【休業】日英堂|世代を超えて愛される老舗ベーカリーの魅力とは?ヘルシー志向のパンも絶品
高崎市の中心部連雀町(れんじゃくちょう)にお店を構える老舗ベーカリー日英堂。北関東で最も古い歴史を持つパン屋さんとして、現在も営業を続けています。TV化され、より知名度が上がったあの絶メシリストに登場するお店でもあります。
2018年9月にリニューアルをしたとの噂を聞きつけ、どんな風に改装されたのか、どんなパンに出会えるのか気になってしまい…これは行くしかない!という事で早速訪ねてきました。
ユニークな名前を持つパン屋さんが歩んだ歴史
高崎駅西口前を出てすぐの田町通りを歩くこと約7分。ベーカリー日英堂は、その日も元気に営業していました。
創業はなんと120年近く前の1902年!第一次世界大戦開始よりさらに前の時代、日英同盟が締結された年に誕生したパン屋さんなんです。もうお分かりですね?店名はこの日英同盟にちなんだものです。
現在の5代目店主のご先祖様は、1880年頃からパンとは全く関係のない商店を営んでいましたが、その息子さん(店主から見た高祖父、つまりひいひいおじいちゃん)の代でパンの商売を始めました。
初代が船で海外放浪をしている際、あまりにも時間が余ってしまったため、船の中で外国人からパン作りを学び、帰国後にこの経験を活かそうと、一念発起してパン屋さんを開店させたのが始まりだそうです。
洋食文化が根付いていない当時の日本でこの決断をするには、相当の覚悟が必要だったのではと感じました。
もちろん今では、老若男女みんなに親しまれるパン屋として大人気です!
店内にはイートインやキッズスペースも
©https://tabelog.com/gunma/A1001/A100102/10013937/
最近改装されたとは言え、先代の築き上げた伝統を崩さぬようレトロ感を残しているのかと思いきや…外観も内観もめっちゃモダン!
お店に入った瞬間、木目調の壁がまず目に入り、茶系で統一された店内にふと安心感を覚えました。そんな温かな雰囲気がありつつ、スタイリッシュさも醸し出している様子に感動しきりでした!
©https://tabelog.com/gunma/A1001/A100102/10013937/
日英堂で販売するパンの種類は、5代目でだいぶ増やしたそうです。陳列棚に丁寧に並べられたパンは、全てを手に取りたくなるほどです!パン屋さんと言うと持ち帰って家で食べるイメージがありますが、日英堂の店内にはイートインスペースもあるので、時間帯が合えば焼きたてパンをその場で食べられるかも!?
席の種類もカウンターとテーブル席があるので、忙しいビジネスマンさんが仕事の合間に一息ついたり、テーブルを囲んでママさん達が語らうこともできますね。
小さな子供が遊べるキッズスペースもあるので、お母さんはじっくりパンを選べてお子様も大喜び!一石二鳥です。
©https://tabelog.com/gunma/A1001/A100102/10013937/
アレルギー対応もあり!日英堂パンのラインナップ
日英堂では、アレルギー持ちの人でもパンを楽しんでもらいたい!とのことで、お米のピューレを原料としたパンなども提供しています。こういった心遣いが何とも嬉しいですね。
今回お店を訪れた時は既にたくさんのパンが売れていて、噂には聞いていたものの、改めて日英堂のすごさを実感しました!
常時販売されているパンは20種類以上あり、食パンやハムコーンパン、チーズフランスなどの定番をはじめ、もはや日本でタイ料理の代名詞となりつつあるガパオ、ハニーナッツパイ、ベジパンなど、女性ウケしそうな商品も多数。
昔懐かしい味をお求めの方は、パンの王様!?ガッツリ派の男性に人気のコロッケパンやひれカツサンド、ミルククリーム、沖縄産天然ハチミツを使用した優しい味のサボールなどはいかがですか?
©https://tabelog.com/gunma/A1001/A100102/10013937/
他にも、アイデアと工夫を凝らした新商品が随時発売されていますよ。
日英堂自慢のパンの数々
迷いに迷った末、筆者が購入したパンを一挙ご紹介します!
まずは、季節限定のビターチョコマドレーヌ。生地の香ばしさとチョコの甘さ、苦み、たっぷりナッツのハーモニーが大人の味を生み出します。午後のティータイムにぴったり!
そしてこちらがエビバジル。残り1個だったということもあり、思わず惹かれてしましました(笑)。
ふわふわのパン生地だけでなく、想像以上にぷりっぷりのエビ&バジルの相性の良さにびっくり!リピート買い間違いなしです。
こちらはタルタルチキン(写真奥)にチョコサボール(写真手前)。
タルタルチキンはお昼時で売切れてしまう程ファンが多い逸品です。濃厚なチョコが生地に染み込んだチョコサボールはふんわり柔らかく、お年寄りでも美味しく食べられそうです。
イートインスペースはカフェにもなっています。日英堂の珈琲はこだわりの竹炭焙煎。
パン作り以外のサービスにも抜かりがありません。お店のデザインを一新したりパンのラインナップを増やすなど、先代と比べて方向性を変えたのかなと最初は感じたのですが、違いました。
初代から脈々と受け継がれている、地域の人達に喜んでもらいたいという想いがずっと根底にあるのだなと、しみじみと思いました。
日英堂の店舗情報
©https://tabelog.com/gunma/A1001/A100102/10013937/
定休日:日曜日、祝日
住所:群馬県高崎市連雀町 29
電話:027-322-5459
駐車場:なし
※周辺のコインパーキングをご利用ください
(コインパーキング高崎シティーパークのみ、1,000円以上購入で30分無料)
アクセス:
車 関越自動車道高崎ICより約15分
電車 JR高崎駅より徒歩約7分
まとめ
北関東では右に出るお店がない、最古参のパン屋さん日英堂。1世紀以上の歳月を地域の人々と共に歩んできました。お店のスタイルこそ時代に合わせてきたものの、創業当初から変わらない、お客さんを思う気持ちが伝わってくる老舗ベーカリーです。
JR高崎駅から徒歩圏内の好立地で、あなたもぜひ心の込もったパンを堪能してくださいね!
※情報は取材当時のものです