徳冨蘆花記念文学館|伊香保温泉を愛してやまなかった明治の文豪の記念館【渋川市伊香保町】
群馬を誇る芸術の道アルテナードに現代文学の父ともいえる文豪、徳冨蘆花(とくとみろか)の文学記念館があります。
日本の文豪が愛してやまなかった伊香保の地でその生涯を讃えた徳冨蘆花記念文学館をご紹介します。
徳冨蘆花記念文学館のロケーション
渋川市を走る県道33号線沿いにはアルテナードと呼ばれる全長9kmの芸術の散歩道があります。美術館や遊園地、牧場などが並び、芸術と触れ合うことができます。
今回ご紹介する徳冨蘆花文学記念館はアルテナードの一番榛名山寄り、伊香保の石段街近くにあります。
明治の文豪徳冨蘆花
徳冨蘆花は明治から大正時代に活躍した文豪で小説不如帰をはじめ、みみずのたはごと、富士などの有名作品で知られています。
1868年熊本県水俣に生まれた蘆花は18歳になると同志社英学校に入学し、洗礼を受けます。
ジャーナリストとして活躍、民友社を結成した兄の蘇峰を助けながら外国文学の翻訳、詩や小説を発表。
近代文学史にその名を世の中に知らしめていきました。
伊香保に強い思い入れ
なぜ、熊本出身蘆花の記念館が伊香保にあるのでしょうか?
蘆花は初めて伊香保を訪れたときから石段街と伊香保温泉に惹かれ、伊香保温泉の千明仁泉亭を定宿とするようになりました。
ベストセラーの不如帰では「上州伊香保千明の三階の障子を開きて、夕景色をながむる婦人・・」と作品内でも千明仁泉亭の様子を執筆するほど。
10回以上伊香保の地を訪れ、晩年病魔に襲われた蘆花はこの伊香保の地で兄や妻に看取られその生涯に幕を閉じました。
徳冨蘆花が伊香保温泉を愛してやまなかったことが伺えます。
また、文豪徳冨蘆花の記念館は、大きく分けて2つの施設があります。
文学館
こちらが展示館の建物。エントランスで料金を支払い入場します。
常設展示室内には徳冨蘆花の一生を記す年表や代表的な不如帰をはじめ代表的な作品が展示されています。
不如帰の世界
蘆花の作品も展示
数々の作品が展示されている
蘆花の生い立ちから、時代背景、写真や家族に宛てた書簡などもあり。
さらには執筆に使用していた文具なども常設展示室で見られます。
企画展示室では、テーマに応じた企画展を開催しています。
足を運んだ際には、絵双六とおとぎ話の展示を行っていました。
歴史を感じる絵双六
また展示館にはカフェスペースがあり、軽食やドリンクも楽しめます。
あわせた読みたい。
記念会館
移設された記念会館
こちらは蘆花がこよなく愛してやまなかった千明仁泉亭を移設した建物です。
作品を執筆した書簡や女中部屋を見られます。
晩年の蘆花が家族と過ごす様子
さらには蘆花が最後の時を迎えたベッドなどが置かれる記念室なども展示され、見学が可能です。
蘆花が直接見た風景とは少し違うかもしれませんが、記念館の窓からは伊香保周辺の雄大な自然を眺望できます。
あわせた読みたい。
施設情報
営業時間:8:30〜17:00
定休日:年中無休(12月25日〜29日・臨時休館あり)
住所:群馬県渋川市伊香保町伊香保614-8
電話:0279-72-2237
駐車場:あり(有料・70台)
アクセス:
車 関越自動車道渋川伊香保ICより約20分
電車 JR上越線渋川駅よりバス約7分
渋川市公式HP:https://www.city.shibukawa.lg.jp/kankou/shisetsu/shougaigakusyuu/p000148.html
じゃらん:https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000151089/
伊香保温泉周辺情報:https://www.jalan.net/travel/090000/091100/
伊香保で宿を探す:https://travel.rakuten.co.jp/yado/gunma/ikaho.html
まとめ
日本を代表する明治の文豪徳冨蘆花の記念文学館をご紹介しました。
熊本生まれの彼が伊香保温泉に魅了され、生涯何度も足を運ぶほどの惚れ込むほど、この地は風情がいっぱい。
文学館では、徳冨蘆花についてさまざまな展示がされ、また最後を迎えた千明仁泉亭を移築した記念会館も隣接し、蘆花への理解がより一層深まります。
芸術の秋に伊香保温泉や観光でオススメの文学スポット、ぜひ足を運んでみてくださいね。
※情報は掲載当時のものです