上毛かるたゆかりの地をめぐる旅|「る」ループで名高い清水トンネル【みなかみ町】
上毛かるたゆかりの地をめぐるシリーズ、今回は「る」の札。
ループで名高い清水トンネルについてご紹介します。今では全国レベルで有名になったあの観光地も登場しますので、お見逃しなく!
上毛カルタゆかりの地文化めぐりについて
上毛かるたに詠まれている土地や人物について、その背景や歴史の理解を、旅をしながら楽しく深めてもらいたい。そんな思いから群馬県が作成した冊子が「上毛かるた」ゆかりの地 文化めぐりです。
下記公式ページで詳細情報を案内しています。
清水トンネルとは
©https://www.instagram.com/p/CTRl9NNtJtg/
群馬県と新潟県をつなぐ上越線は、谷川連邦の険しい山を掘り抜いて作られました。特に湯檜曽駅から土合駅までの清水トンネルは、
1922年に群馬県側、翌年に新潟県側からトンネルの工事が始まり、9年の時をかけて1931年に完成。その長さは9,702mと誕生当時には日本で一番の長さを誇ります。
とても高低差があるため緩やかに登れるように、清水トンネルの群馬県側と新潟県側にループ式の線路を作ったのです。
日本で最初に関東平野と日本海側の地域を直接繋いだ記念すべきルートなのですよ。またトンネル開通をきっかけに川端康成が越後湯沢に足を運び、小説雪国を執筆。国境の長いトンネルとして清水トンネルのことを小説の冒頭で描いています。
現在は上越線上り線路の清水トンネル・下り線路の新清水トンネルそして上越新幹線の大清水トンネルが谷川連邦の下を走り抜けています。
上毛かるた「る」の札
群馬県民にはお馴染み、上毛かるた「る」の札。
かつて上越線を走っていた緑とオレンジの通称カボチャ列車が清水トンネルに入っていく様子が描かれています。
関東平野と日本海側を繋ぐ関門の一つで、上越線がここを通っている。三国山脈の茂倉峠の直下を通る海抜600mの高さにあり、新清水トンネル(昭和42年9月開通)は全長13,500mで、当時日本第2位、世界第7位の長さで名高い。又昇列車が通る清水トンネル(延長9,702m、昭和6年9月開通)の次湯檜曽トンネルはループ式になっていて、珍しい形式である。
苦労してトンネルを掘ってくれた当時の方々への敬意と感謝が込められた札になっています。
ゆかりの地をめぐってみる
上毛かるた「る」の札にゆかりのあるスポットをご紹介しましょう。
湯檜曽駅
みなかみ町にある清水トンネルのループ入り口湯檜曽駅。1931年に上越線越後湯沢駅と水上駅を上越線がつながったことで開業されました。
1967年に新清水トンネルが開通したことで、元のトンネルは上り線に、新清水トンネルは下り線と複線になりました。
土合駅のようなこの地下トンネルは新しくできた新清水トンネル。
新潟方面への列車が運行、まるで地下要塞のような光景が広がります。
あわせて読みたい。
湯檜曽温泉
©https://www.instagram.com/p/CTmG4aPHI1z/
みなかみ町から湯檜曽駅方面に向かうと、ノスタルジックな光景が広がる湯檜曽温泉。近くを流れる湯檜曽川の清流沿いに佇みます。
https://www.instagram.com/p/B6AEO82lkua/
温泉の歴史は古く、鎌倉時代に発見されたといわれています。お湯がひそむ村がその名前の由来と言われています。
電話:0278-62-0401(みなかみ町観光協会)
アクセス:
車 関越自動車道水上ICより約15分
電車 JR上越線湯檜曽駅より徒歩約5分
みなかみ町周辺情報:https://www.jalan.net/travel/cit_104490000/
みなかみ町で宿を探す:https://search.travel.rakuten.co.jp/ds/hotellist/Japan-Gunma-Minakami
あわせて読みたい。
土合駅
谷川岳登山の際に最もよく使われる駅ですが、今や観光客で賑わう群馬を誇る名物駅。
486段の階段を下ると、地下トンネルのある下りホームにたどり着きます。湯檜曽駅駅と同様に新潟方面への列車が運行、まるで地下要塞のような光景が広がります
あわせて読みたい。
水上石器時代居跡
水上石器時代居跡は、1935・37年に発見された縄文時代の敷石住居跡で、今から3,500年ほど前の縄文時代後期のもの。鉢形の土器や石斧・石皿・矢尻などの石器類も出土されました。
現在は小屋の中に補完され、その様子を見学できるスポット。国の史跡に指定されています。
あわせて読みたい。
まとめ
上毛かるたゆかりの地、今回はループで名高い清水トンネルを巡ってみました。
今から100年近く前にできた谷川連邦を貫く清水トンネルは数々の苦労の中、誕生したことでしょう。
清水トンネル周辺には観光客にも人気のスポットや少しニッチなスポットがあり、見所満載。
列車に乗ってトンネルを楽しむもよし、車でめぐるもよし。風光明媚な水上の景色とともに清水トンネルゆかりの地に足を運んでみてくださいね。
※情報は掲載当時のものです