中之条町の暮市が12月26日に開催!!歴史ある年末の風物詩で正月用品をそろえよう
日本には、地域ごとに伝統的なイベントが数多くあります。
中之条町では古くから、
初市(正月11日)
雛市(2月26日)
安市(4月16日)
節句市(5月1日)
暮市(12月26日)など、
「1」と「6」のつく日に「市」が開かれてきました。
今回は毎年12月26日に開催される、中之条町の冬の風物詩のひとつ「暮市」をご紹介します。
市場町として栄えてきた中之条町
群馬県北西部にある中之条町は、山間地から吾妻川と四万川が注ぐ中之条盆地にある谷口集落。
ここは山から平地になる場所という地の利もあって、古くから市場町として栄えてきました。
江戸時代の1625年に町割りが行われ、1632年には「市」の新設が許されました。
吾妻郡では六斉市(月6回、1と6の日に「市」を開く)と決められており、
中之条町、原町(現在の東吾妻郡原町)、大笹(現在の嬬恋村)の3か所で市の開催が許可され、
長野原町は12月だけ暮市を開くという決まりでした。
しかし、中之条町と原町は隣り合っていたため、その後市の開催は1か月交代になり、1872年まで利害の対立により紛争が続きました。
現在は年2回、安市と暮市だけが中之条町で残っています。
中之条町の名所をお得にめぐることができる「なかのじょう周遊チケット」をこちらの記事でご紹介しています。暮市の様子
かつては中之条町中心の国道の大通りを歩行者天国にして行われていましたが、
時代の流れと共に2013年から「ふるさと交流センターつむじ」に場所を変え開催されています。
暮市では竹細工でできた籠や門松、羽子板、破魔矢、松飾りなどの正月用品がそろう露店が連なり、
もう年が暮れ新年がやってくるのだと実感せずにはいられない年末の最大イベントです。
師走の慌ただしさの中、お正月に向けて華やかさを感じられる市は毎年の恒例行事として12月26日に行われ、正月用品を買い求める人でにぎわいます。
高山村にある道の駅「中山盆地」は、直売所やレストランのほか温泉やコテージもあるオススメスポットです。こちらも是非チェックしてみてください。暮市の会場となる「中之条ふるさと交流センターつむじ」
江戸時代から続いている暮市が開かれる「中之条ふるさと交流センターつむじ」は、道の駅として観光客にも親しまれているスポットです。
暮市は、つむじの広いお祭り広場で毎年行われています。
地元の食材があじわえるカフェや雑貨ショップのほか、
伝統工芸品や芸術作家の1点ものなども販売されています。
中心にあるホールには、のんびりできるスペースもあり旅や観光途中の休憩にもぴったり!
四万温泉の湯を気軽に楽しめる足湯があり、
冷えた体をじんわりと足元から温めてくれます。
暮市を楽しんだ後に足湯で疲れを癒すのもいいですね。
「中之条ふるさと交流センターつむじ」公式HP:http://tsu-mu-ji.com/
中之条町 暮市イベント詳細
暮市
開催日:毎年12月26日
開催場所:中之条ふるさと交流センターつむじ
住所:群馬県吾妻郡中之条町大字中之条町938
駐車場:あり(無料・20台)
アクセス:
車 関越自動車道 渋川伊香保ICより約45分
※当日は交通規制があります
電車 JR吾妻線 中之条駅より徒歩約15分
バス JR吾妻線 中之条駅より約3分
問合せ先:中之条町観光協会
(中之条ふるさと交流センターつむじ内)
電話:0279-75-8814
まとめ
隣の渋川市では、時代の流れとともに伝統行事である暮市が残念ながら廃止されてしまいました。
ですが、中之条町では暮市が今年も賑やかに開催される予定です。
新しいものがあふれる現代に、古くから親しまれている正月飾りなどを生活に取り入れ、伝統を守っていきたいものですね。
※情報は取材当時のものです