鉢の木七冨久|伝統銘菓からコロナ収束願う逸品まで扱う老舗和菓子店
高崎市にある老舗和菓子店「鉢の木七冨久」。古くから伝統的な和菓子を生み出すことで有名なお店で、店頭には常に20種類以上の和菓子が並びます。
歴史を感じさせる佇まい。手土産や贈答にも喜ばれる献上銘菓処「鉢の木七冨久」のおいしさをご紹介します。
老舗和菓子店「鉢の木七冨久」
高崎市赤坂町の高崎神社の北側にある「鉢の木七冨久(はちのきしちふく)」。創業は1916年(大正5年)、100年を超える歴史を持つ老舗和菓子店で、現在の店主さんは3代目となります。
上生菓子や半生菓子や干菓子、さらには季節の和菓子などを伝統的な製法で生み出す老舗。その佇まいにも風格を感じます。
お茶席などでも映えることから、県内外多くの人に愛される銘菓が並びます。
素材は店主さんが一つ一つ手に取って納得されたものを使うという徹底的なこだわりで、日々上質な和菓子が作り出されています。
鉢の木七富久お菓子のラインナップ
「鉢の木七富久」に並ぶ、さまざまなこだわり和菓子のラインナップをご紹介しましょう。
ぜひ味わってほしい看板商品
まずは店名と同じ献上銘菓「鉢の木」。求肥と卵で作られた、ほうずい(鳳瑞)というとても上品な和菓子です。
高崎に伝わる、出家し廻国中であった北条時頼をもてなしたという貧しい夫婦の逸話「鉢の木(いざ鎌倉)」の名をつけられた、鉢の木七冨久の代表銘菓です。
「いざ鎌倉」偽りなき忠義
上野国佐野(群馬県高崎市)に住む貧しい老武士、佐野源左衛門常世の家に、ある雪の夜、一人の旅の僧が一夜の宿を求めました。暖をとるための薪もないため大事にしていた鉢植えの木を切って焚き、精一杯のもてなしをしました。常世は僧を相手に、「いざ鎌倉」の号令がかかったなら、一番に馳せ参じる覚悟です、と語りました。
後に号令がかかり、その際に旅の僧が時の執権・北条時頼だったことを知ります。
時頼は礼を言い、言葉に偽りがなかったことを誉めて恩賞を与えたといいます。引用元:鉢の木七冨久公式サイト
梅・桜・松の3種類があり、それぞれ紫蘇・柚子・黒糖の味が楽しめます。
お値段3個入り380円(税込)
こちら網笠松風 忠義「いざ鎌倉」も鉢の木と同じく、北条時頼にちなんだ逸話の名をつけられた銘菓です。
網笠型の蒸しどら焼きなのですが、生地に黒糖と卵を使い、中には上質な粒あんがサンドされています。
お値段1個194円(税込)
こちらは、やわらかい玉子煎に小倉・黒ごまを挟み込んだ和洋折衷銘菓「鉢の木の里」。上品な味わいが口の中に広がる絶品のお菓子です。
お値段1枚入り140円(税込)
食べる宝石有平細工
その美しさから食べる宝石ともいわれる飴細工、有平細工。日本全国でも希少な伝承技術を駆使した、飴で作った芸術作品です。
四季のアイテムをモチーフにした、鉢の木が誇る最高級の和菓子です。
ご覧ください。食べてしまうのがもったいない程の美しさです。まさに芸術作品ですね。
お値段1個300円程度~(商品によって異なります)
季節やイベントの和菓子
和菓子屋さんの醍醐味のひとつが季節の和菓子。
上生菓子や干菓子、和三盆糖、干支などをモチーフにしたお正月用和菓子など、四季折々の創作和菓子が楽しめます。
節分や桃の節句、端午の節句、バレンタインにホワイトデー、母の日など、イベント向けの和菓子も登場します。
お値段1個292円(税込)
母の日向けにこんな可愛らしいカーネーションの和菓子も登場。
上質でカラフルなあんを包んだ絶品で、一口食べるととろける味わいが広がります。
夏には、ヨーグルト水まんや葛きりそうめん、麩まんじゅうなど涼が感じられるもの。秋には柿の葉餅に栗茶巾、紫の芋。冬にはクリスマス向けの華やかなお菓子なども登場します。
新型コロナウイルス感染症収束を願った和菓子も!
疫病退散のご利益があるといわれている伝説の妖怪「アマビエ」。なんと鉢の木七冨久では、そのアマビエを象った上生菓子も!
新型コロナウイルス感染症の収束を願い、試作してSNSで公開したところ大きな反響があり商品化されたとのこと。
ヤマトイモによる練りきりあんでピンク髪と水色のうろこを表現。耳には金箔・銀箔、うろこにはオブラートがちりばめられています。
お値段1個540円(税込)
パステルカラーのきれいな色合いなので、和の新高崎スイーツといってもいいかもしれません。予約もできるので、ぜひアマビエのご利益を授かってみてはいかがでしょうか。
鉢の木七冨久店舗情報(営業時間・駐車場・アクセス)
(日曜日・祝日 17:30まで)
定休日:水曜日
住所:群馬県高崎市赤坂町73
電話:027-322-6001
駐車場:あり(無料・10台以上)
アクセス:
車 関越自動車道高崎ICより約15分
電車 JR高崎駅より徒歩約25分 タクシーで約5分
高島屋でも購入できる
鉢の木七冨久の絶品和菓子は、高崎駅前にある高島屋でも販売されています。
場所は地下1階の食品売り場。駅からすぐなので便利ですね。
※営業時間変更などの可能性があるため公式HPでご確認のうえお出かけください
住所:群馬県高崎市旭町45
電話:027-327-1111(代表)
まとめ
100年もの歴史を持つ老舗和菓子屋さん「鉢の木七冨久」、現在は3代目店主さんが伝統を引継ぎ営んでいる高崎が誇る名店です。
素材や製法にこだわり最高品質の和菓子を生み出しています。
通常ラインナップや季節・イベントに応じた和菓子を生み出し、どの和菓子もとても美味しく洗練された味わい。お土産や贈答にもピッタリの逸品ばかりです。
新型コロナウイルス感染症収束を願って作られた上生菓子アマビエも可愛らしく、ご利益にあやかりたいものです。
もらった人の笑顔が見られること間違いなしの名店の和菓子。ぜひ伝統の味を堪能してみてくださいね!
※情報は取材当時のものです