西山古墳|藪塚温泉近く群馬指定史跡の前方後円墳は石室見学も可【太田市藪塚町】
太田市藪塚温泉北側のうっそうとした森の中に佇む西山古墳。ゆるやかな前方後円墳としっかりした石室を見学できます。
今回は、西山古墳の歴史や魅力についてお伝えします。
西山古墳のロケーション
藪塚温泉の入り口近くにある西山古墳。
こんもりとした丘陵地に佇みます。ここには藪塚温泉シンボル的存在の看板や大山神社が鎮座します。
丘陵地には東屋もあり、まるで公園のよう。
大山神社の鳥居。
大きなカカシがインパクト抜群の三島神社公園も近くにあるロケーションです。
古墳の歴史・特徴
丘陵地の標高110mに位置します。
東の前方部は、全長34m・前方部の幅20m・高さ2m。
西側の後方部は幅18m・高さ4mを誇る前方後円墳です。
南側に入り口のある石室は間口1.9m・高さ1.5m・奥行き5.8mの大きさを誇ります。
石室内の羨道は崩壊しない様に補強工事が行われ、その際に、埴輪は発掘されましたが葺石は発見されていません。石室は盗掘されていたので、副葬品があったかどうかは不明です。
古墳の西側にある水田から17mの高さがあり、見下ろす位置に作られているため、西山古墳はこの一体の中心的な古墳で、6世紀末古墳時代後期に作られらと考えられています。
1949年12月20日に群馬県の史跡に指定されました。
古の世界に踏み込んでみる
丘陵地の裏手にある古墳入り口。
西山古墳は大山神社の裏手、鬱蒼とした森の中にあるので、ここからアクセスします。
鉄の階段を登り、少し細い道を数分歩くと突如目の前に古墳が現れます。
墳丘とともにすぐに目に飛び込んでくるのが石室の入り口。
石室上部がコンクリートで補強されている。
羨道が開かれ、見物ができます。内部には鉄の棒が施され補強されています。
奥まで良く見えます。
高麗(朝鮮)より伝承された1尺35cmの物差しで作られたといわれ、ここから6世紀後半に作られた古墳だと判断されたよう。
古墳後方部から前方部の眺。
傾斜なだらかな古墳であることがわかります。
前方部から後方部の眺め。
古墳の周辺が木々に覆われているのがわかります。
三島神社公園のカカシやその先の街並みを眺望。
また前方部墳頂からは眼下に周辺の田畑や住宅地を眺望できる静かな森の中の古代ロマンが感じられる古墳です。
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基本情報
住所:群馬県太田市藪塚町3519-1
問い合わせ先:0276-20-7090(大田市役所文化財課)
駐車場:あり(無料・三島神社公園利用・20台以上)
アクセス:
車 北関東自動車道太田薮塚ICより約12分
電車 東武桐生線薮塚駅より徒歩約7分
公式HP:https://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0170-009kyoiku-bunka/bunkazai/yabubunka15.html
じゃらん:https://www.jalan.net/kankou/spt_10483af2170017734/
太田市周辺情報:https://www.jalan.net/travel/cit_102050000/
太田市で宿を探す:https://search.travel.rakuten.co.jp/ds/hotellist/Japan-Gunma-Ota
まとめ
太田市の藪塚温泉近くにある西山古墳をご紹介しました。
周辺を見下ろせる丘陵地の森の中にひっそり佇む古墳はかつてこの地を収めた権力者の墓ではないかと推測されます。
石室は、補強はされているものの、内部の様子を見学できます。ちょっとした冒険気分を楽しめる森の中の古墳です。
藪塚温泉からも徒歩でアクセスできる場所なので、観光や温泉旅行、お散歩などとともに、古代ロマンを感じに足を運んでみてくださいね。
※情報は掲載当時のものです