群馬の日清製粉「製粉ミュージアム」は体験型で見て触って楽しめる!
日清製粉創業の地、館林にある「製粉ミュージアム」。
東武伊勢崎線館林駅西口を出ると、すぐ目の前に入り口があります。
小麦粉といえば、わたしたちの食生活に欠かせない身近なもの。
パスタやうどん、パンに揚げ物、洋菓子、和菓子にも小麦粉は使われていますね。
「小麦粉って、どうやってつくられるの?」という、おとなも子どもも意外と知らない事実。
そんな素朴な疑問を楽しみながら学べる施設「製粉ミュージアム」をご紹介します。
「製粉ミュージアム」とは?
製粉ミュージアムは、小麦と小麦粉をテーマにした、世界的に見ても貴重な企業文化施設です。
新館では、明治の機械製粉黎明期の様子から、最新の製粉テクノロジーまで、製粉にまつわる幅広い知識が集約されています。
お子さまでも楽しく、わかりやすく、体験できます。
春休みのお子さんの体験学習にもピッタリですね。
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製粉ミュージアム本館では、資料や展示品が飾られ、日清製粉の創業から現在までの歩みがわかるようになっています。
創業期より事務所として使われていた建物も、近代産業遺産として必見です。
新館で小麦と小麦粉の作り方を学ぼう
まず新館を進んで行くと、正面の壁に大きく映し出されているのが、実際の工場内の様子。
音は絞られているといいますが、それでもかなり大きい機械音がします。
工場内に人はまったくおらず、すべてコンピューター管理されることで、清潔に保たれているそうです。
右手側には、小麦を細かくくだくロール機、くだいた小麦をふるうシフターが、新旧展示されています。
また、壁には全部で9枚のタッチパネルがあり、クイズを楽しみながら、小麦や小麦粉のことが学べるようになっています。
他にも小麦の種類や機械の部品などが展示されていて、説明を見ながら実際に触って確かめられるものもあるので、子どもたちも楽しめます。
いちばんの目玉は「パノラマシアター」
パノラマシアターは、最先端の製粉工程を映像で見ながら学べるスペースです。
見たい作業工程のミニチュア模型を、光っている部分に動かすことで映像が流れます。
1つの映像が1~2分ほど。近未来的な雰囲気を醸し出し、大人でも好奇心を刺激されます。
大迫力の映像と、ミニチュア模型を動かす楽しさ。
全部の工程を終えるころには、小麦が小麦粉になるまでの流れが学べているのだから驚きです!!
小麦粉採取が体験できる「製粉ラボ」
社会科見学や授業の一環としても人気なのが、製粉ラボ教室。
30分ほどのワークショップで、小麦から小麦粉を採り出す工程を体験できます。
使われるのは、実際の製粉工場で稼働している「ロール機」「シフター」をモデルに制作したミニチュア製粉機。予約が必要ですが、別途料金はかかりません。
また、小麦粉粘土教室も開催されており、別途100円~90分で可愛らしい作品が作れますよ。
製粉ラボ教室・小麦粉粘土教室は、HPにて開催日を確認のうえ、ご予約をお願いします。
どちらも、予約や開催日・詳しい内容などは、直接お問合せください。
0276-71-2000(9:00~17:00 月曜日等休館日を除く)
創業期に建てられた明治時代の風情漂う本館
1900年創業。元々は「館林製粉」という名称でしたが、1908年に「日清製粉」に社名が変わりました。
その後、10年余りで国内有数の製粉会社としての地歩を築きます。
こちらの写真は、創業者の正田貞一郎氏が英語の本を見ながら組み立てたとされる同種の創業期のロール機です。
1世紀以上、日本の成長とともに歩んできた日清製粉。
その歴史に関する資料や品々が、本館1F・2Fのギャラリーに展示されています。
まとめ
街なかでありながら、「自然豊かな草花や鳥を残そう」という目的でつくられた、「三光の庭」。
池のなかの石臼が、太陽と月と星を象徴しています。
大きな石臼はフランスで造られた瑪瑙製(めのうせい)で、修道院で実際に製粉用として長年使用していたものを寄贈していただいたそうです。
新館から本館を巡って楽しく学んだあとは、庭のすてきな風景に癒されます。
「製粉ミュージアム」へ、ぜひ1度足を運んでみてはいかがでしょうか?
取材協力:
日清製粉グループ「製粉ミュージアム」
住所:
館林市栄町6-1
TEL:
0276-71-2000
開館時間:
10:00~16:30 (入館は16:00まで)
休館日:
月曜日 (祝日の場合は翌日)
入館料:
大人200円 小人(小・中学生)100円
駐車場:
指定駐車場があります。詳しくはHPにてご確認ください。