館林市大手町「三田三昭堂」館林と世界を繋ぐ文具マニア必見の万年筆やインク
マツコの知らない世界にも登場した館林市にある群馬を代表する老舗文具店三田三昭堂。
様々な万年筆やとても珍しいインクを生み出していることで話題となっています。
文具マニアにも人気があり、万年筆をはじめとした文具やこだわりのインクを扱う三田三昭堂さんへお邪魔してみました。
90年以上の歴史を持つ館林の老舗文具店三田三昭堂
周辺を田畑に囲まれた館林市にある三田三昭堂。
創業は昭和3年で店名は創業者の名前と創業年からつけられました。
創業当初はハンコ屋さんから事業をスタートされたのだそう。
ハンコといえばその素材になるものに自分の名前を彫刻で名前を入れるもの。
現在の「あなたブランド」の発想はこのハンコが由来なのかもしれません。
マツコの知らない世界にも登場した墨屋が作った炭インクとは?
マツコの知らない世界で群馬のご当地インクとして取り上げられた三田三昭堂の墨インク。
墨屋が作った万年筆のインクです。墨は本来粒子が粗いので万年筆のペン先を痛めてしまいますが、墨を染料に変え墨液と同じような墨色の表現に成功。
墨インクは5種類。
龍脳(リュウノウ)、麝香(ジャコウ)、伽羅(キャラ)、檜(ヒノキ)、そして薄荷(ハッカ)は天然素材で作られており、香りとともに文字を書くことが楽しめます。
お値段はそれぞれ税込で3,240円です。
またインク瓶にもこだわりがあります!
ガラス職人さんが一つ一つ手仕事で作り上げた江戸切子の模様が美しい瓶です。
墨インクではありませんがご当地オリジナルインク「城沼の流星」も販売しています。こちらは、お値段税込で2,160円。
オリジナルブランドの万年筆や文具に名入れができる「あなたブランド」
種類豊富なオリジナル文具
三田三昭堂では地元の印象的な風景をモチーフにした高級万年筆シリーズも販売しています。
新発売の万年筆がでると国内だけでなく海外の文房具ファンも注目するという人気ぶり。
オリジナル万年筆には、「刀 閃光(税込59,400円)」、「元禄将軍(税込70,200円)」、「キャップレスデシモ三田三昭堂オリジナル(税込27,000円)」などたくさんの種類があります。
ゼブラとのコラボレーションの「サラサグランド真鍮無垢(税込1,620円)」など、価格帯も様々なオリジナル文具があります。
また一筆箋の「館林物語 躑躅と狸」やオリジナル飾り原稿用紙「躑躅鑑(つつじかがみ)」といった地元の名物を盛り込んだ文具も充実。
どれもこだわりと地元への愛情を感じる文具となっています。
あなたの名前がブランド。名入れ無料サービスも
モノではなくあなたの名前がブランドです、そんな意味がこもった「あなたブランド」。万年筆など水以外の商品にすべて無料で名入れしてくれます。
「文具に名前を入れて愛着を持って使えるように。」「あなたの名前が、あなた自身がブランドです。」という意味を込められて作られました。
ネット通販で種類豊富なオリジナル文具が購入できる
館林までは遠いけど、オリジナル文具を使ってみたい!と思ったあなた!大丈夫です。
三田三昭堂の文具は楽天の通販で購入できます。もちろんあなたブランドの名入れも無料。
ラインナップ豊富な商品は下記からご覧ください。
公式ネットショップ:https://www.rakuten.co.jp/mita-club/
あなたブランドオフライン店舗は予約制
あなたブランドのオフライン店舗には三田三昭堂自慢の万年筆をはじめ、様々な文具が並びます。
万年筆をはじめ墨インクや様々な文具に名前を入れてもらい、世界で1つしかない自分ブランドの逸品が手に入ります。
お気に入りの文具に名前を入れて付加価値を付けワンランク上のオリジナリティーあふれる自分ブランドの文具へと変身するのです。
三代目三田英彦が手掛ける本気の地方創生
現在、三田三昭堂の代表取締役を務める三田英彦さんは三代目。
館林を愛し、本気の地方創生活動を行っています。
ジャングルデリバリー
初めて聞く言葉だと思いますが、このジャングルデリバリーは好きな樹木をレンタルできるというもの。しかも好きな期間好きなだけレンタルができます。
植木鉢には土壌センサーついているので、必要最低限の作業で設置、管理が可能です。
「グリーンカセット」という名前で商標登録されています。
お店、オフィスや道路管理事業者など様々な業種、さらには個人でも月契約を結んで利用できます。
レンタルする植物を育てる場所は市内の耕作放棄地。地元の農家さんの生産技術が提供され、高齢者や障がい者に作業を手伝ってもらうことで新たな雇用も生み出し、地域創生に貢献しています。
株式会社ジャングルデリバリー
公式HP:https://jungledelivery.co.jp/
地産地消日本酒の製造販売
さらに三田社長は地元の農家、酒造とともに館林限定販売の「日本酒於波良岐(おはらき)」を作り出しています。
材料から醸造、販売まですべて館林の日本酒。
於波良岐(おはらき)とは邑楽館林の旧称。名前にもALL地元のこだわりが込められています。
お米は県が開発した醸造米「舞風」を板倉町の田んぼで栽培し、「群馬KAZE酵母」を使用し地元の分福酒造がお酒にします。
このお酒を仕入れるためには、田植えや稲刈りなどの農作業に参加しないといけないというおもしろいルールがあります。作り手の苦労も知ることができるのですね。
アルコール度数17度、淡麗辛口の館林自慢のご当地限定日本酒です。
三田三昭堂などで販売されています。
今回お邪魔したのはこのオフライン店舗
3代目代表取締役、三田英彦さんとお会いしたのはロートルメゾン西ノ洞敷地内にあるあなたブランドのオフライン店舗。
木のぬくもりあふれる素敵な建物です。
店内には万年筆を中心に驚くほどたくさんの文具が並びます。
万年筆初心者向けからゼブラと三田三昭堂コラボレーションのボールペンまで!
もちろんオリジナルブランドの万年筆やマツコの知らない世界に登場した墨インクをはじめ様々なインクも並びます。
店内には、文豪浅田次郎氏自分専用の用紙に書かれた原稿などもあり、万年筆のすごさ、可能性を目の当たりに。
三田社長からは、お店や文具への熱い思いや取扱商品の詳しい紹介、海外進出、さらに地産地消日本酒、ジャングルデリバリーなどなどたくさんのお話を伺うことができました。
どちらかというと男性向けに思われがちな万年筆を女性にも使ってほしいということから、「文具女子博」への参加も計画しているのだとか。
万年筆はボールペンとは一味も二味も違い、優しいタッチで文字が書ける。万年筆にハマると今度は使うインクにもこだわりが出て万年筆にはまっていく、これを「沼にはまる」というのだそう。
海外のイベントに社長が参加されると、多くのファンにかこまれ、海外からも万年筆や文具を購入しに足を運ぶ人も多いそうです。
三田社長の文具や地元館林への深い愛と起業家としての熱意をお話しいただきました。
三田三昭堂 施設情報
あなたブランドオフライン店
営業時間及び定休日:完全予約制のため、公式HPのお問合せもしくは電話で予約が必要です。
住所:群馬県館林市大手町6-41西ノ洞内
電話:0276-70-1230
まとめ
老舗文具店三田三昭堂。万年筆やインク、オリジナル文具など様々なアイテムを取り扱っています。
名入れ無料サービスで自分だけの特別感満載の文具も手にできます。
名前を入れてもらうだけで高級感と愛着が増すのがわかります。
またなかなか普段手にする機会が少ない万年筆ですが、使ってみると優しいタッチで文字が書け、洗練された心地良ささえ感じます。
これは沼にはまってしまうかも!
文具とともに地元限定の日本酒やジャングルデリバリーなども手掛け、本気の地方創生を目指している三田三昭堂の3代目代表取締役、三田英彦さん。日本国内だけでなく海外のファンも多い3代目。
万年筆とともに社長の話を聞きに来る人も少なくないそうです。
ぜひ、アグレッシブな三田三昭堂が作り出す万年筆やインクなどのこだわりの文具に触れ、その良さを体感してみて下さいね!
※情報は取材当時のものです