敷島のキンメイチク|八幡宮の境内で育つ学術的にも珍しい貴重な天然記念物の竹林【渋川市赤城町】
渋川市の敷島地区に国指定天然記念物のキンメイチクがあるのをご存知でしょうか?
山間の地、神社の境内で見られる珍しい竹、敷島のキンメイチクをご案内します。
キンメイチクとは何ぞや?
キンメイチク(金明竹)とは聞きなれない言葉かもしれませんが、日本全国で見られるマダケ(真竹)が突然変異し、表面が節ごとに緑と黄金の交互になるという珍しい特徴を持つもの。
観賞用に品種改良して栽培されているものもありますが、自生のキンメイチクは学術的にも注目される貴重な竹なのです。
キンメイチクがある上の森八幡神社
場所は渋川市赤城町敷島の県道157号線沿いにある上の森八幡宮。ここに今回ご紹介する敷島のキンメイチクがあります。
大きい社殿ではありませんがきれいに整備され、地元の方に大切にされているのがわかります。由緒創建は不明ですが、悪魔払いや病魔退散、疫病平癒の御利益があるといわれています。
鳥居から参道を通り、本殿へ進みます。
境内の右手には、八坂神社、石塔なども並びます。
八坂神社案内板。
庚申塔や鬼子母神の石像が並ぶ。
境内には1811年に建てられた人形舞台もあり、こちらは群馬県の重要有形民俗文化財に指定されています。内部は歌舞伎と人形芝居ができる2段の舞台になっているのだそう。
人形舞台の説明板。
文化財がたくさん見られる町の八幡様です。
天然記念物のキンメイチク
八幡宮の入り口に石板が立ち天然記念物であることを教えてくれます。
キンメイチク自体が珍しいのですが、ここは自生なのでさらに希少なものとされ、天然記念物に指定されました。竹の稈囲は通常10センチから20センチと言われるところ、敷島のキンメイチクは25センチに及ぶものもあり、貴重なものとされています。
八幡宮の左手にキンメイチクの竹林があり、それ自体も圧巻の光景を放ちます。
およそ100本の竹は雨の後などに緑と黄金色の美しいコントラストを放ちます。(足を運んだ時はあいにくの?晴れ模様でしたが)
とてもきれいに整備されたキンメイチクの竹林。
60年ごとに花が咲き、その後一気に竹が枯れてしまうことがあります。
幹が太く2色で自生なのがとても希少なキンメイチク。
敷島のキンメイチクは1971年に一斉に花が咲いたため、枯れてしまうのではないかと心配されましたが、地元の方々が大切に守ってきたため、現在でもとても元気にその美しい姿を見せてくれています。
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基本情報
住所:群馬県渋川市赤城町津久田313-3
問い合わせ先:0279-52-2102(渋川市文化財保護課)
駐車場:神社境内にあり(無料・4〜5台)
アクセス:
車 関越自動車道赤城ICより約5分
電車 JR上越線敷島駅より徒歩約30分
公式HP:https://www.city.shibukawa.lg.jp/kankou/kankou/midokoro/history/shiteibunkazai/p000285.html#kinmeichiku
じゃらん:https://www.jalan.net/kankou/spt_10302ac2100139656/
渋川市周辺情報:https://www.jalan.net/travel/cit_102080000/
渋川市で宿を探す:https://travel.rakuten.co.jp/yado/gunma/ikaho.html
まとめ
ただの竹林じゃない八幡宮の境内に草生する国の天然記念物、敷島のキンメイチクをご紹介しました。
竹林だけでも圧巻で美しい光景ですが、学術的にも珍しく、緑と黄金2色を放つ突然変異した竹。
地元の方々が大切に育て見守ってくれたため、今でも元気な姿を見せてくれています。
群馬を誇る天然記念物のキンメイチクの鑑賞とともに、人形舞台など文化財もある八幡宮にも参拝してみてくださいね!
※情報は掲載当時のものです