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「上毛かるた」は群馬県民しか知らない?そのルールや誕生秘話

群馬県の自然や歴史を題材にした「上毛かるた」は、学校内で毎年大会が開催されるだけでなく県大会が開催されるほど、群馬県内では百人一首よりもメジャーな存在です。

しかし、そんな「上毛かるた」も群馬県民以外にはあまり知られていなかったりします。

そこで、今回の記事ではこの「上毛かるた」にスポットを当ててお話ししたいと思います。

上毛かるた誕生秘話

『上毛かるた』が誕生したのは、昭和22年12月のことです。

このころは、日本が敗戦という悲しい運命に終わった翌々年で、国中が荒れ果て、食べるものも着るものも十分でなく、人びとの心は悲しみや無力感であふれていました。
後に財団法人群馬文化協会の初代理事長となる浦野匡彦氏は、「このように暗く、すさんだ世の中で育つ子どもたちに何か与えたい。明るく楽しく、そして希望のもてるものはないか。」と考えていました。この想いが形となり『上毛かるた』が誕生しました。

読札は公募により集められた題材から、18人の編纂委員がまとめました。
絵札は小見辰男氏が描いたもので、昭和43年に本人の要望により全札が描きかえられました。
読札裏の解説は、丸山清康氏によるもので、以降、定期的に新しい情報に書きかえられています。

発行から半世紀以上が経ち、『上毛かるた』は、群馬県の文化として位置づけられてきています。群馬県

【画像あり】上毛かるたを実際に購入&撮影してみた

上毛かるた 表紙

上毛かるた ルール 群馬県

上毛かるた 表紙の裏側

上毛かるた ルール 群馬県

上毛かるた 中身

上毛かるた ルール 群馬県

上毛かるたのルールは?

上毛かるた ルール 群馬県
※上毛かるたに同梱されていますPDFはこちら。

上毛かるたの遊び方

(一)競技の心がけ

この「かるた」は、私達が楽しく遊びながら、私達の郷土である群馬県の歴史上有名な人物や、重要な産物、代表的な都市や、山と川、温泉等を正しく理解し、知らず知らずのうちに、郷土への知識を深め、郷土への愛情を高めていきたいと考えて、作ったものです。
だからこの「かるた」で遊ぶ時は、勝敗にばかりこだわらずに、礼儀正しく正々堂々と競技をして、お互いの品性を高めるように、楽しく遊びましょう。

(二)競技のやり方

ご家庭でされる場合には、この他にもいろいろなやり方を考えて、お遊び下さい。

1、団体競技
(三人が一組となり、二組で勝負します。)

2、個人競技
(一人対一人で勝負をします。)

(三)競技に必要な係員

1、進行係 一、二名
(競技をすすめていきますが、人数が少ない場合は、「読み手」がかねることができます。)

2、読み手 一、二名
(読札をよむ)

3、審判員 各試合に一~二名
(競技を公平に審判する。)

(四)競技に用いる札

取札、読札とも四十四枚です。

(五)競技の準備

1、先ず三人ずつ向い合って一列にならびます。この陣の巾は一・五メートル以内とし、この巾の中に三人が適当な間をおき、両膝を揃えて(お尻は上げてもよい)坐ります。個人競技の札の巾は、〇・五メートル以内とします。

2、進行係の合図で、真中にいる者が代表となって二十二枚ずつに分けて、前におきます。ジャンケンに負けた者が先にどちらかを取り、勝った者はあとから取ります。

3、札のならべ方
札は自陣の前に、団体の場合は、二段、個人の場合は、三段にそれぞれ平均にならべます。
両方の陣の間は、三センチ(畳の目三つ)はなし、各段の間及び左右の間は一センチほどあけ、札と選手の膝がしらとの間は、二十センチ以上あけます。札のならべ方にいろいろ工夫を加えても、かまいません。
但し、団体競技の持札は三人で平等に受け持つこと。
(一人は八枚となる)

4、記憶時間
「かるた」をならべ始めてから五分間を記憶時間とします。この間に取札を記憶します。

(六)競技開始

1、記憶時間が終わると競技に入ります。

2、先ず「読み手」が「空札」を二回読みます。空札には『つる舞う形の群馬県』の札を用います。
二回目に読む『つる舞う形の群馬県』が予令になり、三回目に読む札から取りはじめます。その後は、今取った札を予令として、今一度くり返して読み、最後までその形で続けます。

3、競技中は勝手に札の位置を変えてはいけません。札の空いた所ができて、札の位置を変えたい時には相手の了解が必要です。

4、取札が最後の二枚になったら、どちらの札が残っていても、横に三十センチ離してならべ、各組の代表一名ずつで、この札を争い、一枚をとった者が残りの一枚も取ります。

(七)採点

採点の計算は、一枚一点とします。但し、団体競技の場合は、次のような「やく札」があります。

○印中学校 ×印小学校

Γ ○親札 つちけの三枚で十点
| 中 | ×○五市札 おかめきけの五枚で二十点
小 |  └ ×○三山札 すものの三枚で十点

「やく札」は揃わなければ、一点として計算します。
個人競技には「やく札」はありません。
団体・個人とも同点の場合は、『つ』の札のある方を勝とします。

(八)競技上の注意

1、札を取る時は、押えても、はじいても、押しても引いてもよいです。
(札に指が早く触れた方が勝なのです。)

2、両手を使ったり机の上にかぶさってはいけません。
使わない方の手は膝から前に出さないようにし、使う手も札が読まれるまでは、膝の上におくか、膝がしらより前に出さないようにおきます。

3、お手つき
自分の陣でも、相手の陣でも、読まれた札のない方をついたら「お手つき」として、取った机の中から一枚を相手にやります。味方の三人がそれぞれ、同時に「お手つき」しても、相手に渡す札は『一枚』でよいです。

4、あいこ
両方の手が重なったら、下の手の者が取ります。
同時の時には、持札の者にゆずります。但し、その札が「やく札」の時には「審判あずかり」とします。

5、競技の始めと終りには、お互いに「礼」をかわしましょう。

6、相手に不満があっても、直接「言い争い」をしないで、審判を通じて堂々と意見をのべましょう。

公益社団法人 群馬県子ども会育成連合会の上毛かるた競技県大会規則はこちら。

上毛かるた 読み方一覧

上毛かるたを「あ、い、う、え、お」の順番で、ゆっくり歌ってくれていますので、読み方も分かりますし、すごくわかりやすいです。

あわせて読みたい。

上毛かるたはどこで販売しているの?

群馬県内はもちろん、全国の書店で購入できます。
さらに群馬県内であれは、一部の量販店、土産物店、雑貨店などでも販売しています。

しかし、スタッフが群馬県のお隣の埼玉県(県境の熊谷市、深谷市、本庄市)の書店をいくつか巡りましたが、残念ながら上毛かるたが置いてある書店は見つけられませんでした。

ですので店頭にない可能性もありますので、
群馬県外にお住まいの方は、書店で取り寄せするのをオススメします。

また次の県機関及び県関係機関でも販売しています。

県庁県民センター(郵送可)
http://www.pref.gunma.jp/07/c0100006.html

ぐんまちゃん家(ぐんま総合情報センター)
http://kikaku.pref.gunma.jp/g-info/shopinfo.html

書籍名 上毛かるた
販売価格 本体762円+税
ISBN978-4-903297-19-4

上毛かるたのアプリが存在する

上毛かるた ルール 群馬県

まずはアプリで上毛かるたを覚えてみては?

上毛かるた+α
ダウンロードはこちら

さいごに

「上毛かるた」は群馬県民しか知らない?そのルールや誕生秘話はいかがでしたか?
「上毛かるた」をひとことでお伝えすると、「群馬県民の共通言語」です。

群馬県出身者に「あ!」と言えば、すぐに「浅間のいたずら鬼の押出し」。
「い!」と言えば、「伊香保温泉日本の名湯」と返ってくるはずです。

群馬県以外にも郷土かるたはありますが、「上毛かるた」ほど県民に浸透しているものは無いかもしれませんね。

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1件のコメントがあります

  1. 長澤 仁一

    先日の上毛新聞に上毛かるたの記事を見つけて50年ぶりに買い求めました。

    開梱前に妻とあいうえお順に読み札を覚えているか確かめあいました。

    妻は間違うことなく言えましたが、私は2つ言えませんでした。

    お正月までには孫に挑戦出来るように練習しようと思っている67歳同士の夫婦です。