【閉店】幻の「片原まんじゅう」が20年のときを経て164年の伝統が前橋で復活
前橋名物「片原まんじゅう」をご存知ですか?
前橋市を中心に群馬県内でも有名で人気のあるおまんじゅうです。
1996年に164年の歴史に幕を閉じてしまいましたが、情熱と愛情で「片原まんじゅう」が復活したのです!
前橋名物「片原まんじゅう」の復活を紹介します。
前橋の味「片原まんじゅう」
「片原まんじゅう」は、普通の「酒まんじゅう」とは違います。
とても平たく上品な、こしあんが中に入っていて、まろやかな甘さが特徴です。
生地はイースト菌を使っていないので、すぐに固くなってしまいます。
固くなったまんじゅうは、焼いて食べることで、また柔らかなまんじゅうとは異なる味わいが楽しめます。
自然発酵で無添加、6時間で固くなってしまうので、オーブントースターなどで焼いて食べるのが「片原まんじゅうファン」の常識となっています。
おまんじゅうの材料は、米、もち米、麹、元種。これに水を入れ1晩寝かせます。
小麦粉と混ぜて1次発酵、4~5時間寝かせます。
その後、生地を練って餡を包みこみ、培炉に入れ40分ほど2次発酵します。
そして20分ほど、せいろで蒸せば、自然発酵で無添加の優しい味わいの「片原まんじゅう」のできあがりです。
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惜しまれて閉店…「片原まんじゅう志満屋本店」とは
前橋市千代田町の商店街で、1832年より164年間「片原まんじゅう」を作ってきた「片原まんじゅう志満屋本店」。
後継者不足のため惜しまれつつ閉店し、「片原まんじゅう」が前橋から消えてしまったのです。
お店の目の前の通りは、旧片原通と呼ばれ、店名の由来でもあります。
「片原まんじゅう」があるから、「片原通り」という名前が付いたと思っている人も多かったそうです。
幻の「片原まんじゅう」を復活させた万十屋
幻の酒まんじゅうを復活させたのは、福島正幸さん。
元S級の競輪選手で、賞金王2回やビックタイトルを取得するほどの実力派。全国にある50の競輪場で、すべて優勝した、ただ一人の選手。
その福島さんは、競輪選手を引退後、1983年に「わがまま餃子」という店舗を経営。
28種類の餃子を2つの店舗で販売していましたが、「片原まんじゅう」の味が忘れられず「わがまま餃子」を閉店。
酒まんじゅうの元祖の作り方を入手。
志満屋で長年働いた職人さんの教えを受け、本物の味を9割再現した「ふくまんじゅう」を1個120円で販売開始しました。
その後、2010年3月に「片原まんじゅう」の商標登録。
「片原まんじゅう」の復元として販売を開始しました。
大変な苦労の元「片原まんじゅう」は、復活を遂げたのです。
現在は1個140円、「片原まんじゅう」の名前で販売されています。
片原まんじゅうを食べてみました
惜しまれつつ消えてしまった幻の「片原まんじゅう」。
酒まんじゅうの中でも、特に平べったいのが特徴です。
袋を開けると枌(へぎ)の上におまんじゅうがのっています。
買ってすぐは、ふわふわ柔らか。
割ってみると中から上質なこしあんが登場します。
こしあんは、甘すぎず、口の中に甘さがフワッと広がります。
酒まんじゅうならではの酒の香りも広がります。
別名、酢まんじゅうとも呼ばれる「片原まんじゅう」は、生地に少し酸味を感じます。
「片原まんじゅう」のおいしい食べ方
イースト菌や添加物などを一切使用していないので、購入後6時間程度で固くなりだす「片原まんじゅう」。
固くなってしまっても、おいしく食べられる方法を紹介します。
1. 蒸し器で、もう一度蒸す
2. フライパンに油を引いて焼く
3. オーブントースターで焼いて食べる
4. 油で揚げる
5. 濡れ布巾をまんじゅうにかけてラップにくるみレンジで40秒ほど温める
「片原まんじゅう」を購入できる場所
前ばし万十屋(片原まんじゅう)
復活した「片原まんじゅう」が購入できる「万十屋」。福島社長が自らおまんじゅうを作っています。
店内には、「片原まんじゅう」を福島社長が復活させるまでの新聞記事や「片原まんじゅう」のファンからの手紙が貼りだされています。
住所:群馬県前橋市西片貝町4-16-10
電話:027-243-4459
営業時間:8:00~18:00
ただし売り切れ次第閉店
定休日:月曜日
「片原まんじゅう」高崎タカシマヤ
高崎駅前にあるタカシマヤでも「片原まんじゅう」を販売しています。
住所:群馬県高崎市旭町45
電話:027-327-1111
営業時間:月曜~金曜日10:00~19:00
土日祝日10:00~19:30
定休日:高崎タカシマヤに準じる
まとめ
現在群馬県で酒まんじゅうといえば、高崎市にある角田製菓や妙味茶屋などが有名です。
創業昭和5年、高崎市榛名町にある「おみたまんじゅう」も惜しまれながら閉店してしまいました。
「片原まんじゅう」も一度は歴史を終えてしまいましたが、熱烈的なファンに愛され、復活を成し遂げました。
「前ばし万十屋」の福島社長の熱い愛情と手により、忠実に再現され、復活した「片原まんじゅう」。
歴史ある酒まんじゅうの優しさ、おいしさ、そして懐かしさを味わってみてください!
今日は!母が、高崎の生まれで、若い時に食べた、片原まんじゅうが、とても美味しく、忘れられない味だと云うので、今も未だ在るのかな~?と、ネットで検索してみたら、此方にヒットしました。息子の私も、一度食べてみたいと、此の記事を見て思いました。。