三宮神社|古くより町を見守り続けてきた赤い社殿が美しい吉岡町の総鎮守
吉岡町に鎮座する三宮神社。
関越自動車道のすぐそばに鎮座します。
三つ巴の紋章を持ち、吉岡町の総鎮守と崇められる赤い社殿が美しい三宮神社をご紹介しましょう。
三宮神社の概要
関越自動車道の建設により現在の場所に移動し、境内はとても綺麗に整備されました。
式内社、上野国群馬郡伊加保神社名神大の格式を持つ由緒ある神社です。
ご由緒
三宮神社は、周辺地域大久保の鎮守として750年勧請されました。
伊香保神社の里宮、また伊香保神社の古社地ともいわれています。
室町時代に1本の木を彫ってつくられた十一面観音が祀られています。
御祭神
三宮神社には彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)、 豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、 少彦名命(すくなひこなのみこと)が御祭神として祀られています。
農業や漁業などをはじめ、縁結びや商売繁盛にまつわる神様が祀られています。
ご利益
祀られる御祭神にちなんで農業・漁業繁栄、畜産守護、商売繁盛、子宝・安産、航海安全、縁結び、開運厄除、心願成就などのご利益があるとされます。
三宮神社境内参拝
鳥居をくぐり階段を登って参道を進むと、右手に社務所のような建物があります。
参道の正面からまっすぐ進むと社殿がみえます。
静かな境内の中に真っ赤で神々しい社殿が堂々と鎮座。厳格な空気が漂います。
社殿の裏には1848年に造られた改築された総檜造りの本殿があります。
他の社殿は明治以降に改築されたといわれています。
鳥居の近くには神楽殿もあり、春の例祭で獅子舞や太々神楽が奉納されます。
さらに境内には火防神社が鎮座。周辺地域を火の事故から守ってくれているのでしょう。
その隣には万葉集の詩が刻まれた歌碑が設置されています。
「伊香保風 吹く日吹かぬ日ありといへど 吾が戀のみし時無かりけり」
万葉集でこの歌が歌われた今から1400年前、榛名山の二ツ岳は噴火を繰り返し、恐ろしい怒りの山で怒ッ穂(イカホ)と呼ばれ神として恐れ崇められていました。この里宮として三宮神社が置かれました。
この歌の伊香保風とは現在のからっ風のこと。その当時も榛名山からは現在のような風が群馬県内に吹いていたことがわかります。先祖への敬愛を込めて歌われたものです。
境内には石の祠が並び、古の時を感じさせます。
三宮神社 基本情報
電話番号:0279-54-9443(問い合わせ先:吉岡町文化財センター)
駐車場:あり(無料・境内横10台)
アクセス:
車 関越自動車道駒寄スマートICより約5分
関連HP:
http://www.town.yoshioka.gunma.jp/kankou/culture/001444.html
まとめ
現在の吉岡町大久保地区を古くから守り続けてきた三宮神社いかがでしたか?
周辺は静かな木々に囲まれ、豊かな自然が広がり静寂と神社ならではの神秘的な空気が流れます。
様々なご利益を賜れる神様が鎮座し、十一面観音像も祀られています。
奈良時代に崇められ現在まで周辺の地域を守ってくれている三宮神社。
吉岡町重要文化財にも指定されているので、ぜひ足を運び祈願成就に参拝してみて下さいね。
※情報は取材当時のものです