太田市美術館・図書館はオシャレなだけじゃない!!施設全体が宝箱!
2017年1月に美術館が先行オープン、そして4月1日には図書館も開館し、晴れて全館オープンとなった『太田市美術館・図書館』。
太田駅前に完成したその姿は、れまでに見たこともないような、不思議で個性的な建物。
そしてその中はさらにスゴイことになっていて……!
今注目の施設に、さっそく潜入してきました。
駅前に完成した知と感性のプラットフォーム
「閑散としてしまった太田駅前に、人々が集う場をつくりたい」と、2013年からプロジェクトが始動。
「太田はもともと、ものづくりのまちです。」技術を持った会社、職人さん、そしてその遺伝子を持った方がたくさんいます。
太田市には独自の「太田かるた」もあるんですよ。
しかしながら、駅前には人がおらず、閑散としている。
この駅前に人を呼び戻し、なおかつ人々が自分の居場所を見つけられるような施設をつくりたかったのです。
そして、ものづくりのまち・太田にさらなる創造性をもたらす、知と感性のプラットフォームになってくれたらと、館長補佐の富岡さんがお話してくれました。
そして、2014年に設計プロポーザルが行われ、平田晃久建築設計事務所に決定。
5回のワークショップを行い、市民といっしょに基本設計を行いました。
そして、美術館と図書館を別館として分けるのではなく、絡み合ってつながるような設計が完成。
3階建ての建物は全体が緩やかなスロープによって結ばれ、建物内にはさまざまな場所・方向に出入り口があります。
人々が、好きなときに、好きな場所で過ごすことができる。
そんな人々の様子や気配が、どこからでも見て感じられるようになっている。
まさに館内は、活気あるひとつのまち。そのまちを歩くような感覚です。
いざ図書館へ!
建物中央部分から、一方は図書館、一方は美術館へとつながっています。
図書館へとつながる通路は、「学びの道」。
図書館には2017年の時点で3万冊の本があり、そのうち1万冊が児童書、9000冊がアート関連の本なのだそう。
「お子様連れや子育て世代の方、若い世代の方にも楽しんでいただけるようなラインナップにしました」と、富岡さん。
壁にズラリと並ぶ、美術や建築関連の書籍。
イスももちろんありますが、階段に腰かけて読んでもOKです。
そして、充実の絵本・児童書コーナー。
木のぬくもりが感じられて、あたたかい雰囲気です。
児童文学の国際的な賞「国際アンデルセン賞」を受賞した作品だけを集めたコーナーは、日本でもここだけ。
親子でゆったりと読書の時間を楽しめそうです。
芸術関連の書籍が本当に多いです!
興味のある方は、1日いても時間が足りないかもしれません。
美術館は26日から開館記念展!
図書館から中央に戻ってきて、今度は美術館へ続く通路「創造の道」へ。
2017年4月26日~7月17日まで開館記念展「未来への狼火」が開催されました。
詳細はこちら⇒ http://www.artmuseumlibraryota.jp/post_artmuseum/602.html
その土地で採取される土を使って壁画を描く、浅井祐介さんの作品が見ものでした。
館内にはほかにも見どころたくさん!
3階にはテラスが。
イスも設置されており、天気の良い日はテラスで本を読むことも可能。
実は2階にもテラスがあり、テラスから3階にもつながっています。
まるで迷路のようです……。
そして、1階にはカフェも!
太田市で人気のカフェ「BLACKSMITH COFFEE」が新たに手掛けた、「KITANO SMITH COFFEE」。
かわいいラテアートが楽しめるほか、もこもこ姿が愛らしいソフトクリーム、地元の食材を使ったホットサンドなど食べられます。
わたしは東毛酪農ソフト・アフォガード(650円)をテラスでいただきました。
濃厚なエスプレッソとソフトクリームの相性は最高です!
ミュージアムショップもあり、太田市ならではのSUBARUグッズがたくさんあります。
気軽に読める、おしゃれな雑誌コーナーもおすすめです!
まとめ
館内には、学生やお子様連れ、ご年配の方と、さまざまな年齢層の方がいらっしゃいました。
また、建築雑誌の取材・撮影スタッフさんも多く、この建物への注目度の高さが伺い知れました。
太田市の新たな注目スポット、「太田市美術館・図書館」。
館内を巡り、彷徨だけでも、とっても楽しいので、ぜひ訪れてみてくださいね。
『太田市美術館・図書館』
開館時間:10:00~20:00(日・祝日は18:00まで)
*企画展の観覧は18:00まで(入場は17:30まで)
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)、年末年始
住所:群馬県太田市東本町16-30
問合せ先:0276-55-3036