かやぶきの郷薬師温泉【旅籠】宿泊記｜日帰りも可｜口コミでも大人気の旅館

群馬県吾妻郡東吾妻町。

秘境のような空気が漂うこの地にひっそりと佇む、かやぶきの郷薬師温泉「旅籠」。こちらのサイトでも以前掲載しましたが、今回実際に宿泊し、極上の温泉や客室、食事を堪能してきました。

日帰り温泉としても人気の、風情あるこの旅館へのアクセス方法や魅力を、今回はたっぷりとお伝えします。

電車でお越しの方は要チェック！中之条駅から送迎バスが運行

薬師温泉へ行くには車が便利ですが、電車を利用していくことも出来ます！
それでは、実際に宿泊体験レポートをご紹介していきます！

電車で行く方は、JR吾妻線中之条駅が最寄り駅です。
今回宿泊した宿には、R吾妻線中之条駅から無料送迎バスがありました。

ただし予約制なので、必ず事前に送迎バス利用の旨を旅館側に伝えてくださいね。

中之条駅↔旅籠間の無料送迎バス時刻

お迎えのバス
中之条駅発14：15　旅籠着14：55（上野駅発12：12→中之条駅着14：10の特急草津3号がおすすめ）

中之条駅発17：10　旅籠着17：55（高崎駅発16：07→新前橋駅で乗り換え　16：21発のJR吾妻線乗車→中之条駅着17：07の普通電車がおすすめ）

お帰りのバス
旅籠発10：50　中之条駅着11：30
（中之条駅発11：57→新前橋駅で乗り換え　12：40発のJR吾妻線乗車→高崎駅12：50着、土・休日のみ中之条駅発12：29の特急草津32号に乗車可能→上野駅着14：24）

旅籠発12：30　中之条駅着13：10（中之条駅13：26発の特急草津2号に乗車可能→上野駅着15：26）

中之条駅から宿までの風景

中之条駅から旅籠までは、このような大自然あふれる光景が広がります。

旅籠までのバス送迎映像

宿に到着するとスタッフの方が丁寧に出迎えてくれます。

歴史を感じさせるレトロな長屋門をくぐると、見事なかやぶき家屋が目に飛び込んできます。

宿泊施設以外にもアトラクションが！

旅籠の人気の秘密は、その旅館はもちろん、お客様に喜んでもらうために敷地内に作られた様々なスポットにもあります。

産直野菜の直売所

敷地内を先に進むと、右手に野菜の直売所があり、地元農家から届いた新鮮野菜が並びます。

地域の有志が立ち上げた「そんなことやるん会」のメンバーが、日々美味しい野菜を提供しています。

野菜の他にも、かざり炭や木酢液なども販売しています。

童心に帰って遊ぼう！昔あそび体験広場

長屋門を中に入ると、昔あそび体験広場へ続く通路が見えてきます。

入り口には、薬師温泉旅籠の総合案内図となる看板が立てられていて、同じエリア内にどんな施設があるのかがひと目で分かります。

昔あそび体験広場には「日産ファイヤーパトロール」と呼ばれる、昭和54年に製造された本物の消防車が展示されています。

消防車

実はこの消防車、まだまだ現役で、温泉施設内の万が一の火災の際に実働可能な状態に整備されているんです。

他にも昔あそび体験広場には、懐かしい遊び道具が数多く揃っています。

輪投げやコマ、お手玉、メンコなど大人もワクワクするような玩具ばかりで、宿泊に来た子供たちが珍しそうに遊んでいます。

日本の古き良き文化が香る古美術品の展示

郷内には、全国各地から集められた時代箪笥・筒描（つつがき）・古民具・郷土玩具等が展示されています。

筒描と時代箪笥回廊

長い期間をかけて日本各地から集めた、筒描きや時代箪笥のコレクションです。
薬箪笥や舟箪笥、水屋箪笥などが、当時そのままの趣を感じさせてくれます。

町人長屋や大きな鉄釜を写真におさめよう

郷内には江戸時代の長屋を再現した建物があり、休憩所として利用できます。

時代物の展示などのイベントも随時開催されています。

滝見乃湯の涼み処へ足を運ぶと、日本一の鉄大釜が目の前に現れます。遡ること明治時代に作られたもので、直径2メートル、高さ約1.7メートルほどもあります。

当時の軍艦づくりという鋳物技術が活かされている貴重な鉄釜です。

中に入って記念写真も撮れますよ。旅の思い出に1枚いかがですか？

いよいよ旅籠の本陣へ！

今の時代ではなかなか見られない、古風な引き戸の向こうは旅籠の本陣。

チェックイン用のロビーにも木造りの和風家具が上品に配置されています。

囲炉裏もあり、まるでタイムスリップしたかのようなノスタルジックな時間が流れます。

本陣を外から見るとこのような外観になっています。

チェックインからお部屋まで

持ってきた荷物やカートは荷車に入れて運んでもらえるのですが、このカートにも和風のこだわりが！

館内は洗練された空気が漂います。

昔ながらの電話も懐かしく、可愛らしくさえ感じます。

源泉モニター

こちらは一風変わった「源泉モニター」。200年以上前よりこの地で自噴する天然温泉の姿を見ることができます。

なお旅籠には、源泉掛け流し「薬師の湯」、露天風呂「滝見乃湯」、薬湯「郷の湯」の3つのお風呂があります。宿泊の際は、ぜひ全種類制覇してくださいね。

今回宿泊した客室タイプは「せせらぎの間」

旅籠のお部屋は、やすらぎ館とせせらぎ館に分かれています。

今回はせせらぎ館にある6種類のお部屋のうち、内風呂付一般客室、せせらぎの間に泊まってきました。

すぐ横に共用の露天風呂への入り口があり、いつでも入浴できるので便利。

部屋の中は間接照明でぼんやりと明るく、落ち着いています。のんびりと過ごすにはもってこいの雰囲気です。

窓からは川が見え、せせらぎが聞こえます。日頃のストレスから解放されて癒される至福のひと時。

部屋の中にも露天風呂がついているので、公衆浴場が苦手な方でも気兼ねなく温泉を楽しめます。

広々とした露天風呂。
外の景色が満喫できるようガラス張りになっていますが、外から浴室内は見えないように特殊なフィルム加工がしてあるので安心です。

こういった気配りもありがたいですね。

お待たせしました！夕食です

夕飯を食べたのは、本陣の目の前にある茅葺の「濱田邸」です。

お食事は囲炉裏端で！今回のお品書きは深山の囲炉裏会席でした。

今回いただいたメニューがこちら。

 
食前酒

先付

前菜

御椀

差味

刺身こんにゃくは別名「山ふぐ」です。

串焼

頭から尻尾まで全て食べられます。

籠盛り

上州牛はとってもジューシー。
マコモダケは焼くとトウモロコシのような味わいになります。柔らかいタケノコとキノコの間くらいの食感で、今まで食べたことのないお味でした。

一番印象に残ったお料理です。

焼きおにぎりは、マカロンほどのサイズで大きさもちょうどよく、外側をカリッカリに焼いてあり絶品でした。

煮物

以上、今回筆者がいただいたお料理のラインナップをご紹介しました。

地元産の食材を中心に調理された、料理人さんの真心のこもった会席料理に心もお腹も大満足でした。

お土産を買うならここ！

館内のお土産売り場「からだ応援団本舗」。その名の通り、からだに優しい地元の素材を使ったお土産が購入できます。

旅籠オリジナルのお酒やお菓子もあり、友人や家族へのお土産にもぴったりです。

ペットも同伴で宿泊可能

実は旅籠では、別棟としてペットハウスが用意されていて、予防接種を適切に受けている犬と猫であれば宿泊が可能です。（ご利用料金：1ケージ2,000円）

ただし、ペットの同伴には他にもいつくかの条件があります。詳しくは公式HPの該当ページをご覧ください。

公式HP：https://www.yakushi-hatago.co.jp/faq/

今回の宿泊プランのご紹介

今回は「旅籠名物の「囲炉裏焼き」を中心にした会席料理」の夕食、「和食・洋食から選択可能」な朝食のプランに申し込み、宿泊をしてきました。
是非参考にされてください。

かやぶきの郷薬師温泉「旅籠」施設情報

まとめ

豊かな自然に囲まれながら、日常の喧騒を忘れてまったり過ごせる薬師温泉旅籠の旅、いかがでしたか？

郷内には天然温泉や立派な客室を持つ本陣だけでなく、格式高い古美術品や消防車の展示、日本一大きな窯など見所がたくさんです。

伝統的なかやぶき家屋の風景を見事に再現した、壮大なスケールの郷で温泉に浸かり、川のせせらぎを聞きながら眠りにつく。極上のくつろぎ体験ができました。

ぜひあなたも自分へのご褒美に、かやぶきの郷薬師温泉「旅籠」を訪れてみてはいかがでしょうか？

※情報は取材当時のものです