食べておいしい上毛かるた!?桐生発!本物そっくり「上毛かるたクッキー」
「上毛かるた」は群馬の誇りが詰め込まれている、言わずと知れた郷土かるた。
子どもたちに故郷の歴史や文化を伝えたいとの想いから、1947年に発行されました。
郷土の人々に愛され続けて70年目の2017年、桐生市の洋菓子店が初めて「上毛かるたクッキー」を販売。
県内外の群馬県民の間で評判となり、群馬の新たな名物となりつつあります。
満足のいく出来になるまでには相当の苦労もあったとか……!?
「上毛かるたクッキー」の産みの親「洋菓子のモンシェリー」専務・岩﨑卓也さんにお話を伺いました!
きっかけは「き」と「そ」
「上毛かるたクッキー」が誕生したきっかけは、桐生八木節まつりでの無料配布でした。
「き…桐生は日本の機どころ」、「そ…そろいの仕度で八木節音頭」の絵札と読み札のクッキー4種類全100枚を、祭り会場にほど近い友人のお店で配ってもらったところ大好評。
「ぜひ今後もつくってほしい!」という多くのお客さんの熱い要望に応えて、商品化を決意しました。
「面白半分でつくったので、たくさんの反響をいただいてびっくりしましたし、嬉しかったですね。それで、せっかく商品化するんだったら、全種類つくろうと思って」と、岩﨑さんはさらりと言いますが、全種類というと絵札と読み札合わせて88種類の大仕事。
実際、この数を揃えるのにも苦労されたそうです。
「札となるクッキーは、どうしても本物と同じ大きさにしたくて。型がないので製菓用のナイフで切るんですけど、大きさを揃えて何百枚もとなるとコツが要るんです。このコツをつかむまでの試行錯誤に何日もかかりましたね」。
本物と並べてみるとよくわかる、こだわりの大きさ。もちろん味もとってもおいしいです!
8月上旬に商品化を決め9月中旬に発売。
札クッキーづくりはほかのパティシエには任せず、岩﨑さん自らが手づくりしているのだそう!
上毛かるたクッキーへの熱意が伝わりますね。
「上毛かるたクッキー」で地域活性化を!
子どものころは、大会出場のために地域で集まって練習したり学校で遊んだりと、自然と親しんでいた「上毛かるた」。
おとなになると遊ぶ機会は少なくなります。
それだけに、「上毛かるた」には子どものころの楽しい思い出や、故郷のなつかしい思い出が詰まっているもの。
「プレゼントやお土産として利用してもらって、会話が弾むといいなと思っています。クッキーが観光地に足を運ぶきっかけとなり、地域の活性化にもつながれば嬉しい」と語る岩﨑さん。
おすすめは「つちけ」「すもの」「おかめきけ」の役札。
会話が盛り上がること間違いなし!
群馬で小学生時代を過ごした人、特に男子にはご理解いただけると思いますが、点数にはならなくてもおじさんが描かれている絵札を揃えたりもしましたね(笑)。
並べるとなんとなく嬉しいおじさん絵札。
余談ですが筆者は「れ…歴史に名高い新田義貞」が絶対に取りたい札でした。
そんな思い出の札を選んでプレゼントしても喜ばれそうですよね!
贈る相手の名前で購入していくパターンがダントツで多く、ほかにはウェディングのプチギフトとして活用される人もいるそう。
ちなみに、いちばん人気はやはり絵札・読み札ともに「つ…つる舞う形の群馬県」。
今まででいちばん売れていないのは読み札の「に…日本で最初の富岡製糸」なのだそうです。世界遺産だというのに、意外です。
全種類セットはとってもお得!
「上毛かるたクッキー」は1枚税込み150円。
単純に全種類88枚を掛けると13,200円ですが、全種類セットで注文すると9,900円で購入できます。
しかも全88枚がぴったり入る、上質な朱色の箱付き!
この大胆な価格設定には、より多くの方に、多くのシーンで利用してほしいという岩﨑さんの想いが込められています。
まとめ
例えば県外に住んでいる群馬県出身者への贈り物として、お正月やお盆で故郷に家族や親せきが集まる際のお茶菓子として。
実際に読み上げて遊んで、「取った人が食べられる」ルールにすると白熱しそうですね(クッキーを割らずに取るのは至難の業ですが……)。
活用法はあなた次第の、贈って嬉しい、もらって楽しい「上毛かるたクッキー」。群馬県民なら必見・必食ですよ!
「洋菓子のモンシェリー」
相生店(本店)
営業時間:10:00~20:00
定休日:火曜日
TEL:0277-52-2244
所在地:群馬県桐生市相生町5-634
堤店
営業時間:10:00~20:00
定休日:火曜日
TEL:0277-43-8308
所在地:群馬県桐生市堤町2-2451