麦落雁が有名な三桝家總本舗に驚きのお菓子が!!その名も『茄子の砂糖漬け』
群馬県東部の館林市にある、創業350年以上の老舗和菓子舗『三桝家總本舗(みますやそうほんぽ) 三の丸本店』。
こちらは麦落雁で有名なお店ですが、面白いお菓子があると聞き、興味津々で行ってきました。
そのお菓子の正体は、なんと茄子!!
『里みやげ~茄子の砂糖漬け』という商品で、密かな人気だそう。茄子がお菓子になるなんて……?!
今回はこちらの隠れた銘品『里みやげ~茄子の砂糖漬け』、そして200年以上の歴史を持つ『麦落雁』について、詳しくお話を伺ってみました。
茄子をお菓子にしたきっかけは…?
100年ほど前、周辺地域で茄子がたくさん採れたので何かつくれないかと考えたのが、三桝家總本舗の先々代。
試作品をご近所に配ってみたところ、思わぬ反響でまたたく間に人気となり、生産が追いつかなくなるほどに。
それが、当時はなかなか手に入らない、知る人ぞ知るお菓子『茄子の砂糖漬け』になったのでした。
今でも昔ながらの製法を守っているため大量に製造できませんが、1年を通して販売されています。
身近な野菜がお茶に合うお菓子になるなんて、驚きですよね!
『里みやげ~茄子の砂糖漬け』 別名『初夢漬け』とも
初夢に見ると縁起が良いといわれる『一富士、二鷹、三なすび』にちなみ『初夢漬け』とも呼ばれ、おめでたい席やお茶席のお菓子としてもたいへん喜ばれるそうです。
茄子がいちばんおいしく実る夏から秋に収穫された、実の締まった小茄子を厳選。
それを家伝の蜜に漬け込み、砂糖漬けに仕上げています。
ふっくらみずみずしく、形を崩さないようにするのが難しいのだそうです。
へたや茎もついていますが、まるごと食べられてしまいます。
知らずに食べると、茄子だとは気づかない方が多いかもしれません。
それほど見事に、野菜がお菓子に変身しているのです。
濃厚な蜜で、コクのある甘さが口いっぱいに広がります。
お店いちばん人気は昔ながらの麦落雁
皇室ならびに館林城主御献上という、華々しい経歴を持ったお菓子、『麦落雁』。
見た目の美しさはさることながら、他にはない大麦の香ばしさが人気で、現在は全国の神社や仏閣にお供え物としても納めています。
文政初年(1800年代初頭)、三桝家總本舗七代目・丸山与兵衛が、館林地方特産の大麦を使って試行錯誤した末、創製した和菓子の逸品です。
香りを引き立たせる調合や、大麦の焦がし具合も、代々受け継がれています。
見て良し、食べて良しの麦落雁
館林名物のつつじと、文福茶釜、三桝家の屋号紋が定番の形になります。
そのほか、群馬県のマスコットキャラクターのぐんまちゃん、館林市のマスコットキャラクターのぽんちゃんをかたどった麦落雁があります。
かわいらしい形で、お子さまも喜びますね。
ぐんまちゃんスイーツはさまざまな所で販売中!
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自家焙煎した大麦と砂糖のみを原料に、添加物は一切使用していないので、お子さまのおやつとしても安心して食べさせられますね。
優しい甘さと、香ばしい麦の香りが口いっぱいに広がります。
まとめ
こうせんとは、煎った大麦の粉のことです。
焙煎の仕方によって、風味や香ばしさがかわってきます。
三桝家總本舗のこうせんは、風味や香ばしさが格段に良いのが自慢です。
こうせんを練り込んだ羊羹もあり、これからの季節には軽く冷やしていただくと、味と香りがより一層引き立ちます。
ほどよい甘さと大麦の香りが豊かな、三桝家總本舗オリジナルの羊羹。
こちらもオススメです!
【三桝家總本舗 店舗情報】
三桝家總本舗の商品は下記店舗、または通信販売でもお買い求めいただけます。
【三の丸本店】
住所:館林市本町3-9-5 (館林市役所前)
TEL:0276-72-0100 (代表)
営業時間:9:00~18:30
(日・祝日10:00~18:30)
定休日:水曜日
駐車場:3台
【仲町店】工場の売店
住所:館林市仲町3-35
TEL:0276-75-5525 (代表)
営業時間:10:00~17:00
定休日:土・日・祝日
駐車場:2台
電話注文・通信販売:三の丸本店
TEL:0276-72-0100
FAX:0276-75-2095