沼田市の河内神社で開催される例大祭。五穀豊穣を願い伝統芸能も披露される格式高いお祭り
群馬県北部にある沼田市。
ここの三峰山にある河内神社で毎年恒例の例大祭が開催されます。
神社の由来や御祭神、ご神徳などとともに例大祭についてご紹介しましょう。
沼田市の三峰山に鎮座する河内神社
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群馬県北部にあり河岸段丘でも有名な沼田市。
三峰山中腹にある河内神社は沼田城主の信仰が厚かったことでも知られています。
境内からは赤城山や武尊山なども眺望できる展望台もあり絶景が楽しめます。
通称三峰様と呼ばれる河内神社の神紋は三つ巴。
創建年代は明らかにされていませんが1872年に郷社となり1908年に菅原神社など28社を合祀し現在に至っています。
御祭神・ご神徳
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三峰山に鎮座する河内神社。
御祭神は大己貴命、日本武尊、少彦名命が祀られています。
また合祀は菅原道真公、波邇夜麻比売神、五十猛命、建御名方命、大屋津姫命、火産霊命、譽田別尊、大山祇命とされています。
河内神社は近くを流れる利根川と片品川の内側にあるためその名前が付けられたといわれていますが、社頭の先祖が内国の領主であったので、河内国から河内国一宮の枚岡神社を勧請したことが由来とも言われています。
神社で行われる例大祭とは
神社の年間行事で良くみられる例大祭。
特別なお祭りのことを言い神社に由来のある日に行われます。
春季と秋季2回行われる神社もあります。
神様へのお供え物などをささげ五穀豊穣などを祈願。
その神社にとっての習わし、つまり晴れの日であるといえるでしょう。
河内神社では例年春と秋に例大祭が開催。伝統芸能の披露も
例年、河内神社では4月下旬に日本武尊を祭神とし、河内神社春季例大祭が行われます。
恒例の餅投げなど子供達も喜ぶ行事が執り行われます。
1976年3月に沼田市無形民俗文化財に指定されている薄根太々神楽が披露されます。
薄根太々神楽とは明治時代末、群馬郡大類村出身の松本耕三郎が現在の沼田市の硯田八幡宮の堂守になり、青年に故郷に伝わる伊勢系神楽を教えたのが由来といわれています。
最盛期には20数座を誇りましたが減少の一途をたどりましたが1974年に保存会ができ、現在も格調の高い原型に近い神楽がこの例大祭で行われます。
また11月初旬には五穀豊穣を願い河内神社秋季例大祭も行われます。
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河内神社 施設情報
駐車場:あり(無料・15台)
河内神社下の登山口にある市営無料駐車場利用可能
アクセス:関越自動車道沼田ICより約30分
三峰山登山口駐車場より徒歩約30分
まとめ
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沼田市の三峰山にある河内神社。
4月には春季例大祭が行われ五穀豊穣や商売繁盛などの祈願が行われます。
伝統芸能のひとつ薄根太々神楽も披露。
無形文化財を目にすることのできる絶好のチャンスです。
沼田城主が崇拝してやまなかった神社の社殿は赤くかつてより信仰が深く大切にされてきたことが計り知れます。
元旦のご来光でも足を運ぶ人の多い人気のスポット。
今年の開催日が決まったらぜひ御利益を賜りに足を運んでみてはいかがですか?
※情報は取材当時のものです