山上城跡公園は古の情緒が感じられるくつろぎ空間|県内屈指の花スポットとしても有名
桐生市新里町にある山上(やまかみ)城跡公園。
その名の通り、かつて山上城が栄えた場所が現在では人々の憩いの場となっています。芝生広場に遊具が置かれており、週末になると地元の家族連れで賑わいます。
四季の移ろいを感じさせてくれる綺麗な花にも出会える、そんな山上城跡公園を紹介しましょう。
山上城跡公園はどんな所?
敷地の総面積43,207平方メートルを誇る山上城跡公園。
その歴史を簡単に見てみましょう。
山上城とは?
山上城を築城したのは、鎮守府将軍、藤原秀郷をルーツとする藤姓足利氏を先祖に持つ山上氏。
鎌倉時代、足利俊綱の弟高綱(山上五郎高綱)が建立し、氏名を冠して山上城と名付けました。
その後戦国時代末期まで大切に守られましたが、武将武田勝頼の攻戦に応じた際に廃城となりました。
山上城跡公園内の景観
南北に細長い山上城跡。北から南へ、笹郭、北郭、本丸、二の丸、芝生公園のある三の丸、南郭の順に一直線に並びます。
城跡の東西両サイドには小川が流れています。当時は丘の地形を活かし、川や谷などの自然を防塞としたとされています。
本丸は全長40メートルの正方形に近い形で西側に堀があり、西からの攻撃に備えて作られたものと見られています。
また、三の丸(二の丸を囲む外郭の部分)の南はかなり壊れていますが、2段の造りが現存しています。
山上城跡は、全体的に見るととてもよく残っている城跡だそうです。北側には曹洞宗の常廣寺もあります。
お城といえば今流行っているのが御城印。
こちらの記事では群馬や全国各地の有名御城印を紹介しています。ぜひご参考にどうぞ!
公園内城址を散策しよう
©http://www.city.kiryu.lg.jp/shisetsu/kouen/1002895.html
山上城跡公園はとても落ち着いた立地にあり、以前の繁栄を懐かしむような静寂に包まれています。
北郭や本丸などはまるで草深い森のようで、耳をすませると時々野鳥のさえずりが聞こえてきます。
三の丸跡はなだらかな丘になっていて、広々とした芝生広場に、子供たちも喜ぶローラー滑り台や吊り橋などの遊具が置かれています。
気候が良い日は、ランチを持参して食べている人の姿も見られます。
園内は手入れが行き届いており、遊歩道も整備されているため散歩コースにもぴったりです。
山上城跡公園で愛でる四季折々の花
山上城跡公園は、花が綺麗な公園としても知られています。特に有名なものを見てみましょう。
ツバキ
1月から2月にかけて鮮やかな花を咲かせるツバキ。赤や白、ピンクの花が冬の公園を華やかに彩ります。
ロウバイ
1月下旬から2月下旬にかけて見頃を迎えるロウバイ。
ほのかな香りを放ち可憐な黄色い花を咲かせます。公園内にはおよそ150本のロウバイが植えられています。
アジサイ
梅雨から夏への移り変わりを感じられる6月中旬から7月中旬には、西側の空掘で2,300株ものアジサイが咲き誇り、花見に訪れた人々を感動させてくれます。
花や自然にもっと触れたい方にはこちらの施設もおすすめ。
群馬でも指折りのフラワーパークです。
新里郷土文化保存伝習館
山上城跡公園の入り口を抜けてすぐの所にある、新里郷土文化保存伝習館では、市民が撮影した写真や絵画などの展示に加え、地元の郷土文化を風化させないための教室開講など、様々な取り組みが行われています。
公園に足を運ぶついでにふらっと立ち寄ってみても良いかもしれませんね。
入場料金:無料
定休日:月曜日(祝日を除く)・祝日の翌日・12月28日から1月4日
電話:0277-74-5101
駐車場:あり(無料・150台)
※山上城跡公園の駐車場と共用
公式HP:http://www.city.kiryu.lg.jp/shisetsu/bunka/1002922.html
山上城跡公園 施設情報
入園料金:無料
定休日:無休
住所:群馬県桐生市新里町山上297-1
電話:0277-74-2217(桐生市新里支所地域振興整備課)
駐車場:あり(無料・150台)
アクセス:
車 北関東自動車道伊勢崎ICより約20分
電車 上毛電気鉄道新里駅より徒歩20分
公式HP:http://www.city.kiryu.lg.jp/shisetsu/kouen/1002895.html
まとめ
城としての古の趣を残しつつ、現在では公園として老若男女に親しまれている山上城跡公園。体を動かせるだけでなく、四季をより美しく見せてくれる花々にも癒されますよ。
天気が良い休日はお弁当を持って、あなたもぜひ散策に出かけてはいかがですか?
※情報は取材当時のものです