藤岡市土師神社で埴輪と相撲の祖を崇める|流鏑馬が見られるお祭りも

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群馬県藤岡市本郷地区にある土師(どし)神社。毎年春と秋にお祭りがあり、太々神楽や獅子舞の奉納、流鏑馬(やぶさめ)なども行われます。
相撲の元祖といわれる野見宿禰(野見宿祢・のみのすくね)を祭神とし、境内には相撲の土俵もあります。そして東国文化の象徴「埴輪(はにわ)」にも大きなかかわりを持つ神社なのです。

そんな歴史的な見どころが満載の「土師神社」をご紹介します。

古墳や埴輪の出土が多い藤岡市

藤岡市 桜

群馬県内では、埴輪の本格的な生産地として知られる藤岡市。
土師神社が鎮座する地域では埴輪を焼いた窯が確認されており、埴輪などの土器を製造・貢納する土師部(はじべ)が居住していた地域だと推定されています。

藤岡市には古墳も点在し、6世紀前半に造られた三段築成の前方後円墳「七輿山古墳」や、6世紀末に造られた「伊勢塚古墳」、さらには5世紀前半に造られた「白石稲荷山古墳」などがあります。

藤岡市にある国指定遺跡「七輿山古墳」は歴史を感じながら桜を鑑賞できる人気スポットです!

HANI-1グランプリ優勝の埴輪も出土

2018年に群馬県によって開催された、県内出土埴輪の人気投票「HANI-1(はにわん)グランプリ」で見事優勝したのが、藤岡市からエントリーした「笑う埴輪」
ぐんまちゃんそっくりの埴輪に差を付け、堂々の1位を獲得しました。

藤岡市白石にある「藤岡歴史館(埋蔵文化財収蔵庫)」では古墳や埴輪などの出土品などが展示されています。

2018年に開催された群馬県産埴輪の人気投票「HANI-1(はにわん)グランプリ」について詳しくはこちらもチェック!

相撲の神様と埴輪に縁が深い土師神社

土師神社 土師郷

藤岡市本郷にある「土師神社(どしじんじゃ)」。埴輪を製造する土師部が居住していた地域「土師郷(はじごう)」であると推定されており、近くには埴輪窯もあります。

日本書紀によると埴輪の始まりは垂仁天皇の時代にさかのぼります。
当時存在していた、貴人が死去した際に付従していた人々を生き埋めにする殉死という習慣を防ぐために、生きた人の命の替わりに焼き物の人や馬を古墳に並べてはどうかと野見宿禰が天皇に提案したことが埴輪の起源とされています。

野見宿禰は土師氏の祖であり、相撲の祖ともいわれています。

相撲の神様が祀られる土師神社

土師神社 野見宿禰

土師神社の御祭神であり、埴輪を生み出したともいわれる野見宿禰(野見宿祢・のみのすくね)は角力(相撲)が強かったので相撲の元祖と崇められていました。

土師神社 角力

土師神社 相撲の元祖

境内の裏手に赤い鳥居があります。

土師神社 赤い鳥居

すり鉢状の土俵・相撲辻「土師の辻相撲壇」

土師神社 相撲辻

当時は野外相撲がおこなわれた場所を「相撲辻」と呼び、土師神社の相撲辻(土師の辻)は大阪住吉神社と石川羽咋神社とともに、日本三辻のひとつとされています。
江戸時代にはここで出世力士による披露相撲がおこなわれたと伝えられています。

はにわ窯「本郷埴輪窯址」

土師神社 埴輪製造窯跡

土師神社 本郷埴輪窯址

土師神社 国指定遺跡

土師神社の北側を5分ほど歩いたところに、埴輪製造窯跡があります。「本郷埴輪窯址」として国指定遺跡とされており、ここで多くの埴輪が焼かれていたと推定されています。

1906年(明治39年)東京帝京大学教授の柴田常恵氏が発見、その後昭和になってから、群馬大学教授尾崎喜左雄氏によって発掘調査されました。

土師神社 窯

見づらいかもしれませんが、こちらがその
長さ5.5m、幅1.8mの大きさの登窯で、窯の中からは人物や馬、家・太刀矛・盾などの埴輪が出土しているとのことです。

神社では春・秋にお祭り開催

土師神社 春と秋

土師神社 お祭り

土師神社では、春と秋にお祭りが開催され、春祭りには太々神楽が、秋祭りには獅子舞が奉納されます。

土師神社 秋祭り

こちらは、2019年10月20日(日)に行われた秋祭りの様子です。

土師神社 花馬

土師神社 2001年に復活

2001年(平成13年)に復活したという花飾りを背に付けた白い花馬の登場は見ごたえ満点でした。
また2002年(平成14年)に復活したという3頭の馬による流鏑馬(やぶさめ)も迫力があって素晴らしかったです。

土師神社 2002年に復活

土師神社 流鏑馬

本郷根岸花馬保存会により、毎年10月中旬に土師神社境内で、養蚕の豊作と五穀豊穣を願って行われています。

土師神社基本情報(駐車場・アクセス)

土師神社 境内

住所:群馬県藤岡市本郷164

電話:0274-23-5997(藤岡市教育委員会 文化財保護課)

アクセス:
車 上信越自動車道藤岡ICより約15分 
電車 JR八高線藤岡駅より徒歩30分

駐車場:あり(無料・参道脇に数台駐車可能)※お祭り時は近隣に臨時駐車場あり

公式HP:https://www.city.fujioka.gunma.jp/kakuka/

まとめ

土師神社 群馬古の歴史

東国文化が栄えた群馬県は埴輪や土器が多く発掘されていますが、藤岡市はとくに埴輪の出土が多く、土師神社の周囲は土師部の居住していた地域と推定されています。

神社北側には、埴輪を製造していた窯跡も見られ、市内には埴輪の展示や詳しい歴史を学べる歴史館もあります。

神社の境内には相撲辻もあり、古くから多くの出世力士が相撲を取ったと記されています。

春と秋にはお祭りも開催され、獅子舞奉納や花馬に流鏑馬など伝統の見ごたえある催しも。例年多くの人が足を運びます。

群馬古の歴史を感じに、藤岡市土師神社に足を運んでみませんか?

※情報は取材当時のものです

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