
電車 JR高崎・前橋駅よりバス約20分

公式HP:https://www.city.takasaki.gunma.jp/kankou/history/hotodakohun.html

 

まとめ

高崎市に広がる保渡田古墳群の1基、井出二子山古墳いかがでしたか?

復元こそされていますが、約1,500前から脈々と受け継がれている東国文化を肌で感じる事ができる歴史スポットです。
この古墳が位置する史跡公園「上毛野はにわの里公園」は、遊歩道もしっかり整備されているのでお散歩コースにもうってつけです。

あなたも古墳についての理解を深めながら、周辺をぶらり散歩してみてくださいね。

※情報は取材当時のものです

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