群馬の梨といえば?おいしすぎる前橋名物「大島梨」
群馬県のおいしい梨といえば、榛名の里見梨と前橋の大島梨。
大島梨は200年以上の歴史を持ち、毎年この時期になるとみずみずしい梨が楽しめます。
今回は、群馬を誇る「大島梨」の魅力を紹介します。
悲劇にも負けない大島梨
8月中旬~10月下旬まで楽しめる大島梨。
1830年に水はけのよい砂地の下大島地区で、農家だった関口長左衛門が梨の栽培に成功したことが始まり、その関口氏の梨の栽培の成功をしった地域の農民もまた、梨の栽培を始めたのです。
そして関口氏の功績は、これだけではありません。
品質の向上を目指し、研究を重ねて「棚作り」と呼ばれる方法を編み出しました。この方法は枝を八方に張らせるというもの。
この方法で、大島梨の品質向上をはかり、収穫量まで増加させたのです。
こういった努力は、近郊の村まで広がり、「上州梨の発展は実に関口翁の賜物なり」と言われるようになったそうです。
その後、関口氏の子供、孫へと梨栽培が引き継がれた1885年、悲劇が襲います。
赤星病・黒星病が大発生したことにより、ほとんどの梨が全滅する危機に遭遇したのです。
その被害は11年間も続きました。この窮地を切り抜けようと孫の関口長太郎が立ち上がります。
栽培法の研究を重ね、被害を留め、この困難を脱したのです。彼の11年間の熱意が大島梨を救いました。
その後も関口長太郎は、品質改良と栽培法の研究を惜しみませんでした。
そういった先陣たちの努力で、今でも大島梨が楽しめるのです。
ちなみに現在は最小限の農薬を使い、豊富な種類の梨を栽培、販売しています。
種類豊富な大島梨
大島梨は減農薬製法で栽培。
フェロモン剤を使うことで害虫が付かないようにしているのです。
大島梨の種類は新水、幸水、豊水、あさづき、南水(なんすい)、新高(にいたか)という6種類がそろっている。
大島梨の食べごろ時期
一番早く食べごろを迎えるのが、浸水。
8月初旬~中旬が最もおいしい時期です。
続いては、
幸水で8月中旬~下旬まで、豊水は9月上旬~中旬が食べごろです。
そして、あさづき・南水は9月中旬~下旬がおいしくなります。
今の時期においしいのは、新高。
10下旬まで収穫され、販売されます。
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甘味のある大島梨
この時期に食べごろを迎える新高は、酸味よりも甘味が強い印象。
今回おとずれたお店では、新高だけでなく新興(しんこう)という種類の梨も販売されていました。
これだけ入って1200円とはお得。
これらは、試食も可能です。
シャキシャキと歯ごたえもよく、みずみずしい梨が味わえます。
また小玉の梨や洋梨の一種マルゲリットマリーラも購入できます。
関口梨勝園
大島梨の梨狩りができるのは、関口梨勝園だけです。
駒形バイパス沿いにある梨園で、ひときわカラフルな看板が目立ちます。
梨狩りの団体客の受け入れも可能です。
梨狩りの料金は600円!
しかも食べ放題なので、ぜひ足を運んでみてください。
住所:群馬県前橋市下大島町464-4
電話(売店):027-266-7474
駐車場:10台
まとめ
群馬県前橋市の県道2号線沿いには、大島梨を売っている店が40件ほどあります。
まだまだおいしい大島梨が味わえるので、ぜひ足を運んでみてください。