高崎絶メシ【三山製菓】ノスタルジーと温かさに誰もが引き寄せられる老舗お菓子屋さん
群馬県高崎市新町の三山(みやま)製菓は、今の時代には貴重な昔ながらの街のお菓子屋さん。
100円玉を握りしめた子どもにも喜んでもらえるよう、ワンコインで買える和菓子にこだわっているそうです。
ドラマ化もされた、あの有名な高崎絶メシリストにも登場する三山製菓にお邪魔してきました。
飾らない佇まいの三山製菓
新町のメインストリートから細い路地を入ったところにある三山製菓。
看板がないので、オレンジ色の雨除けが目印です。
店内に入ると、ご主人の奥さんと思しき方がにこやかな笑顔で迎えてくれました。
雨がしとしと降っていたこの日は肌寒く、「今日は本当に寒いねぇ。」などと会話を交わしていると、店内奥からご主人が登場。
天気の話でひとしきり盛り上がりました。
三山製菓は創業1964年(昭和39年)。もうすぐ60周年を迎えるお店です。
店主さんは手に職をつけようと中学卒業前から近所のお菓子屋さんで働き始め、いつか自分のお店を持ちたい!という夢を胸に、群馬県内の数々のお店で修業を積んだそうです。
それぞれのお店の売れ筋商品の作り方を徹底的に学んだ経験が、今に活きているのだとか。
その後、昭和39年に三山製菓を創業。
当初はお菓子の卸のみを行っていましたが、昭和42年ごろ、自身の作るお菓子を店頭で販売する現在のスタイルに移行しました。
高崎市新町には、もう1軒の絶メシ和菓子店があります。
気になる方はぜひこちらをご覧ください!
三山製菓のお菓子ラインナップ
店舗に入って正面奥には、陳列棚に丁寧に並べられた和菓子がずらり。
もちろん1つ1つ心を込めて手作りされています。
看板メニューは季節を問わず一番人気の「だんご」。
生地を練るのはご主人の担当、串に刺すのが奥さんの担当と、ご夫婦の阿吽の呼吸で日々生み出されるもっちもちのお団子です。
©https://tabelog.com/gunma/A1001/A100102/10013322/
みたらしとあんの2種類で、お値段1本70円(税込)です。
100円でもお釣りが来ちゃうこの安さ!
今のご時世、原料価格などの変動で値上げに踏み切るお店も多い中、コイン1枚で買える価格を守り続けるご主人の心遣いに脱帽です。
お団子以外の草大福、つぶれまん、寿甘などの和菓子は全て1個100円(税込)。
お茶のお供や手土産にもってこいですね。
そしてこの三山製菓さん、販売しているのは和菓子だけかと思いきや…駄菓子コーナーが店内に!
35円、30円、20円といった昔と変わらぬ値段で懐かしの駄菓子が販売されています。
カネボウフーズがかつて製造していた、ベルミーコーヒーの冷蔵庫もレトロ感を醸し出しています。
安くて美味しい和菓子だけでなく、大人も童心にかえれる駄菓子の数々。
近所の子どもたちが、おやつを買いに来たくなる気持ちが分かりますね。
お祝い事には欠かせないお赤飯も見つけました。
基本は予約注文で販売しているそうですよ。
あなたも三山製菓のお菓子をご自宅でどうぞ
今回筆者が迷った末にお持ち帰りしたのが、寿甘(税込100円)とドーナツです。
寿甘は個人的に大好きな和菓子の1つで、あの素朴な味が急に欲しくなり思わず買ってしまいました。
お餅はふわふわ、自然な甘さの中に柔らかな塩分を感じるプロの味でした。
こちらはちょっと珍しい白あんの揚げドーナツ。
生地にたっぷりと砂糖がまぶしてありますが、サイズが大きすぎないのと、想像以上に軽い口当たりで、2個ペロッと平らげてしまいました。
ちょうど良い厚みの生地が、柔らかな白あんを包み込んでいます。
白あんの優しい甘さに心がほっこり、気づいたら思わず笑顔になっていました。
今回はこの2品しか食べられませんでしたが、チェーンのお菓子屋さんにはない温かさを含んだ、三山製菓のご夫婦と和菓子に感動の連続…リピート間違いなしです!
和のドーナツといえば…下仁田町に本店を置くこちらのお店も有名です。
三山製菓 店舗情報
©https://tabelog.com/gunma/A1001/A100102/10013322/
営業時間:8:00~18:00
定休日:月曜日
住所:群馬県高崎市新町1556-7
電話:0274-42-1632
駐車場:あり(無料・1台)
アクセス:
車 上信越自動車道藤岡ICより約10分
電車 JR新町駅より徒歩約10分
※詳細は各店舗に直接お問い合わせください
まとめ
今回は、1964年の創業から数えて60年近い歴史を持つ、高崎市の三山製菓を紹介しました。
製法に一切妥協せず誠実にお菓子と向き合ってこられた姿が、店主さんご夫婦の人柄とお菓子から伝わってきました。
完全手作りの和菓子はどんなに高くても1個100円!
子どもたちが気軽に買える値段を維持したい、子どもたちの笑顔が見たい、そんな想いが詰まっています。
あなたもぜひ、三山製菓で懐かしの味に出会ってくださいね。
※情報は取材当時のものです