伊勢崎市の田園風景にたたずむ鶴巻古墳。史跡公園で古代ロマンを感じのんびり過ごす穏やかな時間
群馬県内には子供と家族、ペットとお散歩できる自然溢れる公園が多数あります。
その中の一つ、鶴巻古墳を保存している鶴巻古墳史跡公園。
田園風景の中にあり、普通の公園とは少し異なる、古代ロマンあふれる古墳メインの公園。
鶴巻古墳の歴史とともにみんなでのんびり過ごせる鶴巻古墳史跡公園をご紹介しましょう。
伊勢崎市東小保方町にある鶴巻古墳史跡公園
のどかな田園風景が広がる伊勢崎市東小保方町。
晴れていれば関東平野の果て、赤城山も望めます。
田舎の原風景ともいえるこの街にこんもりした古墳がそびえます。
ここが鶴巻古墳。
入り口から大きくはありませんがしっかりと形を残した古墳が見られます。
群馬県内にはたくさんの古墳がありますが、鶴巻古墳はとても綺麗に整備されています。
鶴巻古墳誕生の背景、大きさや出土品
鶴巻古墳誕生の背景
1968年の発掘調査で発見された鶴巻古墳。
県内でも美しい古墳のひとつとして古代ロマンを求める古墳好きに人気。
6世紀末頃に造られたことが発掘調査で明らかになりました。
この地から堺町淵名までの地区は淵名古墳群と呼ばれ70基以上の古墳が確認されています。
つまり、この地区は、当時豪族たちが存在していたことを表しています。
古墳の形や出土品
直径34m、高さ2.5mの鶴巻古墳。
現在、出土品などは何も残されていませんが、築造当時には古墳の裾に円筒型の埴輪や馬・人物などの埴輪がおかれていたようです。
また、その周りには堀がめぐっていた円墳。
古墳の内部には大規模な石室があり、その築造技術の高さでも注目を集めています。
鶴巻古墳は盗掘にあったため、出土品は大変少なく埋葬者は判明していません。
鶴巻古墳に残された石室
石室の築造技術が大変優れている鶴巻古墳。
内部の両袖型横穴式石室は全長5.2m、最大幅2.1mを誇り、遺体を安置した玄室と羨道(えんどう:玄室と外部とを結ぶ通路部分)で構成されています。
石室の内部に入ることはできませんが内部の天井は凝灰室砂岩の巨石を5個使用、壁は浮石質紡錘状角閃安山岩を削って造られています。
これは6世紀に起こった榛名山二ツ岳の噴火で落下してきた火山弾がかつての利根川の流れによって運ばれてきたものといわれています。
伊勢崎市史跡に指定。お散歩や散策などのんびり過ごせるスポット
鶴巻古墳史跡公園は古墳がメイン。
遊具やアスレチックなどはありませんが、自然を感じながらのんびり時間が過ごせます。
公園入り口にはあずまやがあり、伊勢崎市の史跡に指定された鶴巻古墳を眺めながら休憩やお弁当を持ってランチも楽しめます。
見晴らしがよく、天気の良い日は気分爽快でお散歩が楽しめます。
鶴巻古墳史跡公園の施設情報
営業時間:24時間
定休日:なし
住所:群馬県伊勢崎市東小保方町1859
電話番号:0270-75-6672(伊勢崎市教育部文化財保護課)
駐車場:あり(無料・9台)
アクセス:
車 北関東自動車道伊勢崎ICより約10分
電車 JR両毛線国定駅から徒歩約1時間
公式HP:https://www.city.isesaki.lg.jp/kanko/rekishi/shitei/shiseki/4610.html
まとめ
のどかな田園風景の中にたたずむ古代ロマンあふれる鶴巻古墳史跡公園。
古墳と芝生がメインの自然溢れる公園です。
鶴巻古墳は、規模は大きくなく出土品も盗難にあってしまいましたが、豪族のお墓であったことが計り知れる石室がしっかりと残っています。
東国文化が栄えた群馬の鶴巻古墳を保存する鶴巻古墳史跡公園へ、ぜひ、お散歩がてら古代ロマンを感じに足を運んでみて下さいね!
※情報は取材当時のものです