真田攻めの拠点となった北条氏ゆかりの城跡 中山城｜話題の御城印は道の駅中山盆地でゲット！
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送る群馬県内には真田氏や武田氏にちなんだお城が多く存在します。
これまで「We love群馬」でも、みなかみ町の名胡桃城址や高崎市の箕輪城跡を紹介してきましたが、今回取り上げるのは吾妻郡にある中山城跡です。御城印情報も掲載しています。ぜひお見逃しなく！
中山城について
群馬県吾妻郡高山村。のどかな田園風景が広がる国道145号線を進むと、中山城跡の案内板が見えてきました。天正10年（1582年）頃、小田原北条氏が築いたとされる中山城。現在は城跡だけが残り、高山村の文化財に指定されています。
中山城の歴史を簡単に紹介しましょう。
徳川と北条の領土争いが盛んだった頃、真田昌幸は当初北条方に帰属していたものの、一転して謀反を起こし、徳川方に付き従います。
これを知った北条氏直が北条氏邦に命じ、真田の拠点「岩櫃城」と「名胡桃城」の中間にある中山の地を占拠させました。この際、北条氏の真田攻めの拠点として設置されたのが中山城です。
当時は、かつての沼田城主であった沼田顕泰の子「赤見山城守」が城を守っていました。その後の細かな歴史動向は明らかにされていませんが、北条氏が滅亡した天正18年（1590年）に、中山城は廃城となりました。
中山城跡を散策
中山城は丘陵地に築城された丘城（平山城）で、標高約560mのところに位置します。城跡の規模はさほど大きくありません。現在残されている遺構は土塁（土でできた堤防状の壁）と空堀です。
中山城跡のある場所は名胡桃城から車で10分少しなので、ぜひ名胡桃城とあわせて訪ねてくださいね。
名胡桃城についてもっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ！
国道沿いの小さな駐車スペースに、中山城の案内板と城跡碑があります。
この少し先のあぜ道を経由して中山城跡へアクセスします。
城自体は廃城となっており周囲も深い緑で覆われているので、当時の面影はあまり感じられません。しかしこんな濃い茂みの中に堀や土塁が張り巡らされていたら、攻め入る側はさぞかし難航しただろうと想像するに難くありませんでした。
台地の東端に位置する本丸周辺は、きれいに整備されています。城が栄えた当初は二郭、三郭が本丸を取り囲み、空堀によって境界線が設けられていました。今となっては大部分が農地と藪ですが、本丸周りの堀の一部は目に見える状態で残されています。
また、堀を挟んだ三郭の向かい側には捨曲輪（すてぐるわ）が設置されました。現在では一部が蒟蒻畑であとは藪となっています。
中山城跡 施設情報
営業時間：24時間
入場料金：無料
定休日：なし
住所：群馬県吾妻郡高山村中山3540
電話：0279-63-2111（高山村役場）
駐車場：あり（無料・2〜3台）
アクセス：
車 関越自動車道月夜野ICより約20分
電車 JR沼田駅よりタクシー約25分
（公共交通機関が少ないので、車でのアクセスをおすすめします。）
※詳細は高山村役場へ直接お問い合わせください
中山城 御城印の販売開始！
2020年6月6日、中山城の御城印2種類の販売が開始されました。白の通常版が300円、黒の特別版が500円です。
躍動感あふれる「中山城」の文字に、北条氏元来の家紋とされる「対い蝶（むかいちょう）」と、もう1つの北条氏の家紋「三つ鱗（北条鱗）」が朱色でデザインされています。
筆者が訪ねた時は残念ながら黒が売り切れていましたが、タイミングが良ければ黒がゲットできるかもしれません！
ちなみに中山城の御城印は、ぐんまちゃんの田んぼアートでも有名な「道の駅 中山盆地」内の農産物直売所で販売されています。レジカウンターには上州真田関連アイテムも置いているので、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
おすすめグルメも満載！道の駅 中山盆地についてはこちらの記事をどうぞ。
まとめ
群馬を誇る城跡として知られる中山城跡、いかがでしたか？のどかな農村地帯に佇んでいますが、かつてこの地で、北条氏と真田氏の決死の攻防戦が繰り広げられたのだなと思いを馳せながら、帰路につきました。
そして高山村の文化財でもあるこの中山城を盛り上げるべく、御城印が誕生しました。御城印は、スタイリッシュな黒と通常版の白の2種類展開です。在庫切れの場合もあるので、入手したい方は事前に「道の駅 中山盆地」の直売所に確認してみてくださいね。
※情報は取材当時のものです